夢違 の商品レビュー
「夢は外からやってくる」 人が見た夢を、録画するように可視化した「夢札」。 なんでも可視化したことによる弊害。 夢なのか、現実なのか、という物語は、昔から好きで、 そういう映画もけっこう観ているし、 自分が実際にそういうことになることもある。 今目にしている現実は、本当は夢...
「夢は外からやってくる」 人が見た夢を、録画するように可視化した「夢札」。 なんでも可視化したことによる弊害。 夢なのか、現実なのか、という物語は、昔から好きで、 そういう映画もけっこう観ているし、 自分が実際にそういうことになることもある。 今目にしている現実は、本当は夢なのじゃないか? 夢だと思ってるあちらが現実なんじゃないか? 聴こえてくるドビュッシー、水仙の香り、吉野の桜・・・ こういう小道具の使い方がいい。 しかしながら、どんどん広げていったけどあれれとなるのも、 恩田陸らしいところなのか。 雰囲気重視なのかな・・・
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え、そこで終わるか?と感じた。 まとまりがなくて、話を記憶しにくい。雰囲気を楽しむの、推奨。 この作者が古都の闇とか、古の日本のもつ空気感などに傾倒しているのはよくわかった。この感じは素敵だ。八咫烏などが出てくるところは、ネクロポリスと同様。この現実に重なる世界を感じさせるような、それは昔から認識されているもので再発見の時を予感させるような。 しかし、ミステリーもとい小説として、やはりどこかに帰着させなければならなくて、今回はその落としどころが気に入らなかった。尻切れトンボになるのなら、無理やり落とさなくてもいいんじゃないか。 人間は進歩するにつれて、産業化や科学の導入によって一度決別したはずの「この世ならぬ世界」に、再び近づいていくのかもしれない。現実というか実体のある世界の充実によって、精神的な何かに興味を持つようになったり、それを無視できないような人間の在り方が広まりつつあるということか。 どことなく懐かしい、セピアな雰囲気が好きなので、次も期待している。
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観た夢を可視化する技術が、個々の人間や人類に及ぼす影響。 ホラー、ミステリー、サスペンス、様々な要素が絡み合ってずっしり重い。 過去と未来が交差しながら、現実が見えてくる。 恋愛小説でもあるのだなぁ。
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思い続けることで、思った人のそばにいること。いつまでも忘れられない、忘れたくない思い出を持ち続けること。科学が進化した先は、突き動かされる衝動に左右される原始的な生活になるかもしれない。でもそれが良いのかもしれない。しがらみに縛られて生きるより、自分の思いに忠実にわがままにいきる...
思い続けることで、思った人のそばにいること。いつまでも忘れられない、忘れたくない思い出を持ち続けること。科学が進化した先は、突き動かされる衝動に左右される原始的な生活になるかもしれない。でもそれが良いのかもしれない。しがらみに縛られて生きるより、自分の思いに忠実にわがままにいきる強さも必要なのでしょう。 物語全般を何がおきているのか分からない不安感で包みながら、細かい情景描写とダイレクトな思考描写が秀逸。ただ、そのもやもやとした霧のような感覚にとらわれすぎて、世界に没頭できなかった感じがあり、★3つ。
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怖かったのでホラーにカテゴライズ。 夢判断という主題と文章が好きなので、★高め。 消化不良ですが…それもまた一興か。
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夢を映像として視ることの出来る機械が発明された世界の話。恩田さんの新刊は久しぶり。様々なガジェットの使い方がすごい好きです。「夢は外側からやってくる」といった作中での解釈と相まって、随所で浮かび上がってくる幻想的なイメージの世界がいつの間にか近くにあるような気がする感覚に魅了され...
夢を映像として視ることの出来る機械が発明された世界の話。恩田さんの新刊は久しぶり。様々なガジェットの使い方がすごい好きです。「夢は外側からやってくる」といった作中での解釈と相まって、随所で浮かび上がってくる幻想的なイメージの世界がいつの間にか近くにあるような気がする感覚に魅了されていました。この解釈こそが恩田作品の大切な要素だと僕は思います。
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久しぶりの恩田さんの長編でした。 中盤までを盛り上げて、そこから終盤まではアレレレ?これで終わり?と思わせるような流れは、いつも通りだったんだけど。 なんだろうなあ、 淡々とした文章は恩田さんそのものだったのですが、 どうも冴えが無い。 行間から滲み出てくる独特の切なさとか瑞々しさが感じられなかった。 独りよがりで思わせぶりな展開だけが宙に浮いてるという印象。 面白いテーマなのに、とっても残念。 一番疑問に思ったのは・・・奥さんどうした!?ってこと。 この疑問でもわかるように、登場人物への愛が希薄。
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2012.2.21〜 パパに借りた。2.29読みおわる。 最後まで、ほんとにどうなるのか?とドキドキしながら読んだ。なんとも言えない、不思議な近未来の話で。
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夢を、「視」る。 悪夢を見た小学生。その夢に共通して出てきたのは、八咫烏であった。そして、その烏に浮かび上がる女の顔。それは、死んだはずの女の顔とよく似ていた。 夢を視覚的に見ることができるという世界。
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文章は相変わらず、読みやすくて、すんなり読めました。 設定は、夢を映像化ってのが現実に出来るようになってきてるので、リアリティを感じましたが、お話は、伏線が回収仕切れてないですね。
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