夢違 の商品レビュー
恩田陸作品としては難解なジャンルの作品テーマだと思いますが、、プロットは単純でもそこに込められたメッセージはとても深く、夢中になって読みました。
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面白い!さすが恩田陸さん。いかにも恩田陸さん!恩田さん独特の言い回しとか表現とかFULL活用って感じだった。夢とか烏とか好きなんだなあとつくづく思った。そういった意味じゃ「禁じられた楽園」を思い出す。全体的なテーマっていうか、雰囲気が似てるかな。予知夢って聞いてはじめ遠野系かなって思ったけど違った。ホラー色が強いかも。作者の狙いを完全に読みきれている自信がない。構成力が高すぎる。 近年の著者はホラーテイストが前に出てくる作品が増えたような気がする。
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期待しすぎた感はあったけど面白かった。 夢札をひくとかの世界独特の言葉に説明があまりなくて、普通に現実世界にあるでしょって空気はさすが。 自分的には、彼女のことよりも事件を真ん中に据えてたら面白かったのになーと思いました。
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なじ■ あまりに面白くて2日で一気に読み切ってしまったんですが、 やはり読後の消化不良感が…! しかし物語の導入部分や随所の描写など、 本当に引き込まれて先が気になって仕方なかったです。
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「夢違」恩田陸 オカルト幻想ミステリ。鉛色。 ややややや…大好きな恩田さんを久しぶりに読んだ! このぞわぞわっとする共感覚、不条理なストーリーテリング、情景描写のリアリティ。 「球形の季節」や「六番目の小夜子」が〈閉じた世界の無意識〉の物語だとしたら、本作は〈無意識の開かれた世界〉。 いやー、怖い!面白い!一気読み! ミステリに分類したけど、全く明確に解決する結末ではないので、ちょっと語弊あり。 結局、結衣子は現在の体を捨てて、夢の中から出てきた高次の結衣子が、"あのはるに"戻ってきたのかなあ。にしても八咫烏は消化不良。 ラストは『エンディミオンの覚醒』を彷彿としました。 いろいろ巡ってきて、またこんな恩田作品が読めて、本当に幸せです。(5)
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夢をデータ化して映像として見ることができる近未来で起こる不思議な話。 この小説の主人公は、夢から真実を判断する夢判断士だった。ある日のこと、ある県の集団食中毒の小学生たちが悪夢でうなされていると聞き、主人公は原因究明のため夢判断を行った。その夢には、十年以上前に亡くなったとされる...
夢をデータ化して映像として見ることができる近未来で起こる不思議な話。 この小説の主人公は、夢から真実を判断する夢判断士だった。ある日のこと、ある県の集団食中毒の小学生たちが悪夢でうなされていると聞き、主人公は原因究明のため夢判断を行った。その夢には、十年以上前に亡くなったとされる、小学生が知るはずもない予知夢を見れる女性の姿が・・・。謎は次から次へと深まっていく。 夢の中の出来事なのか、現実の事件なのか。主人公同様に全く先が見えず手探り状態で読み進んだ。事故死とされながらも、死体がでないため行方不明のままになっている予知夢を観れる女性の姿が、チラチラと見え隠れするのがまた怖ろしい。 人の夢を映像として観ることを「夢札を引く」という独特の表現であらわし、小説の中でもその利便性から、犯罪捜査に使ったりカウンセラーに使用したりと広く使われていた。 夢を見るのは自分の力ではどうしょうも無い。見たくない悪い夢も見てしまう。小説では夢の中で、「恐いもの」「見たくない物」が現れようとすると、「見たくない本能」が働き、別の物に置き換えたり、別の場面に切り替わったりしていた。そんな力が本当に働くのだろうか。 夢そのものに対する不思議感で一杯になった。 ストーリー的には「夢札を引く」場面が多く、それだけになんだか本筋が曖昧になっているような気がした。もう少し掘り下げて、夢で事件を解決する「夢判断士」の短編集なら面白いだろうなと思う。 夢を見る心理とその謎について、見てしまった悪夢に、たとえようもない不気味さと恐怖を感じた。 「寝るのがイヤ」「夢を見るのが怖い」。そんな気持ちになる本だ。
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怖かった。 夢を記録できる世界。 予知夢がみれる女性。 未来へタイムスリップする人々。 読んでいるうちに、 なんだかありえそうな気がして なんだか、怖い。 久しぶりに、恩田さん作品を読んだけど、 やっぱり雰囲気は好きだな。 最後の二人は、夢の中なのだろうか? 続編があってもよさそう。
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夢が可視化される。夢と現実との区別があやふやになる。そんなあやふやな小説だった。雰囲気は好きだが、最後まで何の答えも無いので、視覚的に山だの桜だの烏だの小学校だのお寺だのが、断面的に映像として残るが、宙ぶらりんで頭の中で組み立てられない。私は何の夢を見てたんだろ?段々ぼんやりとし...
夢が可視化される。夢と現実との区別があやふやになる。そんなあやふやな小説だった。雰囲気は好きだが、最後まで何の答えも無いので、視覚的に山だの桜だの烏だの小学校だのお寺だのが、断面的に映像として残るが、宙ぶらりんで頭の中で組み立てられない。私は何の夢を見てたんだろ?段々ぼんやりとしてきた。
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面白かった!冒頭から恩田ワールドにぐいぐい引き込まれ一気に読んだ。寝る前に読むと眠れなくなってしまいそうな恐怖を感じた。 でもラストは・・・、え~?これでおしまい?な感じです。 最後に読者を突き放す手法は恩田作品には良くあることなので予想もついたけど、納得できない部分も多数。うー...
面白かった!冒頭から恩田ワールドにぐいぐい引き込まれ一気に読んだ。寝る前に読むと眠れなくなってしまいそうな恐怖を感じた。 でもラストは・・・、え~?これでおしまい?な感じです。 最後に読者を突き放す手法は恩田作品には良くあることなので予想もついたけど、納得できない部分も多数。うーん、惜しい作品。
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久々に恩田陸著の作品を読みました。夢が記録されデータ化される時代の話しですが、オチを含めて評価が難しい作品に感じました。予知夢の作品は他にもあるので、題材的にも難しいのかなぁとも。
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