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要介護探偵の事件簿 の商品レビュー

3.6

92件のお客様レビュー

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2022/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公があまりに不愉快なので、何度借りても読み通すことが出来なかったのだけれど、やはりどうしても岬洋介が読みたくてようやく読了。ほんとこの爺嫌い。怒鳴る男は怒鳴るってだけで軽蔑・嫌悪の対象だし、事件の推理以外、特に正しいことを言ってる訳でもない、単に自分勝手で理不尽なだけ。よくもこんな嫌な人間を主役に描けるね。 そんな感じでたどり着いた岬洋介だけれど、流石中山七里、解決に大穴を見た。 ネタバレですよ~~ だって21世紀の日本で、スプレー缶を可燃ごみに出すのありえない。名古屋ってかなりごみの分別に厳しかった筈だし、代議士の家族が社会ルール守ってないってのはマイナスイメージで選挙に影響するから、過剰な程気遣って然るべきだけどな。しかも中身残したまま? 中身がシアン化物でなくても、超NGじゃん。ま、ルール通り中身を出し切ってから分別ゴミで捨てたとしたら、奥さん死んでるけどね。だいたい亡くなって何日も経ってないうちに遺品をそっくりゴミに出すとか、どんだけ能無しの鬼嫁なんですかね。 登場する地名に、青春時代を過ごした土地が少なからずあるのだが、どうやらパラレル・ワールドのようだ。それから、あれ、名古屋弁? 私の周りの大人は誰もああいう言葉遣いじゃなかったけど。まぁ方言をそのまま文字にしたら、他の土地のひとには読みにくいから、ある程度はやむを得ないけれど、やはり少し気持ち悪いわね。 この爺、結局自分の不注意で死ぬ訳で、自業自得とまでは思わないけれど、そのこと自体は仕方ないね、って感じなのだが、巻き添えに愛孫を焼き殺し、母代わり妻代わりであった人物を犯罪に走らせ、もうひとりの愛孫、10代の少女に過酷すぎる試練を背負わせた訳で。トップオブ人でなしじゃないの。死んでるから謝罪も償いも出来ない。状況からして即死で、苦しんだり後悔したりもしてないし、自分がどれだけ酷い事をしたか知らずに逝っちゃった。クズすぎる。 こういう結末を知っているから、余計に不愉快なのかもね。(2015-10-17L)(2015-11-03L)(2022-08-05L)(2022-08-24L)

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2015/06/25

『さよならドビュッシー』の事件の前の話となります。 あの孫娘たちの資産家でありながら権力が大嫌い(その割にあありとあらゆるコネを使いますが)、病気の後遺症で車椅子生活になりながらもなお口が達者でどんな人にも物怖じしない信念を持ったじいさまが主役。 話のところどころに出てくる名古屋...

『さよならドビュッシー』の事件の前の話となります。 あの孫娘たちの資産家でありながら権力が大嫌い(その割にあありとあらゆるコネを使いますが)、病気の後遺症で車椅子生活になりながらもなお口が達者でどんな人にも物怖じしない信念を持ったじいさまが主役。 話のところどころに出てくる名古屋弁に地元民としては親しみを感じつつ、後の探偵役岬が出てくるとああこれでおしまいかと寂しく思ったくらいでした。 あれほどのじいさまであるにもかかわらず、その後のドビュッシーの話を思うと少し複雑。事件前夜の余韻を残しつつ夜が更けていくのが切なく感じました。

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2015/02/23

お金、ステイタス、温情、厳格、短気、洞察力、行動力、破壊力、全てを持ったスーパーお爺ちゃん、玄太郎が時には自ら事件に首を突っ込みつつ解決していくお話でした。啖呵も見事で実に気持ちいい♪「だまらっしゃい!」「この、たわけぇ!」と一喝されたい♪お手伝いのみち子さんとのコンビもさること...

お金、ステイタス、温情、厳格、短気、洞察力、行動力、破壊力、全てを持ったスーパーお爺ちゃん、玄太郎が時には自ら事件に首を突っ込みつつ解決していくお話でした。啖呵も見事で実に気持ちいい♪「だまらっしゃい!」「この、たわけぇ!」と一喝されたい♪お手伝いのみち子さんとのコンビもさることながら、その玄太郎さんを振り回すのが、あの岬先生。なぜ玄太郎さんが「さよならドビュッシー」で非業の最後をとげなければならなかったのか…悔しくて悲しいです。岬先生シリーズお好きな方はぜひ!表紙の二人はストーリーそのもの過ぎて笑えます。

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2014/12/22

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、不動産会社を興し一代で成功を収めた社長。下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。完...

