傍聞き の商品レビュー
4つの短編集。どれも「ああ、なるほど」という構成だけど、ミステリーというほどでもなく、比較的あっさりしており、後に残るものではなかったかな。
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どの短編も読み応えはあるのだけど、せっかくなのだから、短編同士のリンクを求めてしまうのは、私が連作短編とか、大長編が好きすぎるからか。 一番気に入った物語は「迷走」だけど、ちょっと人間的に出来すぎの気もします
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一作、一作はそこそこ出来がいいが一冊の短篇集としてみた時、ワンパターンの凡庸な作品でしかない。 そもそもミステリーではないので推理作家協会賞受賞とか期待してはいけない。
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一つ一つの短編としては可もなく不可もなくという感じだった。表題作の傍聞きはなかなかのものであったが、他はそんなに……という感じではあった。
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どれもよくできたお話だったと思います。 特にタイトルにもなっている「傍聞き」には驚かされ、思わず読み返してしまいました。 ただ前評判があまりに良かったので、少し期待しすぎていた・・・ということは正直否めません。
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長岡弘樹の傍聞きを読みました。 物語が語られていくと、その裏にある驚きの真相が現れてくるという構成の4つの短編でした。 表題作の傍聞き(かたえぎき)は、小学6年生の娘を持つ女性刑事の物語でした。 傍聞きは他人が他人に話しかけるのを小耳にはさむことです。 相手が本人に直接話しか...
長岡弘樹の傍聞きを読みました。 物語が語られていくと、その裏にある驚きの真相が現れてくるという構成の4つの短編でした。 表題作の傍聞き(かたえぎき)は、小学6年生の娘を持つ女性刑事の物語でした。 傍聞きは他人が他人に話しかけるのを小耳にはさむことです。 相手が本人に直接話しかけるより、相手が他人に話しかけるのを小耳にはさんだ方が、本当に思える(だまされやすい)という漏れ聞き効果のことを指します。 そしてこの短編では二つの傍聞きがだまし絵のようにはめ込まれているのでした。
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短編の面白さを再確認させてくれるミステリ作品集。 50ページの短編が4作品なので、いまどき珍しいくらいの薄い文庫本。 しかしこの薄さと物語の内容はまったく一致しない。 この著者はとてつもない力量の持ち主だ。刑事や消防士、救急隊員がそれぞれの作品の主人公だが、そこで起こる事件や...
短編の面白さを再確認させてくれるミステリ作品集。 50ページの短編が4作品なので、いまどき珍しいくらいの薄い文庫本。 しかしこの薄さと物語の内容はまったく一致しない。 この著者はとてつもない力量の持ち主だ。刑事や消防士、救急隊員がそれぞれの作品の主人公だが、そこで起こる事件や秘密や主人公が抱える思いが結集して、濃密な物語に仕上がっているのだ。そして最後にはあっと驚く結末がちゃんと用意されている。 個人的には表題作よりも、患者を乗せたままサイレンを鳴らして夜の街を走り回る救急車内での出来事を追った「迷走」が面白かった。 もっと読んでみたい作家だ。
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恨んでいるであろう人を助ける救急隊員の話「迷走」。 刑事を母に持つ小学生の意外なトリック「傍聞き」。 隣人に恋心を寄せるも、実は彼女の真の顔を仕事から知ることになる消防隊員「899」。 どれも見事なストーリー展開で面白かった。 最後の「迷い箱」は・・・
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面白かった。 ミステリーだがあまり重くなく、読みやすかったです。 他人の不可解な行動が題材となった短編集。 一話目の『迷走』は途中で話読めちゃったけど、他は「なるほど」って思える話ばかりでした。 表題作である『傍聞き』が一番好きです。
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