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緑の毒 の商品レビュー

3.1

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    2

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2011/11/23

主人公が連続レイプ犯にシリアルキラーものにあるような魅力が全く感じられず、ただただ矮小な人間。それで何か意味が生まれるってほどの効果もなく、ぞろぞろ出てくる被害者や状況もイマイチ未消化でキレがない。絶対的に分量が少ない気はするけど、長く書いたからと言って面白くなったかどうかはわか...

主人公が連続レイプ犯にシリアルキラーものにあるような魅力が全く感じられず、ただただ矮小な人間。それで何か意味が生まれるってほどの効果もなく、ぞろぞろ出てくる被害者や状況もイマイチ未消化でキレがない。絶対的に分量が少ない気はするけど、長く書いたからと言って面白くなったかどうかはわからない。今のところ、桐野夏生最大の駄作だと思う。

Posted byブクログ

2011/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「人間はその個性に合った事件に出逢う」をもじって 「悪人はその個性に合った犯罪を犯す」とも言えるようです。 話は衝撃的な場面から始る。 犯人を追い詰めて行くプロセスだけを追うと、ある程度の 予想もつくし、巧妙な仕掛けが隠されている訳でもないので あれれっ、、、、と、つんのめるやも知れません。 ところが犯人の性格や物の考え方、追い詰められる犯人の 場当たり的な方策や心理状況を追うとすごいものがあります。 追い詰められてもなお身勝手な都合のいい考え方をする犯人。 これが人間というものの本性なのだろうかとぞっとしました。 しかし、彼(犯人)と同じくらい身勝手な妻がいて 彼女がハッとしたときには、時遅しなのであります。

Posted byブクログ

2011/11/21

川辺が理不尽な理由で犯罪を犯し壊れていく様がリアルで怖い。女性が団結して川辺を追い詰めていく辺り、もう少し深く描いても良い気がした。

Posted byブクログ

2011/11/21

連続レイプ犯の言い訳がひどい。 妻の不倫がそもそもの原因だけど、 それすら、ゆがんだ性癖を興奮へ導く。 あいつが悪い、あいつのせい、と自己正当化。 不倫する妻も、不倫相手も、レイプされる人たちも、 みんなどこかゆがんでる。 それが少しずつたくさん集まって、社会が成り立ってい...

連続レイプ犯の言い訳がひどい。 妻の不倫がそもそもの原因だけど、 それすら、ゆがんだ性癖を興奮へ導く。 あいつが悪い、あいつのせい、と自己正当化。 不倫する妻も、不倫相手も、レイプされる人たちも、 みんなどこかゆがんでる。 それが少しずつたくさん集まって、社会が成り立っているんだ。 それを否定はしないけど、 露骨に正当化して行動しちゃいけないよね。 こういう医者っていそうでこわい。

Posted byブクログ

2011/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに桐野作品を手に取ったのでワクワクだったのですが・・(^^;)。 妻の不倫への憤りからレイプ犯罪を繰り返すようになった開業医。 開業医、妻、不倫相手、被害者たち、彼らを取り巻く人々、と様々な角度から事件を絡め取ってゆく。 人物に深みが出てくる前にパラパラ場面が変わるのでイマイチ入り込めない感じがしました。 最後の復讐場面も思っていたより単純で少し残念。

Posted byブクログ

2016/10/07

川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医、そして連続レイプ犯。嫉妬、妄想、昂奮。その愉楽に、男は溺れた…。暗い衝動をえぐる邪心小説。 人間の暗い衝動を描いたら桐野夏生は超一流だと思うけど、本作は連載モノの弱点がモロに出たような中途半端な作品と感じた。私が唯一、評価したいのは作中ラ...

川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医、そして連続レイプ犯。嫉妬、妄想、昂奮。その愉楽に、男は溺れた…。暗い衝動をえぐる邪心小説。 人間の暗い衝動を描いたら桐野夏生は超一流だと思うけど、本作は連載モノの弱点がモロに出たような中途半端な作品と感じた。私が唯一、評価したいのは作中ラストのユーモラスな?表現だった。 (C)

Posted byブクログ

2011/11/11

テーマがテーマだけにグロい感じかと思ったが、意外にあっさりしていた。 でも、いまいち感情移入できないというか、もっと内面のドロドロ感が書かれていてもよかったかも。

Posted byブクログ

2011/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

39歳医者で女医の妻がいてレイプ犯。 うわーどうなるんだろうって読み進めていって面白かったんだけど、 8年かけて出来上がってるところが、何か、一気に読ませないというか 何かしっくりこなかったりとか、うーん、期待値が高すぎたんだろうか。 人の毒は十分に感じました夏生先生。

Posted byブクログ

2011/10/31

主人公の自分の奥さんやその不倫相手に劣等感を抱きながらも彼らを見下すことで精神のバランスをとろうとするところが自分に似てる。もちろん彼の強姦行為は卑劣で許されへんけど。 桐野夏生の作品にしては、心理描写があっさりしてた気がする。もっとねっとりしたのを期待してた。

Posted byブクログ

2011/10/30

とある婦女暴行犯の生活を描いたサスペンス。この犯人、まあむかつくむかつく。犯行に走る動機がまた許せないなあ。そりゃあどんな理由でも許せないけど。なんなんだその考え方は。ああいらいらする。 私も医療関係者として。患者さんにああいう態度はいかんよなあ、と思うことしきり。あれは評判落と...

とある婦女暴行犯の生活を描いたサスペンス。この犯人、まあむかつくむかつく。犯行に走る動機がまた許せないなあ。そりゃあどんな理由でも許せないけど。なんなんだその考え方は。ああいらいらする。 私も医療関係者として。患者さんにああいう態度はいかんよなあ、と思うことしきり。あれは評判落として当たり前ですよ! 一方で、結束し対抗しようとする事件の被害者たち。徐々に、しかし確実に狭められる犯人への包囲網。ま、破滅するだろうってのは最初から分かっていますので。犯人が焦ってだんだん化けの皮が剥がれていくところや、そしてラストには「ざまあみろ」と溜飲が下がります。

Posted byブクログ