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上野先生、勝手に死なれちゃ困ります の商品レビュー

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86件のお客様レビュー

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2015/01/31

上野千鶴子・古市憲寿「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」光文社新書 上野千鶴子と古市憲寿の対談を書籍化した著書。 テーマは副題のとおり「僕らの介護不安に答えてください」。 団塊ジュニア世代にあたる古市氏が抱く、団塊世代の親の介護に対する不安を上野氏にぶつける。 話は介護...

上野千鶴子・古市憲寿「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」光文社新書 上野千鶴子と古市憲寿の対談を書籍化した著書。 テーマは副題のとおり「僕らの介護不安に答えてください」。 団塊ジュニア世代にあたる古市氏が抱く、団塊世代の親の介護に対する不安を上野氏にぶつける。 話は介護の話をきっかけに、家族のあり方、親子の関係性、弱者としての若者と女性の共通項、世代間格差…と展開する。 最後に上野氏は、研究者として若者としての古市氏(あるいは当事者意識の低い若者)に対してこう述べている。 「あなたをつかんで離さないものが、あなたの問題。ウザい、とかムカつく、とかいう感情を大事にしたらいい。まさにそれに気づくことからはじまるんですよ。」 身近で些細なことに幸せを感じ、現状に満足するよりも、身近で些細な苛立ちや憤りに気付き、それを分析し、改善に向けて行動を起こすことが大事らしい。 世界を変えるか 自身を変えるか

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2014/09/16

親の介護、という問題は親が元気なうちは実感がわかない。 私もまだ親は介護の必要もないから、実感がない。でも、近い将来にそれは起こってくる。その時に娘である私はどうすればよいのか。 それを考えることは、自身の仕事、結婚、育児、つまり自分自身の将来としっかりと向き合うこととイコールだ...

親の介護、という問題は親が元気なうちは実感がわかない。 私もまだ親は介護の必要もないから、実感がない。でも、近い将来にそれは起こってくる。その時に娘である私はどうすればよいのか。 それを考えることは、自身の仕事、結婚、育児、つまり自分自身の将来としっかりと向き合うこととイコールだった。 これまでの安定した雇用も大きく変化している現代。 どのように自身の生きかたを作っていくか。 何も大きな稼ぎがなくても、食いつないでいくことのできるだけの力を身につける。 それが本当に生きていくということ。 社会の仕組みを改めて知ることができました。

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2014/09/02

対談形式により、少子高齢化社会に関する問題がだいぶわかりやすく掘り下げられています。 団塊世代とその子ども世代の特性はそれぞれ環境や時代によるところが大きく、その帰結としてある今(若者の弱者化、など)を嘆いたり責めたりしてもしょうがないけれど、今後数十年後にくるかもしれない未来...

対談形式により、少子高齢化社会に関する問題がだいぶわかりやすく掘り下げられています。 団塊世代とその子ども世代の特性はそれぞれ環境や時代によるところが大きく、その帰結としてある今(若者の弱者化、など)を嘆いたり責めたりしてもしょうがないけれど、今後数十年後にくるかもしれない未来に対してできることは何か?ということが考えられている本です。 自分が困ったときに当事者として小さな声を挙げる、とかいうことの大切さも語られていて納得でした。

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2014/07/01

上野千鶴子の言うてることがブレてないか?次々にオリジナルのフレーズを持ち出してああだこうだ、わっけわからんわw

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2014/05/10

刺さりまくりで怖い。 独り立ちしたくない20代。しかし親の介護という現実はだんだんと近づいてきていて、それに対して漠然とした不安を感じている。それは即ち、現代という社会に対する不安である。 老人みたいに欲望が小さく、目の前の幸せを追い求め、先のことには漠然と不安を感じる。そんな2...

刺さりまくりで怖い。 独り立ちしたくない20代。しかし親の介護という現実はだんだんと近づいてきていて、それに対して漠然とした不安を感じている。それは即ち、現代という社会に対する不安である。 老人みたいに欲望が小さく、目の前の幸せを追い求め、先のことには漠然と不安を感じる。そんな20代像はまんま自分に当てはまる。 親の介護という問題が極めてリアルに、ざっくばらんに書かれていてすごく参考になった。 社会全体の問題にまで言及している名著。

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2013/12/27

親の介護問題 差し迫った問題だけど 少し 気が楽になったかな。 息子世代の若者の考えてる事が なんとなく解った気がする。 息子と親友になる。。。 そうなれれば いや なりつつあるかな? 

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2013/12/04

26歳の古市憲寿と63歳の上野千鶴子、30以上離れた二人の社会学者の対談です。 親の老後や介護問題、さらに世代間格差についてこの国の現在と未来について語られます。

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2013/10/03

遠くない将来の当事者として、かなり真剣に集中して読んだ。 手元に置いて、いつでも読み返したい本。 うちの親が、まさに団塊の世代の典型的な親であり、私は子育ての失敗作。 まったりとした生活がイイなんて、のほほんとしてる場合じゃない。 動かなきゃ。

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2013/08/25

最近や介護や市民社会についても発言することの多い上野千鶴子さんと、新進気鋭……もとい若手の社会学者とされる古市憲寿さんの対談。話題は自分の親の将来の面倒を見る覚悟のない古市さんに対して、上野さんが介護保険など社会の仕組みを説明しつつ、古市さんの漠然とした不安に迫り、緩和させる相談...

最近や介護や市民社会についても発言することの多い上野千鶴子さんと、新進気鋭……もとい若手の社会学者とされる古市憲寿さんの対談。話題は自分の親の将来の面倒を見る覚悟のない古市さんに対して、上野さんが介護保険など社会の仕組みを説明しつつ、古市さんの漠然とした不安に迫り、緩和させる相談に乗っているといったところ。 とにかく、古市さんがカッコつけたり知ったかぶることなく、情けない青年っぷり丸出しで上野さんに教えを乞うているのがいい。このくらい地に下りないと、読者は実感をもって上野さんの教えが染み込んでこないだろうから。 介護保険制度はなかなかによくできた制度で、ある程度、下りていく覚悟を持って将来を見据えて生きていけば、いたずらに不安になる必要はないんではないかな。 ややヨコな話だが、古市さんの育った家は、友達のような親子関係で、食事中にケータイいじるのなんか普通の家なのだとか。自分との世代差も感じたし、こういう家だから親に対する責任の持ち方、距離感に迷うのかなとも思った。

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2013/08/23

古市さんのよくも悪くも正直すぎる文章に惹かれ、彼の著書をすべて読破しようとして購入した本だったが、まさに自分も親の老いを感じ始め直面している問題で、一気に読んでしまった。介護不安に関してのみならず、現代社会が抱える問題について、まったく異なる世代の社会学者二人が対談しており、世代...

古市さんのよくも悪くも正直すぎる文章に惹かれ、彼の著書をすべて読破しようとして購入した本だったが、まさに自分も親の老いを感じ始め直面している問題で、一気に読んでしまった。介護不安に関してのみならず、現代社会が抱える問題について、まったく異なる世代の社会学者二人が対談しており、世代によってここまで考え方が違うかと面白かった。はからずも、最後の上野先生から古市さんへの手紙は、愛が感じられ、涙がでそうに。ためになる本だった。

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