1,800円以上の注文で送料無料

解錠師 の商品レビュー

4

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/01/17

人の殺められる場面がきちんと忌々しく描いてある。罪を贖う時間もおろそかにしていない。そこがよかった。

Posted byブクログ

2013/01/16

『解錠師』、原題では“The Lock Artist”。 このタイトルの響きは物語の始まる前と後では異なって聞こえ、読み終えた今ではそれはそう、あたかも錠が解放される瞬間のようにすべてが正しい位置にぴたりと収まっているような印象すら与える。 英語で「鍵師」は“locksmit...

『解錠師』、原題では“The Lock Artist”。 このタイトルの響きは物語の始まる前と後では異なって聞こえ、読み終えた今ではそれはそう、あたかも錠が解放される瞬間のようにすべてが正しい位置にぴたりと収まっているような印象すら与える。 英語で「鍵師」は“locksmith”、「金庫破り」は“safecracker”と呼ぶそうだが、マイクルが単なる“smith(金属細工師)”や、ましてや“cracker(破壊者)”ではなく、本物の“artist(芸術家)”であるということには読者全員の賛成がもらえると思う。 幼い頃とある事件を生き延びた「奇跡の少年」がやがて「解錠師」となり、運命の坂を転げ落ちる様・・・に眉間にしわ寄せながら、手に汗握りながら、はやる気持ちを抑えながら夢中になって読みました。 まだ読み終えてない人に言いたいことがあります。 大丈夫、最後に扉は開かれる。

Posted byブクログ

2013/01/14

このミス第1位になった本です。少年が解錠師になるまでの経緯と、そこから愛する人のために抜け出そうとする姿があります。

Posted byブクログ

2013/01/01

面白いミステリは数多あっても、面白くて、しかも良いミステリにはなかなか出会えない。 この本は犯罪小説でありながら主人公の切ない青春小説でもある。 「犯罪は割りに合わない」というルールが徹底されるので犯罪小説は苦手なのだが、この手があったか、という感じだ。 終盤に「本物の人生...

面白いミステリは数多あっても、面白くて、しかも良いミステリにはなかなか出会えない。 この本は犯罪小説でありながら主人公の切ない青春小説でもある。 「犯罪は割りに合わない」というルールが徹底されるので犯罪小説は苦手なのだが、この手があったか、という感じだ。 終盤に「本物の人生にようこそ」というセリフが出てくるが、これには衝撃を受ける。

Posted byブクログ

2012/12/29

2013このミス海外1位。 MWA、CWAダブル受賞。 まあ一言で言ってしまえば、クライムノベル。 8歳の時に遭遇した陰惨な事件のせいで声を失ってしまったマイクルが、あるきっかけで金庫破りの才能を開花させてしまい、転落していく様を描いています。 解錠の世界って奥が深いわー。 が、...

2013このミス海外1位。 MWA、CWAダブル受賞。 まあ一言で言ってしまえば、クライムノベル。 8歳の時に遭遇した陰惨な事件のせいで声を失ってしまったマイクルが、あるきっかけで金庫破りの才能を開花させてしまい、転落していく様を描いています。 解錠の世界って奥が深いわー。 が、この作品の面白さはそこだけではなく、繊細な青春物でもあるし、なにより甘酸っぱいボーイミーツガールの恋愛物でもあるのですよ! クライムノベルなのにきゅんきゅんしちゃったわw

Posted byブクログ

2012/12/25

ずっと、積読の一冊だったのだが、今年のベストミステリーだったので読んでみた。一人称小説は、苦手だったのが、これはすんなり読めた。面白い。過去と現在が、交互に描かれるのだが、それが徐々に接近してくるスリル感は見事。今や古びてしまったかの青春小説、恋愛小説としても楽しませてくれる一冊...

