極北ラプソディ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【読間の感想】 久しぶりの海堂尊。 続き物の2冊目だが、前巻を読んでから約2年……内容はうろ覚え(笑)。 しかし、説明的にならずにその内容を思い出せる作りになっているので、問題なし(^-^)v。 現在約3分の1時点。 加速し始めた物語に引き込まれてきたところで、ついに“速水医師”が登場……ますます目が離せなくなった。 仕事を終えた後……今夜は寝不足になる予感。 2014.01.10.書。 【読了】 物語の“山場”は、速水医師の手腕……てところか? 終盤4分の1は、海堂ワールドの他作品への布石、みたいな感じで進んだため、一冊の作品としては尻すぼみ感が……。 “桜宮サーガ”と呼ばれてるのだったっけ……? 「他作品との関連もある」というスタンスで作品発表する作家さんも多いみたいだけれど……、海堂さんの場合はその色が濃すぎて、 「他作品との関連を知らないで読むと、意味分からないんじゃない?」と心配になってしまうことがある。今回もそうだし……。 いっそのこと、全作品のタイトルを揃えてナンバリングしてしまうか、「○○編」的な扱いで出版すればいいのに……と思えてしまった。 何作品かで見かけた“彦根”の存在が、気になり過ぎる……。 ★4つ、8ポイント半。 2014.01.11.了。
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医療不毛地?それとも医療改革最先端の地? 【内容】 「極北クレイマー」の続編。 他の話の主人公、世良が今中を引き連れ、病院再建に乗り出す。 二人の間はいまいちうまくいってないかもしれないのは、今中が頑張ってたことを世良がホゴにしたからか。 スリジエセンターの頃と違い、今の世良に...
医療不毛地?それとも医療改革最先端の地? 【内容】 「極北クレイマー」の続編。 他の話の主人公、世良が今中を引き連れ、病院再建に乗り出す。 二人の間はいまいちうまくいってないかもしれないのは、今中が頑張ってたことを世良がホゴにしたからか。 スリジエセンターの頃と違い、今の世良には怖いものはなく、傲岸不遜さがある。 そして、ここにはアイツもいる。辺境ではなく、中心なのかもしれない。 ちょっとだけ西野も登場。 後半は救命救急センターのドクターヘリがメイン。 【感想】 スリジエセンターのラストでの世良に関する記述の片鱗はまだ見えない。これから大きく動くのかもしれない。どうなるのでしょう? (2013年12月23日読了)
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極北クレイマーの続編。 ・・らしいと、読み終わってから知りました; バチスタの本筋とスリジエセンターは読んでたので、世良先生と速水先生が北で邂逅していることにびっくりした。 ジェネラルの北での扱いがわりと好きです。 そして大月・越川コンビがいい。すごくいい。
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海堂さんの医療小説「極北ラプソディー」です。 読み始めて分かった。コレは「極北クレイマー」の続編にあたるらしい。ああ、何でコッチから読んでしまったのか・・・と思いつつも、海堂さん得意のエンタメ的な面白さに、止まらなくなりました。ジェネラルが登場して驚かされます。 極北編と呼...
