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夢違 の商品レビュー

3.4

301件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    113

  3. 3つ

    102

  4. 2つ

    33

  5. 1つ

    2

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2012/07/15

恩田陸の世界観が非常によく表れていると感じた。 死に関する価値観や人間の無意識に対する考え方がすごい好き。 本の中の世界に取り残されたような終わり方も好きですが、こういう終わり方も良いね。

Posted byブクログ

2012/07/15

夢を引く話。伏線や謎がばーっとちらばって、最後にしゅんっと消えるような話。まさに、夢みたい。この作者好きだけど、たいていラストが腑に落ちないというか物足りないというか…。

Posted byブクログ

2012/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

恩田陸独特の「不穏な雰囲気」ががっつりと味わえる作品。 舞台は、人の夢を「夢札」として可視化して共有できるようになった世界。 引かれた夢札を読みとくことが仕事の主人公に起こった不可思議な現象からはじまる。 夢というものの持つ不安定さ、その夢を夢札という確固たる形にしてしまうことの微かな違和感。 どんどん読み進めてしまう面白さがあるけれど、それは『前に引っ張られる』というよりは『後ろから押される』という感じの力だったように思えた。

Posted byブクログ

2012/07/11

夢が見れます。他人の夢、自分の夢、問わず、視覚化されます。 現実の時間に見えるようになった夢は通称「獏」という機械に「夢札」として記録されます。夢札を見て、判断する「夢判断」という職業も生まれました。 夢は外からやってきます。内側からではなく、外から。時間の流れを無視して。 ...

夢が見れます。他人の夢、自分の夢、問わず、視覚化されます。 現実の時間に見えるようになった夢は通称「獏」という機械に「夢札」として記録されます。夢札を見て、判断する「夢判断」という職業も生まれました。 夢は外からやってきます。内側からではなく、外から。時間の流れを無視して。 夢に翻弄された女性と、女性をこよなく愛した男性の、複雑に織り込まれたラブストーリーかな。 謎は謎のまま。 最後まで明かされないまま。

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2012/07/09

#読了。夢をデータとして記録する「夢札」を解析する浩章。彼はかつて思いを寄せ、予知夢を見る兄の婚約者の夢(?)を見る。既に亡くなっているはずの彼女がなぜ?時を同じくして集団失踪が。調べてみると彼女の影が・・・SFというかホラーというかサスペンスというか。サスペンスチックなところは...

#読了。夢をデータとして記録する「夢札」を解析する浩章。彼はかつて思いを寄せ、予知夢を見る兄の婚約者の夢(?)を見る。既に亡くなっているはずの彼女がなぜ?時を同じくして集団失踪が。調べてみると彼女の影が・・・SFというかホラーというかサスペンスというか。サスペンスチックなところは楽しめたのだが。ラストも煮え切らなかった。

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2012/07/08

他人の夢を映像化して見ることが可能な時代という設定。夢の分析を職業とする浩章と、予知夢を見る結衣子の物語。夢と現実の境界線がだんだん見えなくなっていきます。

Posted byブクログ

2012/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 夢と現(うつつ)の境界がなくなると、どうなってしまうのか・・・・。夢は外からやってくる・・・・・。  荘子の胡蝶の夢のイメージ――夢の中で蝶としてひらひらと飛んでいたところ、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか――をほうふつとさせながらも、見えないものを可視化してしまうことの危険性もテーマとして綴りあげる、愛と夢と現が織りなすサスペンス。夢と現実というパラレルワールドの触れ合いが斬新。 ------------------- 引用 ------------------- 内容(「BOOK」データベースより)  夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。予知夢を見る女、結衣子。俺は幽霊を視ているのだろうか?そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する集団白昼夢。狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。悪夢を変えることはできるのか。夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは―。人は何処まで“視る”ことができるのか?物語の地平を変える、恩田陸の新境地。

Posted byブクログ

2012/06/30

夢札という発想は面白く、潜在的な集団心理とか神隠しのシステムとか興味深いところもあり、どんどん読めた。が、最後の落ちが法隆寺の夢違観音って、ちょっと肩すかし。それに最後はハッピーエンド風ではあるが、浩章の奥さんもその時はいなくなってるのか疑問が残った。

Posted byブクログ

2012/06/30

久しぶりの恩田陸。相変わらず、最後だけ別人が書いたんじゃないかと思うような結末(笑) 設定と起承転までの面白さは流石。それと、恩田陸は状況とか風景を書くのがとてもうまいと思う。「夢」という漠然とした場景にもかかわらず、読者が想像しやすい。だからこの人の書く非現実はとてもリアルなん...

久しぶりの恩田陸。相変わらず、最後だけ別人が書いたんじゃないかと思うような結末(笑) 設定と起承転までの面白さは流石。それと、恩田陸は状況とか風景を書くのがとてもうまいと思う。「夢」という漠然とした場景にもかかわらず、読者が想像しやすい。だからこの人の書く非現実はとてもリアルなんだよなー。 結までが面白いから、結で伏線が全部回収されなくても許せる(笑) この本を読んで自分の夢札を引いてみたくなりました。

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2013/01/17

夢を記録でき、それを見ることが出来る時代の話。 設定が面白い。 夢をよく見る人にとって感覚的に入り込みやすいんじゃないかと思った。 話にどんどん引き込まれて夢中になって、一気読み。 オチは微妙だけど、これで仕方ないかなぁって感じ。 複線が回収されてないのでは…と思える部分もあ...

夢を記録でき、それを見ることが出来る時代の話。 設定が面白い。 夢をよく見る人にとって感覚的に入り込みやすいんじゃないかと思った。 話にどんどん引き込まれて夢中になって、一気読み。 オチは微妙だけど、これで仕方ないかなぁって感じ。 複線が回収されてないのでは…と思える部分もある。 それはここ数年の恩田陸の本によくある。。。 (図書館)

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