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夢違 の商品レビュー

3.4

301件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    113

  3. 3つ

    102

  4. 2つ

    33

  5. 1つ

    2

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2012/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すっごい久しぶりに恩田さんの長編新作を読んだ。 この人はホラー書かせるとピカ一だよなぁってしみじみ。 この本読みながら寝たとき、自室の窓ガラスに黒い影が出る夢見たよ……怖かった。 ただ。 いつもにもまして伏線がまったく拾われてないのがどうにも気になる。 恩田さんにダダハマりの時は「これぞ恩田節!」とか喜んでたんだけど、しばらく恩田さんから離れて辻村さんとか読んでたから(この方はほぼ100%伏線拾ってくれはるので)このもやもや感は、どうもいただけない。 この際、百歩譲って結衣子の生存は置いておこう。 でも、三本足の烏の件は……あれだけは解決して欲しかったなぁ。 なぜ教室に烏が? 首のあたりの結衣子っぽい女性は? うーん。ううーん。気になりすぎる。 でも、ラストはハッピーエンドだったのはいい感じ。 これはすごく良かったなーって素直に思えた。 てか、途中まで「月の裏側」と似てるなぁ……って思ったり。たりたり。

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2012/05/21

久々の恩田さん作品。 読む前は本の厚さに若干躊躇しましたが、意外なほどスラスラ読み進められました。 夢が可視化される、という少し未来のお話。 いろいろな謎が出てくるけれど、最後まで解決しないものもあって、モヤモヤ… 他人の夢が見えるようになった世界だからこそ、「見えない何か」...

久々の恩田さん作品。 読む前は本の厚さに若干躊躇しましたが、意外なほどスラスラ読み進められました。 夢が可視化される、という少し未来のお話。 いろいろな謎が出てくるけれど、最後まで解決しないものもあって、モヤモヤ… 他人の夢が見えるようになった世界だからこそ、「見えない何か」の恐ろしさが強まるのかもしれません。 そう言えば最近、全然夢を覚えていないなぁ…

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2012/05/20

不思議で、読んでいて先の展開が読めない小説でした。ラストも謎が残る感じで。スッキリはしないけれど、世界観が面白い。

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2012/05/15

久しぶりのガツンとした長編。ちょっと未来のはなし。「可視化」が大きなテーマのひとつに。ちょちょ気分悪くなりながらもおもしろかった。 夢が可視化できて、幽霊もみんなが見えるようになったら、怖くなくなる?? 自分の夢は、結構恥ずかしいのが多い気がする…ちなみに、この日のお昼寝時の夢で...

久しぶりのガツンとした長編。ちょっと未来のはなし。「可視化」が大きなテーマのひとつに。ちょちょ気分悪くなりながらもおもしろかった。 夢が可視化できて、幽霊もみんなが見えるようになったら、怖くなくなる?? 自分の夢は、結構恥ずかしいのが多い気がする…ちなみに、この日のお昼寝時の夢では、雨と泥でぐしゃぐしゃになった洗濯物を必死に集めてました。 2012/5/13読了

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2012/05/13

読みやすく楽しめました。 でもこの小説は、ホラーなのか?SFなのか?ミステリーなのか? 焦点がぼやけて中途半端な作品でした。

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2012/05/12
  • ネタバレ

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久しぶりに読んだ恩田陸作品にハマれて幸せ。 この世ならざるものや想像でしか描けないものを書くのが上手い作家だと改めて思わされた。細かい感情や情景の描写によるストーリーへの没入感が心地いいなぁ。度々ぞっとさせられる事も含めて。 腑に落ちないところもあるし、未回収の要素もあるし、正直主要人物のキャラクターがすっと入ってこないという点もあるものの、それらもひっくるめた上で「いい本読んだな」と思わせてくれた。 「夢」というテーマの選択はドンピシャだったんじゃないかな。 夢札を引く職業を「夢判断」とする言葉のセレクトの妙がいい。 「あの春」はどの「春」なのかな。

