傍聞き の商品レビュー
短編の中でも短い話。でもオチが読めるところもあるが、おおっと感じるところもあり。。。 電車で移動の1時間ちょいで読み終わってしまったが、飽きずに楽しめた。 もうちょっと長い話の方が好みかな〜
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「かたえぎき」と読むそう。 推理作家協会賞の賞を受賞しているからには、推理小説なのだろうが いわゆるミステリーともちょっと違うような。 登場人物の不可解な行動が謎となり、その真意が最後に解き明かされる、という展開の短編集。 背表紙のあらすじには「人間ドラマ」とあるが、それよりは深...
「かたえぎき」と読むそう。 推理作家協会賞の賞を受賞しているからには、推理小説なのだろうが いわゆるミステリーともちょっと違うような。 登場人物の不可解な行動が謎となり、その真意が最後に解き明かされる、という展開の短編集。 背表紙のあらすじには「人間ドラマ」とあるが、それよりは深さを感じるかな。
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人情的な要素が強い作品。 短編だけど、どれもハッとする部分とホッとする部分があってサラッと読める中にも読みごたえがあった気がする。 2012.9.30
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短編集です。あまり短編は読まないのですが、帯にひかれて読みました。作品そのものはよくできていると思います。ただ、やはり短編ならではのライトな感じは否めませんね。さーっと読みたい時にはいい作品です。個人的には『899』が意表をつかれた感があって好きでした。
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【娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。患者の搬送を避ける救急隊員の事情が胸に迫る「迷走」。巧妙な伏線と人間ドラマを見事に融合させた4編】
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4つの短編ミステリ、どれもタイトルにキーとなるワードを堂々と出してる所が凄く、メインエピソードの周囲にワードに関連した記述が全て最後に収束して行く所は匠。また、ワンワードの切り口をどんどん見せて行く所はサザエさんみたいだなとも思った。
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これは面白かった。ミステリーというよりヒューマンドラマの要素が強いかなと思う。 全4話で構成されていて、どの話もそれぞれいいなと思える。読了感がよくて、ページ数以上の読みごたえがある。今年のマイベストブックトップ5に入るいい本。
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ひと言で表現すれば「思いやりのミステリー」だろうか。 いわゆる謎解きは、読み進める途中で大体予想がつく。しかし、そんなことは全く気にならない。謎を解くことよりも、地味でどこにでもいそうな登場人物の心の動きや、思いの伝え方に心が奪われる。 けれども、真実にはそこまでのひとつひとつの地味な描写が全て繋がって意味を持つ。 短いけれども心温まるストーリーの中に、たくさんの要素が組み込まれた作品。スピーディーな展開で飽きることなく読める、まだ夜長にならない初秋にオススメ。
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傍聞きって、大事なことは、直接言うより、誰かに言っているのを横から聞かせる方が伝わる。ってことなんだって。 短編集だけど、それぞれ、謎解きがあって、しんみりして、深いな、と思う。
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読んだ後に気持ちがスッキリとした作品。 短編集で4つの作品が収められている。いずれも作中の伏線が綺麗に回収されていてその辺りが自分の中でストレスなく読んだ後の気持ちが落ち着いているのだと思う。 タイトルの「傍聞き」と4つ目の「迷い箱」が個人的に気に入っている。あえて作中のキーワードをタイトルに持ってきてそれでも読者の予想を裏切るような話の展開に持っていく感じがよく出ているのではないか。 長岡弘樹という作家が好きになる1冊!
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