曾根崎心中 の商品レビュー
一気に読んでしまったー。 近松門左衛門の人形浄瑠璃、曽根崎心中がベース。 歌舞伎とか見たことないので、実際の話がどんなもんか 分かってないけど、きっと昔の人も私みたいに のめり込んでしまったんだろうなぁーって思えたよ。 遊女のお初と、醤油屋の手代の徳兵衛の恋物語。 お初目線で話...
一気に読んでしまったー。 近松門左衛門の人形浄瑠璃、曽根崎心中がベース。 歌舞伎とか見たことないので、実際の話がどんなもんか 分かってないけど、きっと昔の人も私みたいに のめり込んでしまったんだろうなぁーって思えたよ。 遊女のお初と、醤油屋の手代の徳兵衛の恋物語。 お初目線で話は進んでいく。 恋を知らなかった初は、徳さまと出会い、本当の恋を 知ってしまう。 徳さまと出会ってからは、先輩姐さんたちの様子も 「恋」が関わっていたことを知り、 徳さまのことを考えながら必死に生きていく。 でも、徳さまが友人に騙されてしまい、もうどうすることも できなくなり、初と共に来世への希望を抱く。 初の遊女としての気持ち、徳兵衛への恋、 でも、心中間際に徳兵衛への疑問を抱いたりと、 気持ちがすごく伝わってきたよー。 この話を初めて知った人たちは、きっと衝撃的だったん だろぅなぁー。 近松門左衛門が有名なことが分かったよー笑
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これはすごい。 めちゃくちゃうまい。 原作をよく知らんので、どれだけ忠実か分からないのだけれど、人形浄瑠璃ではこれだけの心理描写は絶対にないだろうと思う。 初の苦悩、苦労、恋心がありありと、イメージしやすく描かれている。 今となっては私は恋愛から遠ざかっているけれど、 10代2...
これはすごい。 めちゃくちゃうまい。 原作をよく知らんので、どれだけ忠実か分からないのだけれど、人形浄瑠璃ではこれだけの心理描写は絶対にないだろうと思う。 初の苦悩、苦労、恋心がありありと、イメージしやすく描かれている。 今となっては私は恋愛から遠ざかっているけれど、 10代20代の頃は、確かに恋愛が全てだった。 ずっとその人のことを考えていたり、一喜一憂したり、とにかく感情を揺さぶるものは、恋だったと思う。 現代では男女の心中って少ないと思うし、親子の無理心中をたまにニュースで見かけるけれど、本当に気の毒だと思うし、どこか別の場所でやり直す方法があったのではないかと思ってしまう。 でも、やっぱり、渦中にいる人には、死ぬ選択しかなくなってしまうのだろうか。 死ぬって、そう簡単にはできないけど、救いを求める方法としては、すぐ思いついてしまう手段よね。 私自身もそうだけど、先般読んだ「オーダーメイド殺人クラブ」が重なって。 生まれ変わって来世で会える、って考え、どうなんだろう。私は信じたことはない。けれど、信じてひたむきな姿は、美しいと思った。 「此の世のなごり。夜もなごり。死に行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜」 「未来成仏うたがひなき恋の手本となりにけり」 まとまらない文章でごめんなさい。
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私の中での角田さんNo. 1。 身勝手なんだけど ものすごいわかる。 物語に入り込むってこういうことだなと思った本。
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おもしろい。角田光代さん…すごいと思いました。 特にラストシーン。 ふと徳兵衛に対して疑念が生まれる。 くるおしく恋しいこの男のことを、じつは、何ひとつ知らないのではないかと初はふいに思う。 そこから全てを受け入れ死までのシーンは圧巻でした。 お玉姐さんは、わたしたちは...