ずっと、積読の一冊だったのだが、今年のベストミステリーだったので読んでみた。一人称小説は、苦手だったのが、これはすんなり読めた。面白い。過去と現在が、交互に描かれるのだが、それが徐々に接近してくるスリル感は見事。今や古びてしまったかの青春小説、恋愛小説としても楽しませてくれる一冊だ。

Posted byブクログ

2012/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「 解錠師」というより、「The Lock Artist」というほうがピッタリする。マイクルの一風変わった生き様の背景に悲惨な出来事があるが、それはアメリアとの恋や金庫破りとしての不本意なキャリアを語る中で明らかになってくる。とてもタフにはみえないマイケルが強情ともいえる芯の強さを持ち、アメリアへの愛だけを道しるべに細い綱渡りをしてるのを見ると、何とか最後には何か報われるようなことをと祈るような気持ちで読んだ。

Posted byブクログ

2013/02/25

内容紹介 【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞/英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞/バリー賞最優秀長篇賞/全米図書館協会アレックス賞】  けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも、力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは...

内容紹介 【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞/英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞/バリー賞最優秀長篇賞/全米図書館協会アレックス賞】  けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも、力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい? 八歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も開くことが出来る才能だ。やがて高校生となったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師になる……プロ犯罪者として非情な世界を生きる少年の光と影を描き、世界を感動させた傑作!

Posted byブクログ

2012/11/14

錠を開く才能がある少年の進んだ道は。 切ない初恋に貫かれます。 8歳の時の事件以来、口を利くことが出来なくなったマイク。 「奇跡の少年」と報道され、カウンセラーにもかかりました。 酒店を経営する伯父に引き取られ、ミシガン州デトロイトの小さな町で育ちます。 高校の美術クラスで思い...

錠を開く才能がある少年の進んだ道は。 切ない初恋に貫かれます。 8歳の時の事件以来、口を利くことが出来なくなったマイク。 「奇跡の少年」と報道され、カウンセラーにもかかりました。 酒店を経営する伯父に引き取られ、ミシガン州デトロイトの小さな町で育ちます。 高校の美術クラスで思いがけず才能を認められ、初めての友達が出来ました。 17歳半の時、上級生が卒業間近の夜の悪ふざけに、マイクが錠を開く才能を使うように求められ、事件に巻き込まれます。 奉仕活動のために被害者マーシュの家に通い、仲間の名を明かすよう求めるマーシュに、炎天下でプールを掘ることを命じられます。 その家の娘アメリアに恋をするマイク。 母を失っているアメリアのほうでも、どこか通じるものを感じたのです。 ほとんど表情も変わらない、話すことが出来ないマイクの中にあふれ出る感情。 気持ちをどう伝えたらいいか悩み、漫画的なイラストにして心の中の声を吹き出しに書いて、彼女の部屋に置いてくるのでした。 ここで漫画という形が出てくるのが、最近の作品ならでは? 今は服役中のマイクの手記という形で、犯罪に巻き込まれていくいきさつと、1年後の事件のなりゆきが交互に描かれます。 錠に魅せられたマイクの特技は、あまりにも危険な性質を持っていた。 大切な人を守るために特技を使うしかなくなり、ゴーストという解錠師に仕込まれ、依頼人を持つ立場になる。 心ならずも犯罪者となっていく中盤は重いですが、犯罪小説としてまずまずの読み応え。 利用されてしまうマイクがかわいそうで、どこか捨て身な態度にもはらはら。 そして、しだいに明らかになる子どもの頃の事件… 一筋の純愛が希望をつなぎます。 意外に心地良い結末へ。 著者は1961年デトロイト生まれ。 1998年のデビュー作「氷の闇を越えて」で高い評価を得る。 これは2010年発表の作品。 2011年アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会のイアン・フレミング・スティール・ダガー賞をダブル受賞しています。 2011年12月翻訳発行。

Posted byブクログ

2012/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暗黒青春記 独り語りが2つの時間軸で進行して最後に一つになった時の切なさったらない すごい青春モノだなぁ。金庫破りの青春だもん

Posted byブクログ