傍聞き の商品レビュー
表題作より「迷い箱」がよかった。 よくあるもどかしい話ではあるのだけど、 よくある話が面白いっていうのは うまいってことなのかも。
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短編小説の魅力を再認識した。 登場人物もそれぞれ個性的で、職業も消防士、女性刑事、救急隊員、元受刑者の更生保護施設長と、現実の仕事に携わっている人たちの苦難と葛藤が滲み出ていた。 だんだんとのめり込んでいって、真相が分かって、余韻を残して終わる。余計なものがない、すっきりしたお話...
短編小説の魅力を再認識した。 登場人物もそれぞれ個性的で、職業も消防士、女性刑事、救急隊員、元受刑者の更生保護施設長と、現実の仕事に携わっている人たちの苦難と葛藤が滲み出ていた。 だんだんとのめり込んでいって、真相が分かって、余韻を残して終わる。余計なものがない、すっきりしたお話だ。 マニュアルにない咄嗟の事故、事件にも決して型破りではない、臨機応変さが、その仕事に対するプロ意識が描写されている。 長年の経験がこれぞという時に発揮される。ベテランの重要性。 予想外の結末だが、読んで思わず、現場には往々にして起こることかもしれないと納得してしまった。 咄嗟の時の行動が、その人の人間性が試される。
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4編共通ですが、自分を犠牲にしても他人を助ける職業の現場を 舞台にして、ある登場人物がとった不可解な行動が ミステリの核となっています。 最後には「なるほど」とやられてしまいました。 ミステリにしては薄い1冊ですが 人情味溢れる作品たちです。 次回は長編を読んでみたいと思い...
4編共通ですが、自分を犠牲にしても他人を助ける職業の現場を 舞台にして、ある登場人物がとった不可解な行動が ミステリの核となっています。 最後には「なるほど」とやられてしまいました。 ミステリにしては薄い1冊ですが 人情味溢れる作品たちです。 次回は長編を読んでみたいと思いました。
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ミステリー短編集というのは、たしかに難しいのだろう。 短い文章で事件を終結させなければいけないのだから、説明が多かったり、展開が早かったり、多少強引だったりするところは致し方ない。 そういったマイナス面を気にせずに読めれば、おもしろい仕掛けを楽しめるだろう。 表題作の「傍聞き」...
ミステリー短編集というのは、たしかに難しいのだろう。 短い文章で事件を終結させなければいけないのだから、説明が多かったり、展開が早かったり、多少強引だったりするところは致し方ない。 そういったマイナス面を気にせずに読めれば、おもしろい仕掛けを楽しめるだろう。 表題作の「傍聞き」が一番よかった。 これは本当に小学生でいいのか、とは思ったが。
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ものすごい本屋のポップに思わず購入。 ただ、ポップにあったようにここ数十年の最高作とか、そこまでは感動しなかった。 設定がみな、消防士とか施設の担当者とかちょっと異色で、 しかもいきなり背景説明なく現場での会話からほぼ全作スタートするので、 一見分かりにくいのだ。 すべての文...
ものすごい本屋のポップに思わず購入。 ただ、ポップにあったようにここ数十年の最高作とか、そこまでは感動しなかった。 設定がみな、消防士とか施設の担当者とかちょっと異色で、 しかもいきなり背景説明なく現場での会話からほぼ全作スタートするので、 一見分かりにくいのだ。 すべての文章が伏線で無駄がないと言っているけど、 あたしの感想はむしろ、伏線に周りの文章を乗せただけのように見えて、 ストーリーそのものの書き込みが少なく、動きが薄くて固く感じた。 全編、話の短さの割に登場人物が多く、やたらとその一人一人が喋るは動くわで、 地の部分の文章とかがあまりにもないせいだと思う。 情景や景色も楽しみたい人には勧めませんが、 とにかく無駄なくストーリーが進むのが好きならいいのかも。 傍聞きも、審査員大絶賛ということだけど、 あたしは一言、「あたしなら努力して、極力住所以外読まないです」 この人は今、「教場」という警察学校の作品で取り上げられているけれど、 割とドライな文章だからそういった場のほうがあっているのかもしれない。 ちょっと、読んでみようかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作家は初めてでした。なのにこの爽やかな読後感がたまらなく心地よいです。皆さんが書いているように文章も読みやすく、短編特有の中途半端さが無く一気読みでした。次の作品を物色してみます。
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長岡さんの作品は初。 刑事、救急隊員、元受刑者、消防士という少し特殊な状況に置かれる人達の人間ドラマが描かれた短編集。 凄く読みやすい! 予想を裏切られるようなドキドキ感は無いが、人間くささと話の展開が良く、テンポ良く読み進められた。 人間も悪く無いな、と思わせてくれる作品...
長岡さんの作品は初。 刑事、救急隊員、元受刑者、消防士という少し特殊な状況に置かれる人達の人間ドラマが描かれた短編集。 凄く読みやすい! 予想を裏切られるようなドキドキ感は無いが、人間くささと話の展開が良く、テンポ良く読み進められた。 人間も悪く無いな、と思わせてくれる作品。
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短編ミステリー 一つ一つの作品のタイトルが、ミステリーのヒントになるが、最後まで読まないとタネがわからない。 短時間で、浮遊感(ミステリーを読み終えた後の)を味わいたい人にはお勧めの一冊。
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[国内ミステリー部門ダントツ一位]に惹かれ、普段あまり読まない短編集を買ってみました。 私が一番好きなのは899です。 最初の迷走も、へーと声をあげせまいました。
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どの話も完結されていて完成度は高い。それでいてこの続きが読みたいと思わせる。しかしながら、いくつかの作品はオチが途中で読めてしまい、自分にはいささか、もの足らなさが残ってしまった。ミステリー要素も薄く、人間ドラマに重点を置いていて、ちょっぴりいい話という感じ。
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