緑の毒 の商品レビュー
おもしろくて一気に読めた。 話が多くて、もう少し長編にしてもよかったのでは?あるいは話をしぼったほうがよかったかな?
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外見ばかり気にかける内科医、川辺。 オシャレなのが悪いというわけではないけれど、なんだか上っ面ばかり取り繕っているようで好きになれない。 奥さんのカオルさんとの仲がうまくいっていないことが理由なのか? 一人暮らしの女性宅に忍び込んではレイプって……。どうなのよ。 こんな先生のいる...
外見ばかり気にかける内科医、川辺。 オシャレなのが悪いというわけではないけれど、なんだか上っ面ばかり取り繕っているようで好きになれない。 奥さんのカオルさんとの仲がうまくいっていないことが理由なのか? 一人暮らしの女性宅に忍び込んではレイプって……。どうなのよ。 こんな先生のいる病院が人気あるわけないじゃん。 人間ってやっぱり中身よね、中身。
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このひねくれ具合というか、八つ当たり的な内容は、桐野作品ですが、ちょっぴり物足りなさがあります(内容からすると酷い言い様です、すいません)。
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水曜の夜ごと、開業医の川辺は救命救急医と浮気する妻に対する、嫉妬からくる暗い衝動に突き動かされレイプを繰り返す。こういうあらすじを見れば、もっとすさまじいドロドロしたものかと思って読み進めて行ったのだが意外とあっさりしてた。被害者の女性たちがそれぞれ出てきて最後につながって行き、...
水曜の夜ごと、開業医の川辺は救命救急医と浮気する妻に対する、嫉妬からくる暗い衝動に突き動かされレイプを繰り返す。こういうあらすじを見れば、もっとすさまじいドロドロしたものかと思って読み進めて行ったのだが意外とあっさりしてた。被害者の女性たちがそれぞれ出てきて最後につながって行き、ネットを使ってリアルタイムに追い詰めるところは圧巻だったが、それで?ってところで終わったところが残念。
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「嫉妬やら不倫やらレイプやらでドロドロの話やけどまぁ読んでみて」と寮の先輩に手渡された分厚いハードカバー。金バックに赤と白とで描かれた、かわいいとはお世辞にも言えない熊(?)のぬいぐるみ・・・。語り手を変えながら進む14の章は、回を増すごとに独特の粘着性を高めていく。8年にもおよ...
「嫉妬やら不倫やらレイプやらでドロドロの話やけどまぁ読んでみて」と寮の先輩に手渡された分厚いハードカバー。金バックに赤と白とで描かれた、かわいいとはお世辞にも言えない熊(?)のぬいぐるみ・・・。語り手を変えながら進む14の章は、回を増すごとに独特の粘着性を高めていく。8年にもおよぶ連載の末に完結させた著者の精神力に脱帽。読むと決めたら一気に読み切ることを推奨。ドロドロに引き込まれないうちに・・・。
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水曜の夜ごとにレイプ魔となる開業医.スタンガンとセレネースで相手を眠らせて犯行に及ぶ.インターネットのサイトで知り合った被害者たちは警察にも言わずに復讐を誓う.始めのうちはどういう展開になるのか期待を持たせるが犯行はあっさりばれて最後はドタバタのうちに尻切れとんぼのように終わる.
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医者(特に開業医)の世界をなかなか物悲しく描いていてその辺は面白かったが、レイプに対して少し甘い感じで、結末をもっとすっきりしてほしい。
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ある時期、女性に対する暴力が書かれた作品を読むのを控えていたことがあった。 やはり一人の女性として、女性に対する暴力行為は読むに耐えうるものではなかったからだ。 特に、男性作家が書いたものは、それこそ作者の妄想を読んでいるようで、 ほとほと嫌気がさしたものだった。 しかし最近は、...
ある時期、女性に対する暴力が書かれた作品を読むのを控えていたことがあった。 やはり一人の女性として、女性に対する暴力行為は読むに耐えうるものではなかったからだ。 特に、男性作家が書いたものは、それこそ作者の妄想を読んでいるようで、 ほとほと嫌気がさしたものだった。 しかし最近は、男性が描くものより、女性が書くものを読んでいるときのほうが、 より精神的ダメージが大きいことに気がついた。 女性の手による、女性への暴力行為の描写。 こちらのほうが、容赦がないのだ。 複数の被害者の心の闇にあまりふれられることがないせいか、 それほど重さは感じられない。 犯罪を重ねる川辺があまり慎重ではない犯罪者ではないので、 読んでいてすぐにつかまるだろうな、という変な安心感があるのも、 本書を軽い読みものとしている。
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扉にあるシェイクスピアの引用 「嫉妬はこわいものでありますな、閣下。 そいつは緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にして、苦しめるやつです」 から、緑の毒とは嫉妬かなと思う。 妻への嫉妬。妻の愛人への嫉妬。 それがレイプという犯罪へ向かうあたりの描写は弱いと思うが それでも読ませ...
扉にあるシェイクスピアの引用 「嫉妬はこわいものでありますな、閣下。 そいつは緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にして、苦しめるやつです」 から、緑の毒とは嫉妬かなと思う。 妻への嫉妬。妻の愛人への嫉妬。 それがレイプという犯罪へ向かうあたりの描写は弱いと思うが それでも読ませるのはさすがと言うべきか。
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連続昏睡レイプ犯、川辺を巡る物語。犯人、被害者、第三者の視点を変えて描かれる。登場人物はすべて癖があり、さすが桐野夏生作品。 後味がすっきりしないのも、この人らしいかな。
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