傍聞き の商品レビュー

長岡弘樹【著】

2013/08/29

最近流行りの軽い感じではなくしっかりした感じのミステリ。
短編で読みやすいけど、
欲を言えばもう少しそれぞれにボリュームがあっても面白かったかも。

2013/06/02

うーん、絶賛されるほどかな。
そこそこ期待していただけに余計に落胆したかも。
この手の短編集の基準として横山秀夫を当方は据えているが、比較すること自体が少々酷かもしれない。
人間ドラマとして深みが不足している。

2013/05/27

読みやすい短編集。
話にもうひとひねりあってもいいかもしれないけど、こういう素直な文章もいいかも。

また後日読みたい。

2013/05/12

日本推理作家協会の短編部門受賞作「傍聞き」含む短編集。表題作以外に、患者を搬送する救急隊員の心情を描く「迷走」、火事の鎮火中に消防士のとった予想外な「899」、元受刑者の葛藤を描く「迷い箱」の4編から成る。迷い箱以外は予想外な展開で「なるほど」と思ったが、読み終わって胸に響くというほどでは無かった。

2013/05/08

ザ、人情系ミステリ短編集。
贅肉をそぎ落としたエッセンスのみで組み立てられている４つの物語、一章読むごとに唸る。
ヒトを救う仕事に就く登場人物たちの、純粋さに胸を打たれる。
『迷走』のカッコよさ、『傍聞き』のけなげさ、『８９９』の真摯さ、『迷い箱』の切なさ。うん。うまい。

2015/02/23

4つのミステリー短編集。

新聞の書評をみて、『読んでみたい!!』と思って105円コーナーでやっと捕獲成功。表題作が特に良かったかな・・
1度読んだだけでは難しく2度読んで、なるほど!と思った。
どれも話に無駄はなく巧妙に淡々と話が進んでいく。わっと盛り上がることはないが、完成度は高い。
・・・サスペンスものを書かせたら、きっと震え上がる作品になるだろう。今後も読んでいきたい作家でした。

2013/05/03

4編の短編小説集。
どれもよく描けていると思った。
｢迷走」できたら、長編にして再度読める機会を与えてほしいと思った。
人間を描ける作者だなあ。

2013/05/01

救急隊員、女性刑事、更正施設の施設長や消防士を主人公とした人情ミステリ短編集。

ちょっと特殊な職業につく人々を描いたお話なのですが、その仕事ならではの真相に至るキーワードが上手に随所にちりばめてあり、人情に絡めながらテンポよく進んでいくのでとても読みやすかったです。

ミステリと言うよりは、ひねりの効いた人間ドラマという感じ。
読後には心の底にほのかにぬくもりが残り、なかなかの佳作に仕上がっていると思いました。

大きな盛り上がりやカタルシスはあまり無いので、重厚な物語の合い間にさらさらと読めてしまいます。
そこらへんが、物足りないと思う方もいるかもしれません。

2013/04/13

「迷走」「傍聞き（かたえぎき）」「899」「迷い箱」。人間ドラマとミステリが巧くマッチした良作。０８年に「傍聞き」で本推理作家協会賞短編部門賞受賞。どれも良作品。

2013/04/06

良かった。物足りないような気がして短編はあまり読まないのだが、これは良かった。短編のイメージを変えざるを得ない。
4篇どれも良かったが、表題作の「傍聞き」が一番好きかな。刑事の母親と反抗期かと思われる娘の話なのだが、刑事の仕事と織り交ぜながらうまくまとまっていて最後はほのぼのとする。