傍聞き の商品レビュー
日本推理作家協会賞短編部門受賞の作品らしいとあり、ミステリなのかと思って読んだがどうもそんな感じがしない。 4つの短編の中で刑事が出てくる話は1つだけ。 他3作品は救急救命士、消防士、更生保護施設の施設長と変わった職業を取り上げての話になっている。 どれも特殊な世界なので、豆知識...
日本推理作家協会賞短編部門受賞の作品らしいとあり、ミステリなのかと思って読んだがどうもそんな感じがしない。 4つの短編の中で刑事が出てくる話は1つだけ。 他3作品は救急救命士、消防士、更生保護施設の施設長と変わった職業を取り上げての話になっている。 どれも特殊な世界なので、豆知識的に「ほー」という場面が多いが、それに特化しているような気がしないでもない。 そう書くと雑学本でつまらないのではないかと思われそうだが、文体は読みやすいし人間ドラマとしてはとても面白いと思う。 1時間くらいの特集ドラマのような印象だ。 解説に選考に当たった推理作家達のコメントがあるのだが、どの人もこれぞミステリという発言をしているのに驚いた。 ミステリとは人が死んだり、すごいトリックがあるものを差すのだと思っていたのだが、どうも違うらしい。 確かに上手いこともぐらせているな、という感じの話(表題作:傍聞き)はあるが、そこまで関心はしなかった。 本格ミステリとはやはり私には理解の及ばない世界だということを実感した。 とりあえず、ちょっといい話を読みたい人にはおすすめであり、ミステリミステリしたトリックなどを期待している人にはあまり…という本である。
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私は本屋の店員さんが書いた手書きのオススメPOPにものすごく弱い 本の帯にもものすごく影響される この両方で大絶賛とあればそら買うでしょう この20年で最高の傑作! 2012年「おすすめ文庫王国」ミステリ部門一位。 08年日本推理作家協会短編部門受賞。 確かに面白かった ただ...
私は本屋の店員さんが書いた手書きのオススメPOPにものすごく弱い 本の帯にもものすごく影響される この両方で大絶賛とあればそら買うでしょう この20年で最高の傑作! 2012年「おすすめ文庫王国」ミステリ部門一位。 08年日本推理作家協会短編部門受賞。 確かに面白かった ただ、ものすごく期待して読んだ分、あれ?って言う感じは否めない いや、面白いんですよ 短編集だからさらさらと読めるし、やるなぁって思うところも随所にあります ただこれがこの20年で最高の傑作なのかと言うと、うーん、と言わざるをえない とても良作なだけに期待値を上げすぎたPOPと帯をすこーしうらめしく思います
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62点。山形が生んだ短編ミステリの名手、長岡弘樹。 この20年で最高の傑作!と2012年「おすすめ文庫王国」ミステリ部門一位。08年日本推理作家協会短編部門受賞。 作中の記述のほぼすべてがトリックに関係しているといっていい仕掛けに満ちた内容なのにあざとさは感じない。各タイトルがネ...
62点。山形が生んだ短編ミステリの名手、長岡弘樹。 この20年で最高の傑作!と2012年「おすすめ文庫王国」ミステリ部門一位。08年日本推理作家協会短編部門受賞。 作中の記述のほぼすべてがトリックに関係しているといっていい仕掛けに満ちた内容なのにあざとさは感じない。各タイトルがネタバレなのにもかかわらず、それでも読み手を欺いてくるのがすごい。 よくアイデアが浮かぶなぁと。通勤中の短い時間で読めるのでおすすめ。
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2008日本推理作家協会賞受賞、2012おすすめ文庫王国国内ミステリ部門1位。 とっても気の利いた粒ぞろいの、読みやすい短編集です。しかも人情がプラスされているので、読後感もいい。 多くが「どうしてこの人はこんなことするんだろう??」系のホワイダニット。 大森望さんの解説によると...
2008日本推理作家協会賞受賞、2012おすすめ文庫王国国内ミステリ部門1位。 とっても気の利いた粒ぞろいの、読みやすい短編集です。しかも人情がプラスされているので、読後感もいい。 多くが「どうしてこの人はこんなことするんだろう??」系のホワイダニット。 大森望さんの解説によると、この作者は「なるほど!」を大切にしているのだそうで。なるほど。 他の短編集や、長編もぜひ読んでみようっと(´∀`*)
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「この20年で最高の傑作」と書かれた帯に惹かれて読んでみたけど、間違いなく「この20年で最高の傑作」ではないと思った。特に最初の「迷走」と最後の「迷い箱」は微妙だった。表題作の「傍聞き」は見事に騙されたしキレイな作品だったと思った。でもやっぱり帯に騙されたと思う。
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おもしろいと聞いていたが、 確かにおもしろかった。よかった。 冒頭の話が一番好き。 ばかやろうって怒鳴られたとこでようやく合点がいった。 それまでは本当に仕返しなのかとも思って、 どうしてなのか分からなくてどきどきしてた。 ラストの話だけはすぐ分かったけど。 張られた伏線の回...
おもしろいと聞いていたが、 確かにおもしろかった。よかった。 冒頭の話が一番好き。 ばかやろうって怒鳴られたとこでようやく合点がいった。 それまでは本当に仕返しなのかとも思って、 どうしてなのか分からなくてどきどきしてた。 ラストの話だけはすぐ分かったけど。 張られた伏線の回収具合が素晴らしいということだったが、納得。 ただ、なんかこう、伏線だらけでどきどきはらはら、というのとは またちょっと違って、なんとゆーかちょっとあったかい読み心地。 緊張感はあるんだけど、それからどうなるのどうなるの、っと ページを急いでめくってしまう、とゆー感じではなくて、 なんというのか、着実に読み進めていくとゆーか、 うーんうまくいえないなあ。 とにかくとてもよかった。
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なるほど〜と唸る短編ばかり。 おもしろかったし、うまいなあと思うけど、期待値が高すぎたか、人物の描き方にそれほど引き込まれなかったせいか、ちょっと物足りない感じもあった。
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短編集です。 その中の1つの作品名を使った題名です。 予想もしなかった結末。短い物語ならではの スピード感、楽しませてもらいました。
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ミステリー短編集だから当たり前なのですが、不要なことばは削ぎ落とされて…少し忙しすぎに感じてました。職業設定とかは面白いのになぁ
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最近時間なくて全然本読めなかったけど、久しぶりに好きなミステリーに手を出しました。 短編集なのでちょとした時間に読めたし、内容もそこそこ面白かったので丁度よかった!
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