おもしろい。角田光代さん…すごいと思いました。 特にラストシーン。 ふと徳兵衛に対して疑念が生まれる。 くるおしく恋しいこの男のことを、じつは、何ひとつ知らないのではないかと初はふいに思う。 そこから全てを受け入れ死までのシーンは圧巻でした。 お玉姐さんは、わたしたちは何度も生まれ変わると言った。 島姐さんは、今世は一度きりと言った。 いったいどっちが本当だろう。 いや、どちらでも、おんなじことではないかしら。
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曽根崎心中は歌舞伎で心中を決意するシーンが見所で演技だからこその魅力があるけれど、この本はほんとに良く文字で表現できてるなと感じました。 途中、腹立たしくも悲しい話ですが何度も読みたくなる話。 ジャケット最高すぎます。
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正直、この本を読む前は「遊郭に来るような男と心中するなんてバカじゃないの?」くらいの感覚しか無かったですが、角田光代さんの文章がとにかく秀逸!読んでみたら思いのほか面白くて一気に読み終えました☆ 古傷を見せた時の話とか、「いろいろ思うところはあるけどやっぱり私はこの人と心中したい」という結論に至るまでの初の心理的描写が秀逸で、悲しいラストではあるんだけどある意味ハッピーエンドな感じもしたりして不思議な読後感を感じられる本でした☆ それと、もう一つ印象に残っているのが、「今の好きな気持ちが一年後には笑い話になっているかもしれない」という自分がくっきりと鮮やかに思い描けている客観性を持てているにも関わらず、逆にそうなってしまう事に対して嫌だと感じる場面。自分の事しか考えない身勝手な行動をする人は嫌いですが、損得勘定を抜きにして自分の感情に対して素直に向き合う事が出来るってホント素敵だなと思いました♪文楽や歌舞伎で曽根崎心中を観た事がある人も含め、おススメ出来る一冊だと思います☆
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たぶん2021年まだ始まったばかりだが 20冊くらいしか読んでないが、 自分の中で記憶になる 一番の作品だとおもう。 もちろん近松浄瑠璃、チラチラ見聞きし、歌舞伎でも、演目をわざわざ観たかもしれないし、大体のことはわかる。絵も浮かぶ しかし、しかし角田光代先生「ここはあえて」...
たぶん2021年まだ始まったばかりだが 20冊くらいしか読んでないが、 自分の中で記憶になる 一番の作品だとおもう。 もちろん近松浄瑠璃、チラチラ見聞きし、歌舞伎でも、演目をわざわざ観たかもしれないし、大体のことはわかる。絵も浮かぶ しかし、しかし角田光代先生「ここはあえて」にかかるとこうなる。もちろん大好きな作家、 一言で言えば手代が新地の女に入れあげ 恩ある人に不義理をして事を起こし「?」挙げ句の果ては心中するみたいな話。 別に今世の中で起こっているのなら、哀れとはおもうけど肯定はしない。 しかししかしー 一気に読んでしまった。 はじめから終わりまで泣くというより涙が自然と出てくる 哀れで因果で。、業が深くて、言葉にすれば皆違う 陳腐で、 こんな時自分の語彙の貧困に居た堪れない。 近松天才。 もう角田光代ー天才。 近松作品を現代によみがえらせた。 絶対角田源氏を読む。 美しい、綺麗な音楽「なんでもいい、管弦楽、ピアノ協奏曲、宮本浩次、ヒゲダン、笑、まあ個人的主観はさておいて 遣り手 身揚り 間夫 紋日 棒手振り 禿など注釈がついているのは、薄織の身にはありがたかった。 本文より〜 さみしいつらいと思ったことはなかった。 さみしくないときもつらくないときもなかったから。 さみしいと思う人は、つらいと思う人はしあわせなんだと、だから思う。つらくないときを知っているってことなんだから わてはな、初。お前に会うて、知ってしもうたんや。さみしいとゆうことも、つらいゆうことも。それからこわいゆうことも。 と徳兵衛は泣く。 徳兵衛と初哀れ。
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大坂堂島新地の天満屋の遊女・初(21歳)が運命の人と出会う。初は姐さんから、男性相手とは恋してはいけないと言われてはいたが、奇麗な顔をした醤油屋の手代である徳兵衛(25歳)に恋をする。激しく、燃えるような恋であった。この徳兵衛が、どうしても金が要るという友人の九平次に3日限りの約束でその金を貸してしまった。九平次の詐欺行為により徳兵衛が窮地になり、初とともに曾根崎の森で短刀による心中を果たす。初の視線から見た徳兵衛への愛おしい心情、遊女の切なさ、強さ、弱さを角田さんは忌憚なく鋭く抉った作品だった。
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角田光代さんにかかると近松門左衛門が、女性でないことがはっきりとわかるなあ。今なら角田光代バージョンの方が良いのかな。
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あまりにも有名すぎる冒頭の一文、何度も声に出して読みたくなります。どんどん深みにはまってどっぷり読んでしまった。
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