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解錠師 の商品レビュー

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77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/03/10

犯罪小説というより青春小説。YAといってもいいかも。マイクルとアメリアの互いを思うピュアな気持ちに癒された。読後感もよい。 タイトルの「解錠師」からは、17歳のマイクルというより、師匠のゴーストみたいな人が出てきそうだけど、原題は「The Lock Artist」鍵を開けるシー...

犯罪小説というより青春小説。YAといってもいいかも。マイクルとアメリアの互いを思うピュアな気持ちに癒された。読後感もよい。 タイトルの「解錠師」からは、17歳のマイクルというより、師匠のゴーストみたいな人が出てきそうだけど、原題は「The Lock Artist」鍵を開けるシーンはまさにアートな世界。悪いことのはずなのに、魅了されてしまうのもわかる気がする。

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2012/04/14

口のきけない少年が、どうして解錠師(金庫破り)になったのか?一人称で過去と現在を交互に描いていく。一人の少女に恋心を抱く過去と少女と一緒になるために大仕事をやってのけようとする現在。先を知りたいと思うところで過去と現在が入れ替わり、読み進まずにはいられない。少女との絵を介したやり...

口のきけない少年が、どうして解錠師(金庫破り)になったのか?一人称で過去と現在を交互に描いていく。一人の少女に恋心を抱く過去と少女と一緒になるために大仕事をやってのけようとする現在。先を知りたいと思うところで過去と現在が入れ替わり、読み進まずにはいられない。少女との絵を介したやり取り、金庫との触れ合いがとても心に染みいる。なかなかの傑作。

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2012/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幼少期、ある事件に遭ったことから口がきけなくなったマイクル。やがて高校生となった彼は、絵を描くことと、錠を開けられる才能を持つことがきっかけで、自らも思いがけない人生を歩むことに…。 牢屋でマイクルが独白するところから物語は始まる。そして解錠師となる前となってからの二つの時間軸が交互に語られ、前者で何故解錠師になったのか、後者で今に至るまでが明かされる。この構成は読みやすいとは言えないが、ストーリーの山場=マイクルの人生の最大の転機を追う楽しさがあった。 解錠すればするほどのっぴきならない状況に嵌り、後には引けなくなるのは不運で同情を誘い、鍵を開ける場面は描写が細かく緊張感が張り詰めて面白い。 初恋の相手アメリアとの恋バナは、はじめからうまくいきすぎて、絶対罠だと思った。得体のしれないバンクスのことと合わせて、肝心なところで結構都合よくことが運ぶ印象。 てなことをいいつつも、大きくまとめるとやっぱり「おもしろい!」 MWA賞最優秀長賞・CWA賞スティール・ダガー賞ダブル受賞作。 The Lock Artist/Steve Hamilton/2009

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2012/02/22

CATVのAXNミステリーチャンネルのブックコーナー?で紹介されていた本。 犯罪者だけど、芸術家のような仕事ぶりで金庫を破る主人公マイクル。 彼が口をきけなくなった原因となった事件は、物語の後の方にならないと語られない。 この事件が明らかになることで、主人公が解錠しなければならな...

CATVのAXNミステリーチャンネルのブックコーナー?で紹介されていた本。 犯罪者だけど、芸術家のような仕事ぶりで金庫を破る主人公マイクル。 彼が口をきけなくなった原因となった事件は、物語の後の方にならないと語られない。 この事件が明らかになることで、主人公が解錠しなければならない理由の1つがやっと判る。更に女のように金庫を扱える理由でもある気がする、母の子宮に抱かれるようにではないが金庫に抱かれた経験が。 エンディングも、マイクルが出所した後の希望をのこしていて、ミステリーとしてだけでなくジュブナイル作品としても楽しめると思う。

Posted byブクログ

2012/02/20

そもそもなんで、 アメリアがマイクルに惹かれたのかが、 よくわからなかった。 2 つの時制の物語から作品を構成する手法は、 割とよく出会うなぁ。 ニヒルな少年の成長物語 + 心情豊かな犯罪物語ってところか? 2011 年 アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)エドガー賞長編部門受...

そもそもなんで、 アメリアがマイクルに惹かれたのかが、 よくわからなかった。 2 つの時制の物語から作品を構成する手法は、 割とよく出会うなぁ。 ニヒルな少年の成長物語 + 心情豊かな犯罪物語ってところか? 2011 年 アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)エドガー賞長編部門受賞作品。 2011 年 英国推理作家協会賞(CWA賞)イアン・フレミング・スチール・ダガー賞受賞作品。

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2012/02/16

小さいころのある出来事をきっかけに口を聞くことができなくなった少年が金庫破りになって波乱に満ちた生活を送る話。2011年アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会のイアン・フレミング・スティール・ダガー賞をダブル受賞したあって、読むうちにぐいぐい引き込まれま...

小さいころのある出来事をきっかけに口を聞くことができなくなった少年が金庫破りになって波乱に満ちた生活を送る話。2011年アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会のイアン・フレミング・スティール・ダガー賞をダブル受賞したあって、読むうちにぐいぐい引き込まれました。

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2012/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やはり最初は、危惧していたように、行きつ戻りつする語りがもどかしく。でもマーシュのプールを作るあたりからスピードがついてきました。アメリアとの痛々しい恋。それにしてもマイクルがあまりにも周りに振り回されっぱなしなのにはイラッとします。本人の内なる声でさえ警戒信号を発し、本人もそれはわかっているのに・・・イライラ・・・。こんなふうに感じてしまうのも結構はまってる証しかもね。解錠する場面はすばらしいです。実は言って(書いて)あることは全く理解できないんだけど、それでもこういう職人的な場面を読むのは大好きです。

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2012/02/03

最初の1行から読者を巻き込む形で始まる。マイクルが言葉を発せなくなった訳とは?犯罪に手を染めていくマイクルはどうなる?ラストまで飽きさせることなくストーリーは展開していく。

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2012/02/03

8歳の時にとある事情で声を失った主人公の特技は絵と解錠。ひょんな事から裏社会に取り込まれ…。この歳にして「ハヤカワ ポケミス」初体験(笑。金庫を破るシーンがリアルだという宣伝文句ですがあまり興味も湧かず。「とある事情」も予想通りで平凡かと。

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2012/01/27

外国文学って、情報がないの読んでみようって気持ちになかなかならないのですが、今回は、エドガー賞受賞作ということで、初めてスティーヴ・ハミルトン氏の作品を読んでみました。 一言でいうと、「面白い!」です(笑)解錠師というプロの金庫破りの話なんだけど、過去の出来事が原因で声を出すこと...

外国文学って、情報がないの読んでみようって気持ちになかなかならないのですが、今回は、エドガー賞受賞作ということで、初めてスティーヴ・ハミルトン氏の作品を読んでみました。 一言でいうと、「面白い!」です(笑)解錠師というプロの金庫破りの話なんだけど、過去の出来事が原因で声を出すことができない若い主人公。ささいな事がきっかけで、金庫破りになってしまったけれども、泥棒って感じを受けない、というか主人公がそういう気持ちを持っていないのではないのかな~? ジェフリー・ディーヴァ―の作品ほど、大どんでん返しみたいなものはないけれど、淡々とした話の流れの中にも、すごくドキドキする感じが、とても私好みでした♪

Posted byブクログ