傍聞き の商品レビュー

長岡弘樹【著】

2012/07/14

意外な展開へと続く、人間ドラマが見事に融合した4編の短編集。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心揺さぶられる「傍聞き」。
女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。

2012/07/14

一話一話適度な長さの短編集で、楽しく読めました。救急隊員がメインの話とか、あまり読んだことない感じの話も入っていて、良かったと思います。

2012/07/12

書評で良さそうに思えたので読んでみた。
短編集でそれぞれに味わいのある作品だった。
一番良かったと思うのは「899」
憎からず思っている女性宅に、消火・救命のため入った消防士。
思ってもいなかった女性の日常が、その家の現状から立ち上ってくる。

この人の作品を、また読んでみたいと思った。

2012/07/11

普通に面白かったが表題作は少しこじつけの感じがした。このネタでここまでストーリーを作るのは厳しいのではと思う。これが推理小説作家協会短編賞なのかなあ。

2012/07/08

ミステリーの短編集。帯に魅かれて購入。

一つ一つの作品は短くて読みやすいけど、内容もスタイリッシュで完成されているので読み応えは十分。

2012/07/09

日常的な謎を散りばめたミステリー。
珠玉の短編が4編ほど収録されています。

恐らく、読者の好みは分散されるんじゃないかと。
こういうタイプの短編集では珍しいですね。

大仰なトリックや設定は特にありませんが。
ある意味普遍的で入り込みやすい設定が多いです。

どれも丁寧に作りこまれていて読みやすかったです。
今後は長編もあれば読んでみたい作家ですね。

最後にちょっとほっとしたり安心したりする展開が嬉しいです。
ほっこりとした安心感があるので、読後感はとても良いです。

2012/07/04

評価が高かったのでものすごく期待して読み過ぎた結果、
それほど自分の心に引っかからず、
途中までしか読めませんでした。。

何事も期待しすぎはいけませんね。
まっさらの、なんにもないところから見たり聞いたり読んだりするのが
いちばんかもしれないな。。

2012/07/03

短編4編。すべての作品に通じるのが、さりげない話の流れの中に、おぉ！そういうことか！という驚きの結末が待っていること。
その驚きがわかった時にじんわりとした温かさが広がる秀作ばかりだった。

2012/07/03

人間に心に揺さぶられるミステリー短編集。
短編ではありながら、すべての話にきちんとどんでん返しが待っている。

表題作の「傍聞き」では、娘の不可解な行動を母親が理解した時、
その真相に私も涙が溢れてしまった。
人の「想い」は、時に第三者では予想もできないような行動を生み出す。
それがミステリーだというと、理系的な謎解きミステリー小説がたくさん生み出されている昨今、逆行しているように思うが、
この本を読んで、私は人間の心理が、最大のミステリーを生み出す原点ではないかと強く思えてならなかった。

そして、読後感はかなりスッキリ☆最高です。

2012/07/01

ぐわ～っとクライマックスがあるような作品ではないが、登場人物の心情を考えさせられるドラマチックな作品。これもはまって一気読み。