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曾根崎心中 の商品レビュー

3.9

141件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    37

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2024/10/26

面白い!一気に読んでしまった。 原文とこの本がどう異なるのかは知らないが、角田さんバージョンはハラハラ、ヒヤリありのサスペンス感あり。 え、実はあの人ってもしかして…? と想像させる余地があり。 結局最後はどうなったの?うまく2人とも心中した? とヤキモキする。 原文もこのヤキモ...

面白い!一気に読んでしまった。 原文とこの本がどう異なるのかは知らないが、角田さんバージョンはハラハラ、ヒヤリありのサスペンス感あり。 え、実はあの人ってもしかして…? と想像させる余地があり。 結局最後はどうなったの?うまく2人とも心中した? とヤキモキする。 原文もこのヤキモキ感があるのならすごいなぁ。 ところで相手役の男が全然魅力的に感じないのだが、原文だともっと素敵な男性なのかしら。

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2024/10/19

哀しいほどに純粋な、遊女たちの恋。 本当の意味で生きるため、今のこの気持ちを永遠に留めるためには、死ぬしか無かったのだと、納得させられました。

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2024/06/16

角田さんの文章は女性の心理を表現するのがとても上手く、初に感情移入してしまう。初の純愛が素晴らしい。初目線なので真相はわからないまま。

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2024/03/22

近松原作を初の心情に沿って、これが恋かと思い、恋に生きようとし、追いつめられて、来世のめぐり合いに託す。 角田解釈だが、深まりがある。

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2023/11/10

知ってしまえば辛いのに、知る前の人生には戻りたくない。 堂島新地の女たちはみんな同じ気持ちだったと思う。 どんなに辛くても、好きな人がいる生活はなにものにも変え難い。好きな人を想って苦しくても、好きな人への想いなら苦しくてもいい。 初の真っ直ぐな恋心に胸がずっと締め付けられるよう...

知ってしまえば辛いのに、知る前の人生には戻りたくない。 堂島新地の女たちはみんな同じ気持ちだったと思う。 どんなに辛くても、好きな人がいる生活はなにものにも変え難い。好きな人を想って苦しくても、好きな人への想いなら苦しくてもいい。 初の真っ直ぐな恋心に胸がずっと締め付けられるようだった。

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2022/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 とても有名な話を翻案したもの。原典は知らないけれど、まずは読みやすいものからということで、手に取った。  タイトルにある通り心中ものではあるのだが、江戸時代の遊女であるお初視点で進み、その心理描写が感傷的で、読みながら日頃抑えている感情的な部分が解放される感じが良かった。いや、別に心中するつもりはないが。  ただ一つ気になるのは、徳兵衛は最後お初の後を追うことができたのかということ。個人的には追いきれなかったと思う…。

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2023/02/10

三浦しをんや他の人が訳した曽根崎心中を読んだときは「近松門左衛門はこの世の地獄を描き出す天才だな。今の時代にいたらイヤミスとかドロドロの愛憎劇を書いただろうなー」と思ったけど、この曽根崎心中は全然違う。 主人公初の視点から徳兵衛と心中するまでを描いていた小説。新地の中の人たちの...

三浦しをんや他の人が訳した曽根崎心中を読んだときは「近松門左衛門はこの世の地獄を描き出す天才だな。今の時代にいたらイヤミスとかドロドロの愛憎劇を書いただろうなー」と思ったけど、この曽根崎心中は全然違う。 主人公初の視点から徳兵衛と心中するまでを描いていた小説。新地の中の人たちの生き方、恋愛観などが細やかに書かれ、自分もなんだか汗や白粉の匂い、柔らかくて温かい人びとの感触まで知っているかのような気になりながら読んだ。それだけに、徳兵衛とのどうしようもない恋も、初にとっては幸せだったのだと素直に思えた。運命だと信じられる恋に喜ぶ二人にとって、心中はひとつの解決策となってしまう。 恋に振り回されて死んでいった姐さんたちの魂が、森の奥に二人を誘うのも、追い詰められた二人が、お互いを最後まで手放さないですむように働きかける協力的な存在になる。心中直前の若い二人を死へと誘う魂……というと普通「よくないもの」だが、初たちの視点からだと、自分たちの味方であり「よきもの」になるのが興味深い。 近松門左衛門の「この世のなごり……」の場面の美しさは折り紙つきだけど、それを角田さんが描くと、いよいよ人生最後の景色がきれいできれいで切なくてたまらない。300年経っても、ままならなさの中で二人の恋が見せる景色の美しさは普遍なんだ、と感じた。

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2022/06/12

知らなければよかったことだった。 けれど知らないまま年老いて死んでいたらと思うと ぞっとすることでもあった。 恋とは。

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2022/06/06

「心中」を理解するには当時の社会構造や文化的背景を知らねばならぬ。 当時売れっ子となった、著者・近松門左衛門が生きた世の中はどんなだったのだろうか。義理・人情、大坂の町人文化。生身の芝居である歌舞伎ではなく人形浄瑠璃が流行った背景を想像しながら、読了。

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2022/02/27

元々嫌いな話だけど、角田光代さんが書かれたらどうなるんだろうと思って読んだ。 分かりやすくて当時の様子がイメージしやすくて、世界観にハマってしまった。

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