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、不動産会社を興し一代で成功を収めた社長。下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。完全密室での殺人。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、警察が頼りにならないと感じ、介護者のみち子を巻き込んで犯人捜しに乗り出す。完全密室の殺人、リハビリ施設での怪事件、老人ばかりを狙う連続通り魔、銀行強盗犯との攻防、国会議員の毒殺事件など、5つの難事件に挑む連作短編ミステリー。 これがさよならドビッシーにつながるのね。 読む順番まちがえた。ちゃんと読むと岬の立ち位置がもっとクリアになっただろうに、ちょっと残念。 そしてこれがシリーズにならないのも残念。 車椅子の運動会とか、笑えたのに、笑えないのがいい感じ。

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2014/07/09

「さよならドビュッシー」は「要介護探偵の事件簿」の続編。続編を先に読んでしまったが、それはそれで楽しめる。

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2014/07/08

なんだこれは?と。最後まで読んで、同作者の「さよならドビュッシー」のエピソードゼロ的な話か?と思ったら・・・すでに改題されてそういう本ででてたんですね。知らずに読んだからびっくりした。 介護の話について結構いろいろ書かれていますが、作者さんの近辺で要介護者がでてそこで得た知識を元...

なんだこれは?と。最後まで読んで、同作者の「さよならドビュッシー」のエピソードゼロ的な話か?と思ったら・・・すでに改題されてそういう本ででてたんですね。知らずに読んだからびっくりした。 介護の話について結構いろいろ書かれていますが、作者さんの近辺で要介護者がでてそこで得た知識を元に・・なんでしょうかね?若干の「とってつけた感」が。タイトルのインパクトはありますが、「要介護者が探偵役だからこそ」という感じはあんまりしませんですが。やっぱりエピソードゼロとしての一冊という側面の方が強いのかな?

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2014/04/27

岬洋介シリーズのスピンオフ。ドビッシーを読んでるので、この爺さんがこの先どうなるかは分かってるんだけど、まあそれは置いといて、なかなかええこと云ってます。大賛成って発言が多かったです。でも、爺さん、事件に遭遇し過ぎ ^_^

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2014/04/06

ドビュッシーを読んだ直後に読んだのは失敗だった。 話は面白い。テンポも良くて読みやすい。 でも、どうしても玄太郎が好きになれない。 頑固なおじいちゃんキャラは好きだ。小路幸也のバンドワゴンや、有川浩の三匹も愛読している。 頑固なおじいちゃんが主軸になれば多少説教臭くなるのも当然...

ドビュッシーを読んだ直後に読んだのは失敗だった。 話は面白い。テンポも良くて読みやすい。 でも、どうしても玄太郎が好きになれない。 頑固なおじいちゃんキャラは好きだ。小路幸也のバンドワゴンや、有川浩の三匹も愛読している。 頑固なおじいちゃんが主軸になれば多少説教臭くなるのも当然。そこはご愛嬌だ。 しかし玄太郎が誰かを叱りつけても、壁を乗り越えろと発破をかけても、どうしてもドビュッシーが浮かんで微妙な気持ちになってしまう。 ドビュッシーの惨事を作ったのは玄太郎だろう。 事故だったかもしれないが、換気やスプレー缶の配置などに注意していれば、防げたはずの事故だったろう。 一人の孫を死なせ、一人の孫にあれほどの苦難を背負わせたのは、玄太郎の不注意だったじゃないか。 あの事故さえなければ、ドビュッシーの主人公は幸せに暮らしていたのに。 …とまあ、小説のキャラにそこまで憤慨しても仕方ないのだが、ドビュッシーを読んでこれは面白い!と思って、文庫版ではその前奏曲とも書かれたこの本を取ったのは失敗だったなあと思う。 ドビュッシーの前に読むか、ドビュッシーを忘れたころに読むべきだった。 あるいはこれが玄太郎ではなく、まったく別のキャラでこういう設定だったら、普通に楽しく読めていたと思う。

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2013/12/30

良くも悪くもズバッとはっきり物申す姿が気持ちよく羨ましい。要介護サラリーマン。ドビュッシーも読んでみたくなったし、映画も(´ー`)ノ

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2014/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【要介護探偵の事件簿】 中山七里さん 反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、不動産会社を興し 一代で成功を収めた社長。下半身が不自由で「要介護」認定を 受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者。ある日、彼の 分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。 完全密室での殺人。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、警察が 頼りにならないと感じ、介護者のみち子を巻き込んで犯人探し に乗り出す。(単行本裏表紙より) ☆ 図書館に本を返しに行った時、当日に返却された本の書棚に並んでいる のを見て、何気なく手に取り借りてきました。 意外に大当たり。。ストーリーは浅見光彦シリーズのように 一般人が警察を出し抜くのですが、コチラは金も権威もあり その上警察が大嫌いな老人。口汚く警察をこき下ろし、自らの 考えを強引に押し付けて我が物顔で進んでいく。 しかし、浅見光彦並みに洞察力や推理力に優れ、事件の本質を 見極める力にも長けている。人情話もあり、決して妥協しない 実直性と潔さが読んでいて気持ちいい。。この本は香月玄太郎が 主人公で面白く書かれているけれども、普通の人の弱さも書かれてる。 その「弱さ」には共感できるものがある。。

Posted byブクログ