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解錠師 の商品レビュー

4

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

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2012/10/04
  • ネタバレ

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時系列が入り乱れ、ちょっと混乱したけれど まあおもしろかった。 ミステリーというより青春小説みたい。

Posted byブクログ

2012/09/30

おもしろかったー!少しサリンジャーっぽい!ただ、恋愛描写に関する部分だけ幼い気がするがな。というわけで、★ひとつマイナス。

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2012/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

するすると読めてしまった。 鍵を開ける作業は一見地味でオタクっぽいのに、周りの人間が華やかだと、なんかとってもエレガントに思えるのが不思議。 本当に愛する人が出来てよかった。 あの事件の前までは、きちんと愛されていた少年だったんだね。

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2013/01/10

CL 2012.9.16-2012.9.25 心に迫ってくるものがある。 久々の大ヒット。 あと、翻訳とは思えない素直な文章。 訳者は誰だ?と思ったら、 越前敏弥。さすが。

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2012/09/08

この本を読んでて、2回も電車乗り過ごしました。  ま、それは私がボンヤリしてるだけかもしれないんだけど、読み手を夢中にさせる本であるのは間違いない。スリリングなクライムノベルにして、不安と情熱を抱いて疾走する青春小説だ。  主人公の少年マイクは、幼少期に起きたある事件をきっかけに...

この本を読んでて、2回も電車乗り過ごしました。  ま、それは私がボンヤリしてるだけかもしれないんだけど、読み手を夢中にさせる本であるのは間違いない。スリリングなクライムノベルにして、不安と情熱を抱いて疾走する青春小説だ。  主人公の少年マイクは、幼少期に起きたある事件をきっかけに口がきけなくなってしまうが、周囲に2つの才能を見いだされる。ひとつは絵を描くこと。そしてもうひとつは、どんな鍵でも開けられること。こうして、小さい体の内部に大きすぎるものを抱えこんでしまった少年は、プロの解錠師として、犯罪の世界へと足を踏み入れていく。  解錠師(ロック・アーティスト)という名の通り、洗練された技巧をもつタフなプロの犯罪者という外面と、内面にあふれる年齢相応の情熱と不安。ひとと話せないという主人公の特質ゆえに生じるギャップが、大きな魅力となっている。ここに、彼のもうひとつの特技である絵の才能という要素が組み合わさり、心のいちばん奥底に秘められたトラウマが解錠されるとき、ロマンチックなラブストーリーの様相まで生まれてくるのだ。思いがけずさわやかな読後感を残す青春小説。

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2013/01/23

話すことができない少年が 一人称で綴る少年のこれまでの人生。 現在の少年が 二つの過去を同時に語っていくので ぐいぐい読めました。 なぜ少年が鍵を開けつづけてきたのか わかった時には驚きました。 面白かったです。

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2012/08/18

アメリカ探偵作家クラブ賞他を受賞した作品ということで読んでみた。ポケミスといえばミステリーの王道。正統派の推理小説を扱うイメージだったが、解説に書かれていたように青春小説として読むことができた。以前、同様にポケミスで「卵をめぐる祖父の戦争」を読んだ際にも、良い意味で裏切られた。ポ...

アメリカ探偵作家クラブ賞他を受賞した作品ということで読んでみた。ポケミスといえばミステリーの王道。正統派の推理小説を扱うイメージだったが、解説に書かれていたように青春小説として読むことができた。以前、同様にポケミスで「卵をめぐる祖父の戦争」を読んだ際にも、良い意味で裏切られた。ポケミス、奥が深いですなー。さすが早川書房。

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2012/07/25

オススメの一冊。 主人公マイクルは、子どもの頃にあった事件のショックで声が出ない。 絵が描くことと、鍵を開けることに芸術的なセンスをもっている。内省的な性格でビジュアルもいい。 そのマイクルは愛するアリシアのために犯罪に手を染めていく。 若者の若々しさと危うさが全編を通して描かれ...

オススメの一冊。 主人公マイクルは、子どもの頃にあった事件のショックで声が出ない。 絵が描くことと、鍵を開けることに芸術的なセンスをもっている。内省的な性格でビジュアルもいい。 そのマイクルは愛するアリシアのために犯罪に手を染めていく。 若者の若々しさと危うさが全編を通して描かれる。 マイクルが解錠することは、マイクルにとって特別な意味があることが最後にわかる。この小説の最期は素晴らしく上手い。そして美しい。

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2012/07/19

ミステリというより、クライム・サスペンス+ジュブナイル小説。 主人公のマイクルは幼い頃の大事件により言葉を失う。しかし彼には絵と解錠の才能を持っていた。その才能を持っていたがために周囲の思惑に巻き込まれて行く。 2つの時間軸があり、解錠師になるまでの日々と解錠師の仕事を提供して過...

ミステリというより、クライム・サスペンス+ジュブナイル小説。 主人公のマイクルは幼い頃の大事件により言葉を失う。しかし彼には絵と解錠の才能を持っていた。その才能を持っていたがために周囲の思惑に巻き込まれて行く。 2つの時間軸があり、解錠師になるまでの日々と解錠師の仕事を提供して過ごす日々。その中にはロマンスもあり冒険もある。特に解錠師の仕事ぶりの描写は面白い。(ダイヤル錠という事に古さを感じるが、電子錠では味気ないためか?) 主人公が少年のため、犯罪行為が冒険のように感じられダークな感じはしない。それどころかスリルに満ちた冒険のようで楽しく読むことができた。 他の作品も読んでみたい。

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2012/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリの設定と作りは面白いとおもう。衝撃的な過去を背負って以来喋れない美少年、絵と金庫破りの才能、恋、身勝手な悪人ども、そしてちょっとレトロで別の世界感を出している“ポケベル”と“ダイヤル錠”。1999年や2000年にポケベルなんてあったっけ。もうちょっと昔だった気がするけど。1996とかそのあたりじゃない?あと1999年の出来事と2000年の出来事が交差して徐々に疾走感がでてくる構成も、ちょっとほかにありそうでないかんじで○。未来が先に出てきて、そこを知っているからこそ、いまこれから起こる出来事がせつない、そういう気持ちで読めるというのは作者の手腕なんだろう。少年が犯罪に走る理由も、えてしてこういう、自分にとって大事なもの、大切なもの、辛いことを薄めてくれる居心地のいい場所、それを守りたい手放したくない、と思うささいな欲がきっかけなかんじも、リアリティはある。けどなぁ。マイクルの過去やゴーストのことや、ちらちらこれみよがしに出てくるからいっそのこと全貌を知りたい気持ちで読むけれど、知ったところで心は重くなってたりするのよね。あーそうなんだ謎はとけてすっきり!悪は滅びてばんばんざい!な展開ではなくってさ。そこまでちらつかされたから最後まで、って思うけど、知ってしまえば何を心に思えばいいのか自分でもわからなくなる。これたぶん原文で読んだほうがもっと、なんか、クールなんだろうなぁ。385ページの台詞がなんかぐっときた。どうしようもない泥沼から抜け出せなくなったあの瞬間に、“寝ぼけまなこ”から言われる「本物の人生にようこそ」個人的にはここがクライマックスだったな。バイオレンス多めだけどグロくはない。総合的に読みやすいよくできた1作。

Posted byブクログ