傷痕 の商品レビュー
マイケル ジャクソンが銀座に住んでるって設定自体に無理があるのでなかなか入り込めなかったけど、色々な視点から読める本だと思いました。父と子のつながりとかバブル期の日本とかいつの間にか桜庭一樹さんワールドに取り込まれていきました。好き嫌いは分かれると思います。
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参考文献はマイケル・ジャクソン。 MJの人生や音楽、世の中の現象などをベースにして、桜庭一樹ワールドを展開。 みんなが知っている人物の枠の中に、新たな絵を描いた作品。
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マイケルジャクソンをモデルに書かれてるんだと思うんですが、色んな所が少しずつずれていて、結果的に桜庭先生の手で描かれるスーパースター、「彼」がうまれたのだなと感じました。 この物語の語り手達は、皆それぞれの形で「キング・オブ・ポップ」に魅せられ、その人生の中には「彼」がいた。 人...
マイケルジャクソンをモデルに書かれてるんだと思うんですが、色んな所が少しずつずれていて、結果的に桜庭先生の手で描かれるスーパースター、「彼」がうまれたのだなと感じました。 この物語の語り手達は、皆それぞれの形で「キング・オブ・ポップ」に魅せられ、その人生の中には「彼」がいた。 人間はきっと、色々な傷痕を抱えながら、平凡かもしれないけれど決して平坦ではない、人生という大きな地図を測量し続ける。 この作品は、今生きている私たちに、綺麗事ではない希望をくれるものだと思いました。
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世界的に有名な「彼」とその子どもがテーマ。 特にファンではなかったので「そうか・・・」と思う位。 ただ、p.229の後半からp.230前半までの文章がとても好きです。
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突然この世を去ったスーパースターが残した愛娘をめぐり、大人たちの欲望と思惑が交錯する。最愛の人を失い傷ついた少女の悲しみと回復、そして再生を丹念な筆致で描き出す長編小説。 設定を日本と日本人にしてマイケル・ジャクソン(とその一家)を描こうとしたのは野心的だと思うけど、どうにも伝...
突然この世を去ったスーパースターが残した愛娘をめぐり、大人たちの欲望と思惑が交錯する。最愛の人を失い傷ついた少女の悲しみと回復、そして再生を丹念な筆致で描き出す長編小説。 設定を日本と日本人にしてマイケル・ジャクソン(とその一家)を描こうとしたのは野心的だと思うけど、どうにも伝わってこなかった。傷痕始め登場人物の誰もが中途半端な描かれ方だし、物語そのものに魅力が感じられなかった。これまで読んだ桜庭作品の中で、出来(私の好み)は真ん中より下だった。 (C)
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要するにマイケルジャクソン周辺のお話。 とくにマイケルに思い入れはないので、正直ふーんって感じでした。
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参考文献のページ読まなくても、モデルが分かるよね…。 うーん、次回作に期待。 自分的には肩すかしだった。
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「小説現代」に連載したものの単行本化。 名前は書かれていなが、「キング・オブ・ポップス」の突然の死から物語は始まる。 赤坂プリンのホテルの最上階を借り切って住んでいたが、廃校になった銀座の小学校を買い取って「楽園」という住処にし、観覧車や動物園を設置して子供達を招待していた、と...
「小説現代」に連載したものの単行本化。 名前は書かれていなが、「キング・オブ・ポップス」の突然の死から物語は始まる。 赤坂プリンのホテルの最上階を借り切って住んでいたが、廃校になった銀座の小学校を買い取って「楽園」という住処にし、観覧車や動物園を設置して子供達を招待していた、といえば誰のことかは明白。 章ごとに語り手が変わっていく。「傷痕」という名前の遺児である女の子、昔握手したことのある平凡なファン、イエロージャーナリズムのアンチスターのライター、招待されて性的ないたずらをされたと裁判を起こした「復讐」、かつてのチャイルドファミリースターの中で彼と共にポップスターとして残った「孔雀」、「楽園」のシークレットサービス、孔雀の女性運転手。 彼らが見たキングの断面と死後の混乱が描かれる。 私はほとんど曲を聴いていないが、著者は大ファンだったのだろう。
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桜庭一樹さんのマイケルへの鎮魂歌でしょうか?でもそれとは切り離しての、大人になれなかった無垢の魂を持つキングオブポップと娘傷痕との間の慈しみの美しさに感動しました。 装画の田中千智さん、装丁の鈴木成一デザイン室も素晴らしいです。
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図書館本。表紙がイイ。鈴木成一デザイン室。 桜庭さんの描くダメな中年男がツボ。(本書では滋田夏生)
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