傍聞き の商品レビュー
2008年日本推理作家協会賞短編部門受賞作。良く見かけていたので気まぐれに手に取りましたが、推理小説で有りながら普通のヒューマンドラマとしてとても良く出来ていて、結末で毎回「あ、そういえば推理小説だった」と気づいてその度に感心させられるというとても理想的な短編集でした。 どれも人...
2008年日本推理作家協会賞短編部門受賞作。良く見かけていたので気まぐれに手に取りましたが、推理小説で有りながら普通のヒューマンドラマとしてとても良く出来ていて、結末で毎回「あ、そういえば推理小説だった」と気づいてその度に感心させられるというとても理想的な短編集でした。 どれも人を救う、助ける職業の人々が関わった人間の不可解な言動で振り回されるが、その理由が明らかにされると胸にポツリと温かい明かりが灯るようないい小説でした。たまには短編もいいですね。
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短編ミステリー集。ムダな箇所が一切ない。が、わざとらしいフリがないのに、気がついたら術中にハマっている。警察小説のような、人情小説のような、それどころか、実際ありそうなノンフィクション的要素もある、なんとも不思議な作品だった。 ボリューム少なくサクッと、でもしっかりとミステリを味...
短編ミステリー集。ムダな箇所が一切ない。が、わざとらしいフリがないのに、気がついたら術中にハマっている。警察小説のような、人情小説のような、それどころか、実際ありそうなノンフィクション的要素もある、なんとも不思議な作品だった。 ボリューム少なくサクッと、でもしっかりとミステリを味わいたい方におすすめです。
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収録されている4編のどれもが傑作の短編ミステリ集。ミステリとしての斬れ味はもちろんのこと、職業小説・人情小説としても抜群である。 読みやすい文章で、ハラハラドキドキして最後は泣ける。これぞエンターテイメントの極意。
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4編から成る短編集。それぞれの主人公が、ありがちな探偵とか刑事ではないから、その点でも興味深い。職業独特の言い回しとか、ならではの視点とかも出てきて、飽きずに楽しめる。って書きながら、個人的に一番印象に残ったのは、職業柄馴染み深い、救急搬送の話だったりしますが。
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推理短編小説です。『迷走』『傍聞き』『899』『迷い箱』の4つが入っています。 『傍聞き』で2008年日本推理作家協会賞短編部門受賞と背表紙にあったため読んでみました。 全ての作品が面白いというわけではありませんでした。しかしながら救急救命士や警察官や消防士等が主人公として登場...
推理短編小説です。『迷走』『傍聞き』『899』『迷い箱』の4つが入っています。 『傍聞き』で2008年日本推理作家協会賞短編部門受賞と背表紙にあったため読んでみました。 全ての作品が面白いというわけではありませんでした。しかしながら救急救命士や警察官や消防士等が主人公として登場し、彼らの職業柄持っている知識を使いつつ話が展開していくのは、なかなか面白いと思いました。 特に『迷走』は救急救命士の義理の親子と怪我人とのやり取りが、読み手のドキドキ感を煽る感じがしました。 短編だからか、終わりがなんとなく物足りなく感じました。
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2015年8月24日読了。2012年の日本推理作家協会賞を圧倒的1位で獲得したという短編集。救命士・警察官・消防士などの専門的職業にあるプロフェッショナルのとった不可解な行動の理由が解明されたとき、そこにある家族愛などの人間的感情に気づかされる、という構成はどれもテクニカルで無駄...
2015年8月24日読了。2012年の日本推理作家協会賞を圧倒的1位で獲得したという短編集。救命士・警察官・消防士などの専門的職業にあるプロフェッショナルのとった不可解な行動の理由が解明されたとき、そこにある家族愛などの人間的感情に気づかされる、という構成はどれもテクニカルで無駄がなく、かつなかなかに心揺さぶられるもの。表題作もいいが「消防士の決死の救命活動」に複数の人の思いを絡めた「899」がいくつものちょっとした「逆転」が織り込まれていて読後感もよく、個人的にはベスト。
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古本で購入。 「日本推理作家協会賞 短編部門 受賞作」 「『おすすめ文庫王国』2012 本の雑誌増刊 国内ミステリー部門 ダントツの第1位!」 というような惹句を目にして、さてどんなものだろう…と読んでみたが、うーん。 何と言うか、「イマドキのミステリー」という感じ。 誰しも...
古本で購入。 「日本推理作家協会賞 短編部門 受賞作」 「『おすすめ文庫王国』2012 本の雑誌増刊 国内ミステリー部門 ダントツの第1位!」 というような惹句を目にして、さてどんなものだろう…と読んでみたが、うーん。 何と言うか、「イマドキのミステリー」という感じ。 誰しもに事情があり、人には言えない秘密があり、交錯する人間関係があり…それでもラストはどこか心があたたまる。 そういう“イマドキ”っぽさがちょっと合わなかった。
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この作家の作品は初めて読みました。短編ですがなかなか面白かった。表題作でもある「傍え聞き」はなかなかお見事なオチでした。ミステリだけど人情味あふれる人達が沢山でてくるちょっと心温まる作品です。
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初めての作家だし普通だとなかなか手に取らない類の本。日本推理作家協会賞短編部門の受賞作という帯を見て。かなり薄い本だし1日。どれもちょっと暗いし、少しドキドキする感じだが読み終わるとほっとする。短編だけに無駄な所はなく、タイトルも含めて作品だと改めて思った。傍聞きという言葉は初め...
初めての作家だし普通だとなかなか手に取らない類の本。日本推理作家協会賞短編部門の受賞作という帯を見て。かなり薄い本だし1日。どれもちょっと暗いし、少しドキドキする感じだが読み終わるとほっとする。短編だけに無駄な所はなく、タイトルも含めて作品だと改めて思った。傍聞きという言葉は初めて聞いたが、その心づもりをしていても展開が読めず、なかなかよく考えられてる。1本という感じ。
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小粒ミステリーの短編集。 本当にこの作者が長編を書いてくれたら、と期待してしまうが・・・さらっと短く描いてこその面白さなのかもしれない。
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