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四十九日のレシピ の商品レビュー

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285件のお客様レビュー

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2023/08/09

四十九日にお経で法事ではなく大宴会をしてほしいとの遺言で残された家族がその準備の中、立ち直っていく。 亡くなった乙美さんは広い心ですごく優しい人だったことが、彼女の残したイラスト付の暮らしのレシピやあしあと帳などからわかる。 血の繋がった子供を産めなくても、誰かの名前は残らなくて...

四十九日にお経で法事ではなく大宴会をしてほしいとの遺言で残された家族がその準備の中、立ち直っていく。 亡くなった乙美さんは広い心ですごく優しい人だったことが、彼女の残したイラスト付の暮らしのレシピやあしあと帳などからわかる。 血の繋がった子供を産めなくても、誰かの名前は残らなくても、踏み台となって誰かをどこかに飛ばすことができればなんて豊かな有意義な人生だったろう。

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2023/06/30

2023.6.30 読了。 妻に突然先立たれ生きる気力を失った良平のもとに、東京で暮らす娘の百合子もまた傷心して実家に帰宅。「乙母(おっか)」と読んでいた百合子の義母で良平の後妻の乙美の生前の教え子だという井本が、乙美からの大切な「レシピ」の存在を伝えにくる。 「四十九日」と...

2023.6.30 読了。 妻に突然先立たれ生きる気力を失った良平のもとに、東京で暮らす娘の百合子もまた傷心して実家に帰宅。「乙母(おっか)」と読んでいた百合子の義母で良平の後妻の乙美の生前の教え子だという井本が、乙美からの大切な「レシピ」の存在を伝えにくる。 「四十九日」という単語の入った題名だったので葬儀のあれこれ(相続や葬儀の一連の流れなど)が主軸になって物語が進んでいくのかと思ったけれど、「残された者」と「残していった者の知らない一面」が柔らかく描かれていた小説だと感じた。 愛する人を失うのは勿論悲しいことなのだけれど、登場人物それぞれが普段は表には出さない様々な哀しみを内に秘めつつ生きている雰囲気が切なさを漂わせていた。 先日、ある有名人が「恩返しより恩送りという言葉が好き」と言っていて、恩返ししようにももうその存在が傍にないのだとしたら井本(イモ)やハルミのように恩送りをしていくという方法もいいのではないかな?と感じた。 う〜ん…読後感は悪くないのだけれど、ちょっとサラッと終わってしまって少々物足りなさもあるかな?という気もする。人間の感情ってすごく優しくされて癒されていったとして、強くなったとしても全部が「無」に戻ることはないと思うので…

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2023/05/07

沢山の登場じんぶつ、どの人が一番共感できるかというと百合子。 夫の不倫相手が妊娠した。地雷のような不倫相手だが、子どもができたのであれば夫と別れるしかないと実家に戻るも···· 百合子が5歳のときから母親代わりとしていた父良平の後妻の乙美が死去し 乙美の遺言通りの四十九日の準備...

沢山の登場じんぶつ、どの人が一番共感できるかというと百合子。 夫の不倫相手が妊娠した。地雷のような不倫相手だが、子どもができたのであれば夫と別れるしかないと実家に戻るも···· 百合子が5歳のときから母親代わりとしていた父良平の後妻の乙美が死去し 乙美の遺言通りの四十九日の準備を進めるうち 良平と百合子は少しずつ前に進む力を得ることになる

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2023/04/06

再婚相手を亡くした男と前妻との娘が後妻の四十九日宴会を企画する物語。人物の描き込みが少なく感情移入がしにくかった。

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2023/04/05

失ってから大切さに気づいたり後悔する。 わかってはいても近い存在には何かと雑になってしまうもの。 あの時・・・って思っても、過去には戻れない。 レシピは大切な人に向けて作られたもの。心を癒やす処方箋。 自分も残してみたくなった。

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2023/02/04

誰かが亡くなってから 気づくことがある 亡くなる前に気づいていればよかったのに と後悔するかもしれないけれど 気づけなかったより 気づけたことを喜ぶしかない 義母が亡くなったことで 近づいた父娘に 義母もにっこりしているだろう

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2022/12/21

イモとハルミは何者だったのか?乙美が残していったイラストいっぱいのレシピ。一緒にいる時には気が付かない生きている人の大切さ。皆それぞれの道をたどり始める。

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2022/12/01

義母の突然の訃報から残された父娘の傷んだ心を義母が残した絆によって再生されていく様を優しく心地よい文章で描かれてます。

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2022/10/02

前に一度読んだ本を読み返す。  優しい物語。 形には残らないものを私も残していきたいな。 優しさとか、思い遣りとか。 誰かの心の中に残せたら生きた証になるんだろうなって思う。

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2022/09/12

継母として熱田家に入った乙美が急に亡くなってからの父と娘の再生の話。 亡くなってから気づく乙美の愛情や乙美への感謝の気持ち。 四十九日法要は法事ではなく、宴会を開いて欲しいという乙美のために父と娘は自分と向き合いながら、宴会の準備を進めることになった。 突然2人の前に現れた井本と...

継母として熱田家に入った乙美が急に亡くなってからの父と娘の再生の話。 亡くなってから気づく乙美の愛情や乙美への感謝の気持ち。 四十九日法要は法事ではなく、宴会を開いて欲しいという乙美のために父と娘は自分と向き合いながら、宴会の準備を進めることになった。 突然2人の前に現れた井本という女性。 井本が居てくれたおかげで、2人も本当の自分の気持ちに気づき、大切なものを見つけることができたのだろう。 乙美の年表がたくさんの言葉で埋まるほど、誰に対しても慈愛に満ちていた乙美の人生は、幸せだっただろう。 温かい気持ちになれる読後だった。

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