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傷痕 の商品レビュー

3.2

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    3

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2012/05/06

マイケル・ジャクソンを日本人に置き換えたお話。 彼は本当に偉大だったんだなぁ。 こうやって世界から素晴らしい人が消え、また新しいスターへと世代交代していくのかな。

Posted byブクログ

2012/04/22

マイケルっぽいなーと思ってたら、参考文献マイケル過ぎて噴いた。 ちょっとマイケルが好きになったかもしれないなと。 ここからどうやって展開していくんだろうと思ったら全然関係ないファン視点になったからびっくりした。 こういう書き方も、あるのか…。 浮き彫り法は最近の桜庭作品と変わ...

マイケルっぽいなーと思ってたら、参考文献マイケル過ぎて噴いた。 ちょっとマイケルが好きになったかもしれないなと。 ここからどうやって展開していくんだろうと思ったら全然関係ないファン視点になったからびっくりした。 こういう書き方も、あるのか…。 浮き彫り法は最近の桜庭作品と変わらないけど浮き彫りのさせかたが湊さんにちょっと似てるなぁと思った。 名前相変わらず変だな…。 でも名前が出てくるキャラが極端に少なくて新鮮だった。 結局お母さんは誰だかわからないのか…。 キングオブポップが死んだっていうから暗い話なのかと思ったら前向きな話だった。素敵。 きっと彼が繁栄したような時代はもう来ない。バブルはもう来ない。 でも生きていかなきゃいけないんだよ、前を向いていこうよ。素敵なことはまだまだたくさんあるよ。 ってこと?かな。 現代人に向けた桜庭さんなりの希望の物語。

Posted byブクログ

2012/04/20

和製マイケルジャクソンがいたとしたらの話 そして、彼と彼の小さな娘を中心とした彼らに影響された人のエピソードの連作。 人生の刹那的な輝きを鮮やかに物悲しく描いてました。 偉大で、無邪気で、それが故に苦悩の多い人物を、影響された人を通して描くことで、さらに彼の孤独を描いてい...

和製マイケルジャクソンがいたとしたらの話 そして、彼と彼の小さな娘を中心とした彼らに影響された人のエピソードの連作。 人生の刹那的な輝きを鮮やかに物悲しく描いてました。 偉大で、無邪気で、それが故に苦悩の多い人物を、影響された人を通して描くことで、さらに彼の孤独を描いていた気がします。 彼に向ける気持ちが愛情にしろ憎しみにしろ、彼がどうとらえ受け止めていたかはすべては藪の中。 影響力のみが死後も1人歩きするおそろしさもさすがというべき表現力で描かれてました

Posted byブクログ

2012/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

51歳で突然亡くなったスーパースター 彼。 キング・オブ・ポップと呼ばれる彼の生き様は、ファンだけでなく、世界中の人々に、 時に感動を与え、時に奇怪な行動等でネガティヴな印象を与えてきた。 彼の生前、いつも顔を可笑しなお面で顔を隠して生きてきた彼のひとり娘 傷痕(きずあと)。 その傷跡と彼の愛情の物語。 彼の娘 傷痕・ファン・彼を追い続けたルポライター・彼を性的虐待で訴えた少女・ 彼の姉・彼のスタッフ等が、生前の彼と傷痕・彼の家族を語る。 この物語のモデルは、マイケル・ジャクソン。 そのことを知らずに読み始めたが、すぐにわかった。 マイケルジャクソンを知らなくても読み物として充分楽しめるし、 私のように知っていても、レクイエム的な物語として楽しめる。 桜庭一樹さんの独特の空気感。 ただ、題材といい、内容といい、好き嫌いがわかれそう。

Posted byブクログ

2012/04/11

★2012年4月11日読了 「傷痕」桜庭一樹著 評価B+ 多くの人が、米国のポップスターMJと重ね合わせて読んでいるようですが、私は 純粋に架空の物語として読みました。変に重ね合わせて読むよりは、独立した創作として読むことをお勧めしたいと感じました。 3.11で人生を考え直す...

★2012年4月11日読了 「傷痕」桜庭一樹著 評価B+ 多くの人が、米国のポップスターMJと重ね合わせて読んでいるようですが、私は 純粋に架空の物語として読みました。変に重ね合わせて読むよりは、独立した創作として読むことをお勧めしたいと感じました。 3.11で人生を考え直すことを余儀なくされた我々にとって、今この物語を読むことで、感じるものがあるように思われました。 高度成長期の日本とともに時流に乗り、キングオブポップとしての地位を確立し、 日本の没落とともに去って行った永遠に子供の感性を持った大人であった主人公。 その周りのファミリーと彼のファンの人生を重ね、日本の時代の空気を巧みに表現した作品といえるでしょう。流れとしては、紅朽葉家の伝説や製鉄天使に近いと感じました。

Posted byブクログ

2012/04/03

マイケル・ジャクソンを思わせるスーパースターが急逝し、残された幼い娘や姉、ファンなどが彼のことを語る。読み始めた時は面白そうな設定だと思ったんだけど、どうしてもマイケルの伝記のように読めてしまい、フィクションの面白さみたいなのが無かった。私の世代はマイケルの記憶が濃すぎるからなあ...

マイケル・ジャクソンを思わせるスーパースターが急逝し、残された幼い娘や姉、ファンなどが彼のことを語る。読み始めた時は面白そうな設定だと思ったんだけど、どうしてもマイケルの伝記のように読めてしまい、フィクションの面白さみたいなのが無かった。私の世代はマイケルの記憶が濃すぎるからなあ。

Posted byブクログ

2012/03/31

発想が豊かで内容はおもしろい。でも文体が嫌い。意味不明の句読点やなまった言葉の使い方がスムーズな読書の邪魔をする。他の作品はそうでもなかったのに。表現も凝り過ぎの感があって短ければいいが、こう長いと鼻白む。全体を流れる孤独感が切なく余韻として残る。この作家のファンは好きだろう。

Posted byブクログ

2012/07/11

”キング・オブ・ポップ”と”傷痕”という存在が概念と人物の間を行ったりきたりしていて、それははじめ著者の迷いなのかとも思ったけれど、あるいはそうではなく彼という人間が本当に“時代”そのものであり、逆説的に、”うねり”とはいつも実に人間的な姿をしているのだと言われたような気がする。

Posted byブクログ

2012/04/15

彼が死んでしまった後の、世界が感じる喪失感。3・11以降の、絶対的な日常の喪失。その中で揺るぎない、ファミリー。小さな希望の光。今読むと、無関係なこれらの出来事を同じように考えてしまう。

Posted byブクログ

2012/03/25

物語を覆う空気や、はっとさせられる文章は、やっぱりこの作者が好きだなあって感じさせてくれるものだったけど… 作者は何故この話を書いたんだろう?って読み終わった後、思いました。

Posted byブクログ