傍聞き の商品レビュー

長岡弘樹【著】

2013/02/03

書店のポップや帯の煽り文句の猛プッシュぶりに比較すると、それほどインパクトのある作品ではなかったように思います。でも、ヒネリの効いた佳作ぞろいの短編集、という印象で、どの作品も「なるほど」と溜飲の下がるものばかりで楽しめました。ボリュームもライトで無駄が無く、読みやすかったところも好ポイント。良い作品だと思います。

2013/01/31

どこかで朱川湊的なものを期待していたからか、
（あくまで表紙のイメージだけ）読み始めてテイストが違うとわかり、
その世界観が浸透するまでやや時間がかかってしまって☆☆☆★
とは言え確かに、1度読んだだけではわからない、
何度も読むことによってその味わいが増してくるタイプの構成、
心理、その他もろもろを感じる作品集。だと思う。

2013/01/24

四つの短編からなる一冊のミステリー。
消防や警察などに関わる人びとが登場し、ある人物の不可解な行動の意図を明かしていく、という共通点あり。
最後の迷い箱だけは途中で読めてしまったけど、それでも最後まで読んでよかった、と思わせるさわやかな読了感。すっきり！そしてほっこり！

2013/01/23

救急隊員・刑事・消防士・更生施設の所長と公的な仕事に従事する人物を描いた四つの短編。
それぞれの仕事に対する不安は垣間見られるが
覚悟とプロ意識を持って処する態度が見事。
第一話『迷走』と『傍聞き』は特に秀作。
この短さでこれだけドラマティックな物語を久しぶりに堪能した。

2013/01/18

図書館で。
上手な短編だな～と思いました。他人が不可解な行動を取ると奇妙にも恐ろしくなったり、不愉快になったりするものですが判明すると何だ、そんなことだったのかと言う気持ちになる。そう言う心理を上手に描きだしてるなあと思いました。何が起こったか、とか今どういう状況にあるのかと言う詳細な説明があるわけでは無いのに状況が分かる。その辺り、変にくどくど説明文を重ねられるより読者の想像で補完する方がリアルになるんだなあと初めて知りました。
また違う作品も読んでみたいな、と思います。

2013/01/17

4つの短編集。
ちょっとした空き時間に読めるものを…と思い購入しましたが、どれも予期せぬ展開で一気に読みました。
全てに共通しているのは読後感の良さ。
ミステリーであるが温かい人間ドラマです。

2013/01/14

4つの短編小説から成り立っており、どれも予期せぬ展開で楽しめました。個人的には、899が特にお気に入りです！

2013/01/12

八文字屋で山形在住作家の作品を買う。これぞ山形人の至福。「傍聞き」の作家は山形在住でご挨拶もしたことがある。私よりも若いし、尚且つ大人しそう、理知的な感じ。
山形にはこのような全国区の作家が何人も住んでいる。私がお会いした方だけでも三人。凄いじゃないか山形。こんな人口の少ない県に著名作家がうじゃうじゃいる（表現が悪い？）ってなんと文化レベルの高い県なんだ。

まったくレビューを忘れていた。今回はレビュー抜きだ。日本推理作家協会賞短編部門受賞、珠玉の短編を堪能せよ。という帯の言葉に異論無し。

2013/01/12

これは4編からなる短編集です。すべてとても読みやすく、内容も良かったです。
救急、消防、警察関係のミステリー。
短編集って、手っ取り早く読めるんですけど、何と無く物足りなさが…。今度はちゃんと調べてから購入しようっと。

2012/12/31

短編集でした。

救急車の話のトリックに感心した。
読みやすく、飽きのこない内容だったので読もうか迷っている人がいたらおすすめします。