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2012/05/08

あらすじを読んで期待値マックスで読みはじめました。途中まですごく面白かったし、ヒタヒタと迫り来る怖ろしさは尋常でなかったです…が、色々な疑問が放置されたままのラストがどうにも不完全燃焼でした。

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2012/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん、まあ面白かった。 テーマはものすごく好きだし、幻想ホラー小説とでも言うべきか。 ラストもあれはあれで良かった。 高橋克彦的な雰囲気。 でもスッキリしないのは、伏線をほぼ回収していないこと! 幻想譚として、あえて、かもしれないけど、 1,何故八咫烏だったのか? 2,岩清水とは結局なんだったのか? 3,こどもたちはなぜ記憶をなかったことにしたのか? 4,タイプトリップの意味、集団神隠しの意味。 ここんとこを説明して欲しかった… まあたぶん、 1,八咫烏=神の使者という定説より、  神=集団的無意識=その死者としてのゆいこ(だから烏を被ってた) 2,夢札のもたらす、現実と非現実の境界が薄くなることに以前より  危機感を抱いていた政府の組織の一員。  ゆいこの弟? 3,八咫烏が教室に現れるという非現実を認められなかった 4,全く意味不明。  無意識にアクセスできることとタイムトリップが繋がらない。  強いて言うなら、ゆいこは過去の夢も未来の夢も見ていたから、  夢を通じて時間すらも渡れるようになっていた。  こどもらも、その能力を通じて時間を渡っていた。  ⇒でもそのことに何の意味があるの? あとは、鳥の足を山に埋める話がわかんなかったな… 奇妙な悪夢、というエピソードとしては完璧なんだけど、 意味が取りづらい。 おそらく、鳥=八咫烏=無意識と意識、現実と非現実のルート作りをしていた。 鳥の足から生えるものは、おそらく、勘の良いこどもなど、具体的なルートが開くという意味? 幻想譚だからこそ、まあこのラストでも読めたけど、 正直、三分の二まで話を広げておいて、いきなりうっちゃられた感じ。 ミステリとして伏線回収するのか、 幻想譚ならもっとそれらしく幻惑的に、かつ、魅惑的な初恋の女としてのゆいこをもっと描いて欲しかった。 ゆいこの書き込みが足りなかったかなー

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2012/05/05

 何故、生き別れの兄にしたし(絶叫)  発売直後に買ったものの積んでたのですが、直木賞候補になったと聞いたとき期待するのをやめて、しかも正解でした(涙) なんで竜頭蛇尾のときに限って候補になるんだ、恩田作品。  夢が見えるようになった未来で、無意識が視覚化されることで起きる集団意...

 何故、生き別れの兄にしたし(絶叫)  発売直後に買ったものの積んでたのですが、直木賞候補になったと聞いたとき期待するのをやめて、しかも正解でした(涙) なんで竜頭蛇尾のときに限って候補になるんだ、恩田作品。  夢が見えるようになった未来で、無意識が視覚化されることで起きる集団意識の変化、という切り口は面白かったのに結末が残念。主人公の奥さんとか生き別れの兄(泣)とか、強引に畳もうとして色々切り捨てちゃった印象。活かしきれなかったんだろうけど、唐突にお兄さんとか要らないよ。ご本人がすっとぼけてたって方がずっといいよ……  この当たり外れの大きさが恩田作品だけど、そろそろ当たりが読みたいなあと切に思います。

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2012/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに恩田さんに手を出しました。夜ピクより面白い本がなかったから。 これは ミステリー?映画ならば ホラーに近い話かもしれませんが、読みだしたらとまらなかった。 他人の夢を「夢札」という機械でデジタル化できる時代。「夢判断」を職業とする裕章。 小学校の集団白昼夢を調査することになった  あちらこちらに 予知夢を見ることができた 彼女の存在が現れるが 彼女は数年前に死んだはず それほど ひねくった文章もなく、とても読みやすかった。 色んなものが中途半端で終わり 多少の不満は残る読了後ではあるけど 面白かったと思う。

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