傷痕 の商品レビュー

桜庭一樹【著】

2015/05/05

この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?―。娘は木の仮面をかぶっていた。
娘の出生は謎のまま。示談金を得た家族はバラバラ。元Vシネマ

2012/06/16

いつもの桜庭さんとは雰囲気が違う感じ。
スターが悪いんじゃなくて、彼らを特別視したり嫉妬を隠しきれないおれら（民衆）が悪いんじゃないかと思った。

終わりから始まる物語。
彼を利用する事になった元女の子が一番共感できた。

2012/05/31

マイケル・ジャクソンを悼む物語…なのかな。
なんでわざわざ日本人という設定にしたのかは不明だけど、彼を取り巻く人たちの物語が次々に展開して、一気に読みました。
彼の死の真相はやはり謎のままだったけど。

泰明小学校に遊園地と動物園作ったら、周辺住民の反発がすごいだろうなぁ。

2012/05/29

キングオブポップという言葉が出てくるように、ＭＪがモデルとなっているのだが、彼にまつわる逸話をそのまま使っているためか、そのまま引きずられて物語部分が薄まってしまった印象。残念。

2012/05/26

偉大なるポップスター、マイケルジャクソンを日本人に置き換えたお話。物語は彼が死んだところから始まりいくつかの視点で彼を見つめ直していく。残された私たちは壊れた世界で自分自身で世界を測量し新しい世界地図を作って生きていくのだ。アメージング！

2012/06/02

この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?―（amazonより抜粋）

キング・オブ・ポップといえば「あの人」を思い出しますが、その日本バージョンといえばいいのでしょうか。
架空編といえばいいのでしょうか。
題材は本物。
文章は物語。
という感じです。
桜庭さんの文章は大好きです。
今回も大好きなんですが、なんかこう独自の世界で突っ走った感じがします。
キング・オブ・ポップの話なんですが、真相は当たり前ですが闇の中。
それゆえにスッキリ感がないのが残念。
ただ一つの物語としてはしっとりとした感じです。

でも最後まであまり好きじゃなかったです。
きっと入り込めなかったんだと思います。

2012/05/22

マイケルジャクソンが亡くなって、世界が大騒ぎになった。
その騒ぎをマイケルの家族目線や、記者目線から書いている。
本当に惜しい人を亡くしたんだな・・・

2012/05/20

１行目から既に彼の顔が浮かんでしまったが、「銀座」という記述が出て来た時点ですぐさま役者をロビンに交代（桜庭さんやし）。
したらもうたまらんやんけー。
魔法のような時間を過ごさせていただいた。
桜庭さん、大好きや！

2012/05/07

桜庭一樹さんの本なので読まなくては!!と借りてきた本。読み進めるうちに、あれっ？これってもしかして…和製マイケルの話ですか!?気づくの遅すぎ(--;) 彼の娘の名前「傷痕」が題名なので娘目線の話しかと思っていたら、彼のファンや雑誌記者や姉等々回りから見た彼の話でした。この人はあの人かな？とか、この事件はあの事件のことかぁ〜と当てはめながら読めるので面白い(^^)

2012/05/07

キング・オブ・ポップの死について、いろいろな人がそれぞれの思い出話をする。
残された、傷痕という名の娘。
彼女の名前が題名ですがそんなに出番はないです。
彼女についてもっと知りたかった気もするけど、この小説はこれでよかったのだとも思う。