要介護探偵の事件簿 の商品レビュー
題名に惹かれて手にとって、読み進めて、あ!と気付く。 そうか、あのおじいちゃんか! もっと違う話が読みたくなる。
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「さよならドビュッシー」で人気を博した…と帯に書いてあり、まったく記憶が甦らず我ながら情けないです。 とはいえ、おじいちゃんは大好きなので、読んでてすごく楽しかったです。 一言一言に重みがあったなあ。 ラストがドビュッシーに繋がるらしい。むむ。
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車イスの探偵ってインテリっぽいお爺様イメージを想像していたけれど、ガンコジジイでした(--;) そのガンコジジイ玄太郎と介護者みち子さんの5つの話
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【ネタバレ】要介護の車いす探偵「香月玄太郎」が事件に挑む連作短編5編。主人公は「さよなら…」の主人公、遥の祖父という設定で、最終話が「さよなら…」につながっているという構成も見事。
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車椅子が手放せない程度に障害を抱えているとは言え、精神的には健全過ぎるくらいの愛すべきガンコジジイであるところの香月氏が持ち前の真っ直ぐな傍若無人さと猪突猛進の行動力を発揮し、力技で難事件を解決していく様が小気味良い。先にドビュッシーを読んでいると複雑な気持ちになるかも。このガン...
車椅子が手放せない程度に障害を抱えているとは言え、精神的には健全過ぎるくらいの愛すべきガンコジジイであるところの香月氏が持ち前の真っ直ぐな傍若無人さと猪突猛進の行動力を発揮し、力技で難事件を解決していく様が小気味良い。先にドビュッシーを読んでいると複雑な気持ちになるかも。このガンコジジイはあんな形で失われるべきではない。
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玄太郎じいちゃんのぶっとびっぷりは一読の価値ありだけど、他は何とか平均点というとことろかな。しかし、「さよならドビュッシー」を読んでからこれを読むと、「その後」が分かってしまっているので、ちょびっと辛い。
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タイトルと表紙の装丁だけで購入を決めた一冊、ぴんと来るものがあった本です。その時点でこの作家が何者なのかも知らないまま。後付けで「このミス」を読んだりして情報召集。賞をもらった作品は残念ながら私の苦手な音楽系のタイトルがついていて、スルーした事も発覚。他の人とは逆の順番でこの作家...
タイトルと表紙の装丁だけで購入を決めた一冊、ぴんと来るものがあった本です。その時点でこの作家が何者なのかも知らないまま。後付けで「このミス」を読んだりして情報召集。賞をもらった作品は残念ながら私の苦手な音楽系のタイトルがついていて、スルーした事も発覚。他の人とは逆の順番でこの作家さんは読み進めることになりそうです。これを買ってすぐに「カエル男」も購入して、そっちはすぐに読了。こちらの方が時間が掛かったのは、旦那が珍しく横から取って読んでたので後回しにしたためですが、返ってじっくり読めて良かったです。 これは、素直に面白いと思います。最初の頃に宮部みゆきを読んだ時と似た感情。この作家さんに今後期待して、新刊を必ずチェックするような、見つけた時にどきどきする程嬉しくなるような作家さんに是非なって欲しいです。
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この本の前に読もうと思った「魔女が甦る」があまりにも、最初からスプラッタ系だったのに反してこれは爽快な話しであった。 何気なく「さよならドビュッシー」にリンクしてるのも、私的にはウレシイ。 最初からキャラ設定が明確であり、所々ニヤケてしまったりした。 要介護のおじいさんが、...
この本の前に読もうと思った「魔女が甦る」があまりにも、最初からスプラッタ系だったのに反してこれは爽快な話しであった。 何気なく「さよならドビュッシー」にリンクしてるのも、私的にはウレシイ。 最初からキャラ設定が明確であり、所々ニヤケてしまったりした。 要介護のおじいさんが、自分の会社でもってる建築中の家から遺体が発見された。 さー大変!そこら一帯の分譲地は彼のもちもの。 うわさがうわさを呼び、値が下がってしまう。 早く事件の解決をし、うわさを払拭せねば。警察はあてにならん! では、わしが! ってんで、話はすすむ。 そして、この本の終わりが「さよならドビュッシー」へと続くのだ。 そして「おやすみなさいラフマニノフ」へと。
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反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、不動産会社を興し一代で成功を収めた社長。下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。完全密室での殺人。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、警察が頼りに...
反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、不動産会社を興し一代で成功を収めた社長。下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。完全密室での殺人。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、警察が頼りにならないと感じ、介護者のみち子を巻き込んで犯人捜しに乗り出す。完全密室の殺人、リハビリ施設での怪事件、老人ばかりを狙う連続通り魔、銀行強盗犯との攻防、国会議員の毒殺事件など、5つの難事件に挑む連作短編ミステリー(「BOOK」データベースより) 強度のジジコンなワタクシは、玄太郎さんにぞっこんラブです。 いやー、こういう悪口雑言ならいくらでも出てくるぞい!な頑固で扱いづらいおじいちゃん大好き!! 彼があまっちょろい事をしたり言ったりしている人に罵詈雑言を吐いているくだりはスカッとしましたよ。 あー、楽し! 新築住居の密室殺人の謎を解いたり(要介護探偵の冒険)、 リハビリに熱心な息子夫婦の真意を看破したり(要介護探偵の生還)、 老人ばかりを狙う通り魔をおびき出すために奔走したり(要介護探偵の快走)、 銀行強盗犯の人質となるも、その裏のからくりを見破ったり(要介護探偵と四つの署名)、 オーディオルームで変死した悪友の死の真相を突き止めたり(要介護探偵最後の挨拶)。 ストーリーの中でも、頑固じいさん大活躍です。 それぞれのタイトルも、ホームズ好きにはたまりません。 私は「四つの署名」がラストも爽やかでお気に入り。 岬先生が登場する「最後の挨拶」もよいですね。 ただラスト数行を読むと、『さよならドビュッシー』を思い出して「あぁ、そうだった・・・」と切なくなります。 ぜひこれは『さよならドビュッシー』とセットで読むことをおススメします。
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まさか、さよならドビュッシーの彼か主人公にするとは思わなかった。 さよなら~を先読みしているせいか、 話自体はコミカルな印象を受けるにもかかわらず、どことなく暗さが伴う。 そのバランスが絶妙。 ただ、最終話の動機は軽すぎかな。もう少しひねってほしかった、かも。
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