四十九日のレシピ の商品レビュー
継母として熱田家に入った乙美が急に亡くなってからの父と娘の再生の話。 亡くなってから気づく乙美の愛情や乙美への感謝の気持ち。 四十九日法要は法事ではなく、宴会を開いて欲しいという乙美のために父と娘は自分と向き合いながら、宴会の準備を進めることになった。 突然2人の前に現れた井本と...
継母として熱田家に入った乙美が急に亡くなってからの父と娘の再生の話。 亡くなってから気づく乙美の愛情や乙美への感謝の気持ち。 四十九日法要は法事ではなく、宴会を開いて欲しいという乙美のために父と娘は自分と向き合いながら、宴会の準備を進めることになった。 突然2人の前に現れた井本という女性。 井本が居てくれたおかげで、2人も本当の自分の気持ちに気づき、大切なものを見つけることができたのだろう。 乙美の年表がたくさんの言葉で埋まるほど、誰に対しても慈愛に満ちていた乙美の人生は、幸せだっただろう。 温かい気持ちになれる読後だった。
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だいぶ前に読んだことがあったのですが、先日図書館で見かけた時に思い出せなかったので再読しました。大切な人を失った冒頭から目頭がジーンとしてきます。何度も読み返したい物語です。
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ステップファミリーの母親の四十九の準備をする物語。 主人公は子どもに恵まれず、夫の浮気相手が身籠ったことから離婚を決意した長女。 その父親は2人の妻を亡くして生きる気力をなくしている。 そんな2人を救うべく現れた、ギャルと外国人の青年。 母親の人生を振り返る過程でそれぞれが生き直していくようで、温かい気持ちになりました。 ラスト20ページくらいでたまらなく感動して震えています。
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勝手に想像範囲内のお涙頂戴物語を想像して敬遠していたのですが、テレビドラマがとても良かったので原作も手にとりました。 オッカの大きな大きな愛の力が持っていた奇跡の魔法。とがっていた心を柔らかくほぐしてくれるそんな素敵な魔法でした。 どうして無くなってしまってからじゃないと本当に大...
勝手に想像範囲内のお涙頂戴物語を想像して敬遠していたのですが、テレビドラマがとても良かったので原作も手にとりました。 オッカの大きな大きな愛の力が持っていた奇跡の魔法。とがっていた心を柔らかくほぐしてくれるそんな素敵な魔法でした。 どうして無くなってしまってからじゃないと本当に大切なものって気付けないんだろう。 でも、だからこそ愛や優しさというのは増えていって、次の世代に繋いでゆくものなのかも知れませんね。
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じんわりと進んでいく地味目なストーリーだったけど、終わってみたらファンタジー。 ずっと乙母さんが近くにいるように感じていたのはこういうことだったのね。
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面白かった。 内容はまぁまぁ面白かったが、誰が言っている台詞なのかわかりづらかった。 あれっ?と数行遡る作業が面倒だった。 読解力のなさなのか…
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読み終わった後に、優しくほっこりとした 気持ちになれる本。 乙美さんと熱田さんの出会いのシーン、 すきだったなあ。 『さっき熱田さんは運命に勝てない、とおっしゃいましたよね。でもあのうまい!って一言で、少なくとも私のそれまでの不幸は吹き飛ばしてくれましたよ。私、あれからとても幸せなきもちになったんです』 『きっと人生には何かが必要だ。 食って寝て起きての日々を鮮やかに彩る何かが。幸せな気持ちを作り出す何かが。笑い、喜び、驚き、ときめき、期待する、心を動かす美しい何かが。』 P219 私も誰かのテイクオフ、ボードになれるといいなあ。 誰かを優しく飛ばせるように。
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心温まる物語で涙も流せるとの前評判を受けて読んだけど、個人的には腹立たしい人間と怖い人間が多すぎて全くほっこりできなかった。不倫した夫と、不妊を責める伯母が酷すぎて、謝られて事情とか話されてもエッ…?って感じ。伯母の化石のような価値観に傷つけられた。不倫の原因が亀だったことは一周回って面白い。不倫相手の女の人も自殺を仄めかして相手を拘束する一番苦手なタイプだったのでさらに苦しめられる。あと普通に怖すぎる。これらの人たちを許せぬまま読了してしまった。意外とドロドロ系だった。もっと明るい話を期待していた。
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熱田家の母、乙美が亡くなった。家族が元気を取り戻す四十九日まで生前の乙美に頼まれた女の子がやって来る。大切なレシピを教える為に。読みやすく内容もいいが娘の浮気した旦那にはイラッとした。
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最近嵌まっている伊吹さん。超久しぶりに昼食後に読了。あと15ページだったから鞄に入れてきた。妻の乙美が急死する。登場人物・熱田は以前妻を亡くした経験を持つ。さらに不細工だが心が温かい乙美と再婚していた。熱田は乙美を失い自暴自棄になっているところにガングロ金髪の井本が熱田家に来て49日間乙美が残したレシピを熱田に作り続ける。娘の百合子とともに乙美のレシピを食べ、また乙美の人生を辿るにつれ、成長していく。百合子は不倫した夫への幻滅から立ち直る。49日間、乙美の愛情と登場人物との交流がカタルシスへと誘った。⑤
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