海堂さんの医療小説「極北ラプソディー」です。 読み始めて分かった。コレは「極北クレイマー」の続編にあたるらしい。ああ、何でコッチから読んでしまったのか・・・と思いつつも、海堂さん得意のエンタメ的な面白さに、止まらなくなりました。ジェネラルが登場して驚かされます。 極北編と呼ばれている、北海道のへき地医療に関わるシリーズだそうです。 舞台は、財政再建団体に指定された「極北市」と言う仮想の街で、赤字を立て直す「極北市民病院」 今中先生の視点で、地方の医療の在り方が描かれています。と言っても、過疎とか暗い話ばかりでは無い。地方でありがちな、利権を貪り続ける組織と、地域を立て直そうとする医師達の話です。 私は、九州の田舎で育ちました。今は人口200万の都市で生活するようになり、親や自分の年齢から“医療”と言うものを意識するようになると、その格差に驚かされます。早い話、都市部では治る病気も、地方部では直す事が出来ない。単純に、ガンの早期発見だけでも何とかならないだろうか・・・ 話戻って、 「ジェネラル」と呼ばれる副センター長の速水医師は、あの「ジェネラルルージュの凱旋」の東城医大救命救急センター部長だった、あの血まみれ将軍です。相変わらず、チュッパチャップスくわえています。同じく、救命救急センターの花房師長も登場します。 改めて、「チームバチスタの栄光」から繋がってるシリーズだと言うことを認識。 小説内に『アリアドネの弾丸』『ナニワ・モンスター』リンクする場面があるらしいのですが、私は未確認。 医師で、医学博士の海堂さんが描く医療小説は、いつもノンフィクションのように感じます。 海堂さんの医療小説、時系列を整理して読んでみたいと思います。
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海堂尊『極北ラプソディ』読了北海道の財政破たん都市、極北市の市民病院は、救急患者のみならず、極力患者を「診ない」ことで立て直しを図ろうとする。一方隣の市にはドクターヘリを所有する大きな救急センターが。僻地医療、病院の財政問題など多岐にわたるテーマ。速水先生ふたたび!
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一応、極北クレイマーの続編となっていて登場人物はかぶるが話としては独立している。他にも別の小説に出てくる人物が登場するが、あまり必然性を感じなかった。話の筋も一貫性に乏しく、エンディングもおさまりが悪い。
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たいして内容がないような、あまり進行しないお話だった。 とりあえず、世良が今後どういう方法を取っていくのかが楽しみ。
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将軍速水、ここにあり。 海堂さんの作品はナイチンゲール以来かも。 「極北クレイマー」を先に読まなければいけなかったらしい。てへ。
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図書館本。久しぶりに海堂さんの作品を読みました。amazonとかの書評はあまり良くないようですが、物語としては好きです。人間模様が描かれていて。特に『将軍』速水は好きなキャラクターなので、絡みが出た時は、『お!久々にかつやくか!』と思いました。最後はちょっと涙でしたけどね。
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ドラマと実態 破綻した自治体に属する市民病院。再建請負人の新院長が新方針を打ち出していく中、 唯一居残った元派遣医師は医療のあるべき姿と乖離している疑念を抱く。 しかし、悩みも吹き飛ばすような事件とバッシングの嵐。 その状況で院長は彼を隣接自治体の救命センターへ派遣させる。 ...
ドラマと実態 破綻した自治体に属する市民病院。再建請負人の新院長が新方針を打ち出していく中、 唯一居残った元派遣医師は医療のあるべき姿と乖離している疑念を抱く。 しかし、悩みも吹き飛ばすような事件とバッシングの嵐。 その状況で院長は彼を隣接自治体の救命センターへ派遣させる。 この著者では珍しいドラマチックと甘さ。 ドラマチックはちゃんとルール破りの現実がフォローされていたが、 甘さの方は…珍しい。 類似シリーズを横断的に読んでいたら、、、もう、、、花房ちゃんが、、、。 はー、すごく続きが読みたい!! さておき、北海道の地政学は面白い。 医療面から見たら確かにそうだが、行政区分は他にどういった要因で決まるのだろう。 市民側からすれば、どの自治体かなんて、税金の額と付随する行政サービスでしか判断できないけど。 考えてみれば、自治体って皆でお金を出しあって、個人単位では困難な事業をやっちゃいましょー、というところが意義だ。 潰れない終身雇用だけじゃなく、そういった皆の生活が満足いくものにしたい、という心意気を全面に押し出してもいいんじゃないかな。 (もしかすると、押し出してもメディアが伝えず、こちらからもキャッチしに行ってないだけかも) あと、最期の久保先生の言葉が沁み入る。 その一言で、これから先のどんな孤独にも耐えていける。
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