傍聞き の商品レビュー
ミステリーの短編集。 どれも謎解き時に「そんな強引な」、「このトリックためにあんなこと(伏線)しないでしょ」となってしまいました。 伏線をあからさまに見せているので、かなり期待しすぎてしまう というのもあるかも。 どれも静かに進むので、 「続きが気になって仕方ない」系でもなかっ...
ミステリーの短編集。 どれも謎解き時に「そんな強引な」、「このトリックためにあんなこと(伏線)しないでしょ」となってしまいました。 伏線をあからさまに見せているので、かなり期待しすぎてしまう というのもあるかも。 どれも静かに進むので、 「続きが気になって仕方ない」系でもなかったです。
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引き続き短編集である。どれも短編だが密度の濃い内容になっており、読んだあと思わず優しい気持ちになる話が多い。特に表題の傍聞きは子供の隠れた心情にぐっとくるものがある。
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人間ドラマの感じられる物語と、そこに隠された意外な真相が明かされるミステリ短編集。謎はとてもさりげないのだけれど、その解決にはじーんとさせられるものが多いです。 お気に入りは「899」。ある程度真相の見当がつくとはいえ。真相に至るまでのすべての伏線が、最初から随所にちりばめられて...
人間ドラマの感じられる物語と、そこに隠された意外な真相が明かされるミステリ短編集。謎はとてもさりげないのだけれど、その解決にはじーんとさせられるものが多いです。 お気に入りは「899」。ある程度真相の見当がつくとはいえ。真相に至るまでのすべての伏線が、最初から随所にちりばめられていたのに感動。なるほどなあ。
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短編集。 ムカつく主人公が多く、謎が解けてもスッキリはしない。 「ここが伏線です」といってるのかと思うくらい堂々と出している。いや、隠してるつもりなのか?わからないが、ひっかかりを感じながら読んだ。
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「迷走」「傍聞き」「899」「迷い箱」 それぞれタイトルにもなっているこの4つの言葉がテーマとなっているミステリー短編集。 どれもトリックが仕掛けられているミステリー作品ではあるが、読んだ後に心がホッとするというか温かくなる作品。 後書きで「人情小説としても・・・」と触れられていた事に、なるほどよくわかる。 物を捨てたい時、でもついつい躊躇ってしまう・・・ そんな時はゴミ箱とは違う別の箱を用意しその中に入れておく。 一日一回箱の中身を見ると、いずれ捨てる決心がつく。 そんな「迷い箱」を題材にした話は哀しくも一歩を踏み出せるような特に印象的な話だった。
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短編集。 中でも表題にもなっている「傍聞き」が一番好き。 10分~15分位で読めるほど短い内容ながら、人間ドラマから家族愛、ミステリ要素まで色々詰まっている。
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うーん。合わなかった。 思いついたプロットを説明するために文章を費やしている印象。 ハッとさせられるような表現もなかったし、 登場人物の行動原理に現実味が感じられなくって入っていけなかったなあ。 僕の読解力のなさか。 特に消防士の話は、 赤ん坊に人格を認めていないような節があ...
うーん。合わなかった。 思いついたプロットを説明するために文章を費やしている印象。 ハッとさせられるような表現もなかったし、 登場人物の行動原理に現実味が感じられなくって入っていけなかったなあ。 僕の読解力のなさか。 特に消防士の話は、 赤ん坊に人格を認めていないような節があって妙な気持ちになった。 どんな理由があっても人の命をああいうふうに扱うべきじゃない。
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書店のおすすめで手にとった本。 どの作品も見事な構成の短編ミステリー。そして、社会派小説ともいえる本書が扱う題材の重さが、読んだ後の心に影を落とす。 全作品に共通して、家族が犠牲者であるにもかかわらず無償の社会貢献をする人物が登場する。ひき逃げによって車椅子生活になってしまった娘を持つ父、夫が殉死したその妻、事故で息子を亡くした父、父の前科によって社会的差別を受けながら育った娘。彼らは、救命士、消防士、警察官、職業訓練所の保護司、という職業を通じて、弱者を守り続ける。 これも全作品共通だが、冒頭をうかうか読み過ごしてしまうと、しまったと読み直す羽目になる。それほどまでに、著者は、文章から無駄なものを一切削り、短編の構成の美しさにこだわているように思える。そして全てがあっと驚く種明かしへの何重もの伏線となっている。中でも本のタイトルとなっている短編「傍聞き」では、最後の最後で、小学生菜月ちゃんによるかわいらしい最後のトリックが登場し、思わず涙ぐんでしまった。 短編であるが故の構成美と余韻の残し方が素晴らしく、ほかの作品も読んでみようという気持ちになった。
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さくっと痛快に読める本が欲しくて購入。帯に惹かれてしまい、中身を確認しなかったことが間違い。面白いけど、あっけない。ゾクゾク感もすっきりとした後味もない。さくっと読めた点ではよかったか…
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過去20年で最高の帯につられ購入…ものすごいミステリーかと思いきや、題材が渋くて、自分は好感がもてた。この作家さんは、また読みます。
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