傍聞き の商品レビュー
短編集。 いずれの作品も、読み進めると「あの行動の意味はこういうことだったのか」とわかるような構成の作品。無駄がなく完成度の高い短編集だと思います。
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面白かった。帯に「おすすめ文庫王国 国内ミステリー部門 ダントツの第1位」と書いてあったけど納得です。
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良い短編は読後に爽やかな心地良さが残る。 迷走、傍聞き、899、迷い箱の4作品。 タイトルが物語の大きなヒントとなっているが、 それでもいつの間にか一本とられているようなつくりになっている。 特に傍聞きの伏線とまとめ方に注目してほしい。
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表題作を含め4編ともまんまといっぱい食わされる珠玉のミステリー。題材は地味なんだが人間味にあふれていて読後感はとってもさわやか
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帯にあるとおり楽しく読めました。 4編が入った短編集ですが、4編ともミステリーの背景にある人間模様や人間の心を切り口にしていて、ホロリとくる結末が良かったです。 ただ、すべて同じ路線のため、やや結論が読めちゃう感はありましたが・・・。
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4作の短編集。それぞれの仕事場で起こる、人の死なないミステリーです。これはもうタイトル買い。こういう名付け方は大好物なんです。ちなみに表題作の「傍聞き」とは、「かたわらに居て、人の会話を聞くともなしに聞くこと」です。 患者を搬送せずに、不可解な指示を出し続ける救命士の真意に迫る...
4作の短編集。それぞれの仕事場で起こる、人の死なないミステリーです。これはもうタイトル買い。こういう名付け方は大好物なんです。ちなみに表題作の「傍聞き」とは、「かたわらに居て、人の会話を聞くともなしに聞くこと」です。 患者を搬送せずに、不可解な指示を出し続ける救命士の真意に迫る「迷走」。娘の不可解な言動に戸惑いながらも事件を追い、娘を守ろうとする「傍聞き」。火災の中、赤ん坊救出に向かうも不可解な出来事に巻き込まれる「899」。更生施設から旅立った元受刑者の不可解な心理を描写する「迷い箱」。 あえて「不可解」と繰り返しましたが、まさにその通りなんです。全てのストーリーの構成が、「不可解な行動→あ、そういうことだったのね」で共通しています。ミステリー要素の凝縮という意味では匠の技が光っていますが、個人的に好きなタイプのミステリーではありませんでした。 分厚い長編慣れをしていると、短編集へのハードルが凄く上がってしまいます。というより、色んな要素を削ぎ落として作り上げる短編というのは、長編以上に難しいものなのかもしれません。 今の自分には合いませんでしたが、初めてミステリーを読んでみたいという人や、人が死にまくるドロドロした話に疲れた時には、むしろピッタリな作品だと思います。ま、要は読むタイミングということで。 【キーワード】 救命士、消防士、警察官、更生施設長、サイレンの音、居空き、だんまりに筆談、お礼参り、漏れ聞き効果、段ボールハウスとホームレス、犯罪傾向者、要救助者、元受刑者の特徴、心のメカニズム
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公務員やそれに類する他人のために仕事をする人たちを主人公とした短編集。 どの短篇も密度が濃く、隙がない。が、かといってガチガチでもなく、優しさと柔らかさも備えている。 あとがきの、短篇のタイトルに堂々と本編の謎を解く鍵を書いておきながら、読み手に最後までそれと気づかせないのが素晴...
公務員やそれに類する他人のために仕事をする人たちを主人公とした短編集。 どの短篇も密度が濃く、隙がない。が、かといってガチガチでもなく、優しさと柔らかさも備えている。 あとがきの、短篇のタイトルに堂々と本編の謎を解く鍵を書いておきながら、読み手に最後までそれと気づかせないのが素晴らしい、に共感。 面白かった。
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毎年今頃は「おすすめ文庫王国」で見てまだ読んでない本を読むのだけれど、今年はあまり食指が動く本が少なかったねぇ。 そんな中で、国内ミステリー部門で『巧緻を極めた仕掛けと目がしらを熱くさせるドラマが見事に融合していて舌を巻く』 と大絶賛のこの本は、少し気になり買って帰る。 救急隊員...
毎年今頃は「おすすめ文庫王国」で見てまだ読んでない本を読むのだけれど、今年はあまり食指が動く本が少なかったねぇ。 そんな中で、国内ミステリー部門で『巧緻を極めた仕掛けと目がしらを熱くさせるドラマが見事に融合していて舌を巻く』 と大絶賛のこの本は、少し気になり買って帰る。 救急隊員、刑事、消防士、保護司を主人公にした短編が4つ。それぞれ人のためにする職業の矜持が表わされ、話の進みも巧みで、読み味は悪くない。 ただ、こちらがちょっと期待しすぎたと思うのだけど、どの話もあっさりしていて、「迷走」や「迷い箱」は何と無しにオチも読めたし、帯に『ダントツの第1位』と言う程にはちょっと物足りず。
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うーん。 おもしろくなくはないけど、 【100万部売っても売り足らない!】 ていう帯は少し煽り過ぎかな感あるよ。そういうとこあるよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編のミステリー。 読書初心者の私は長編でしかもミステリーとなると、読むまでに気合が必要なのですが、これは手に取りやすかったです。 しかも、めちゃくちゃ面白かった。 短いのきちんと納得できる展開で後味も良かった。 長岡さんの他の作品も読んで見たい。
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