緑の毒 の商品レビュー
残念ながら途中でやめしまった。1章だけでもうたくさんだった。 もう少し自分が若かったら頑張って読み通せたかもしれないけど そういうコンディションではなかった。 大好きな作家だけに読めなかったことに落胆する。でも 読みたい本はまだたくさんあるのだから次に行こう次。
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桐野さんには珍しく失敗作だと思う。毒が足りないというのもあるが、まず主人公の医者が魅力的じゃない。パトリシア・ハイスミスだったら(作者は絶対この人を意識している)、もっと犯罪者の内面と交友関係を深くしつこく描いて、決して善悪の基準でだけじゃ裁けないような人物にしたてていたと思う。...
桐野さんには珍しく失敗作だと思う。毒が足りないというのもあるが、まず主人公の医者が魅力的じゃない。パトリシア・ハイスミスだったら(作者は絶対この人を意識している)、もっと犯罪者の内面と交友関係を深くしつこく描いて、決して善悪の基準でだけじゃ裁けないような人物にしたてていたと思う。そりゃ女の人をレイプするのは最低だけど、最後、勧善懲悪の大捕物みたいで、なんだかなぁ、という感じ。 あと主人公以外の人物のサイドストーリーが散発気味で、まとまりきれていないというのもある。これはおそらく容量の問題で、もっと長くすればよかったのだろうけど、まぁ今回は大長編にするほどのテーマではないから、これはこれでと思うしかない。
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39歳の開業医川辺。妻のカオリは勤務医。まじめだった川辺だが、妻の浮気を知っておかしくなってしまう。カオリが浮気をする水曜日は川辺はレイプ犯になる。そして絶対ばれないと思っていた川辺だが、ネットを通じて被害者たちが犯人を突き止める。 追いつめられた川辺とカオリは・・・ あいかわらずドロドロしている人間関係。悪い事をするとバチが当たるって事かなぁ~。 ドロドロしているのは桐野さんのいい所でもありますが・・・
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嫉妬がテーマなんだけど・・・ なんか薄いんだよなぁ・・・ 医者が、セレネースっていう薬品注射をして、昏睡強姦して、追い詰められていくっていうストーリーなんだけど・・・ イマイチでした。
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図書館にて。 人気作家桐野夏生の新作だが、意外と話題にならず気付かなかった。 妻に浮気されている医師が実は昏倒レイプ犯という物語。 すごく、あえて読みやすく書かれていた気がする。 底の浅い人間の主人公を描くのに、あえてわかりやすくさらりと読めるように描いたのか。 薄っぺらい彼の考えがするすると破滅へ向かう様子が、周囲の人間と共にすっきりと描かれていて、そのすっきりさが気持ち悪さを倍増させる。
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嫉妬という感情のエネルギーに動かされた川辺の変態、奇僻っぷりがすごい。あまりに変態すぎて途中でやめようかと思ったけど、被害者の方たちがどう復讐するのか見たさで一気に読んだ。最後はうーーん。。という感じ。
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開業医の川辺。39歳。サラリーマン家庭。学費は祖父が農地を売った金。 一緒に開業した野崎と医師で妻のかおるはが大学の仲間・ 家をついだ国立大での兄は交通事故で急逝。実家の医院に帰った。 大病院の通い医師。ERの男と不倫している電話があった。嫉妬。 一人暮らしの女の家に忍び込み、スタンガンで気絶。セレネースを注射。 レイプして中田氏。被害者は4人。妊娠した一人目は顔を見られていた。 二人は記憶がない。中年ババアは足に落書き。犯行は水曜日。妻かおるが 休みの日に浮気をしていたから。ネットの書き込みで被害者が情報交換。 一人がマンションの飲み会を企画。自己紹介でレイプされたことをこくる。 出席者の川辺の病院の受付がいた。面通しさればれる。 写真をとられネットにアップ。患者が来なくなる。妻かおるは、浮気なんかするから旦那がレイプするのだと言われる。離婚へ。 川辺は不倫を連絡してきた女を探す。病院で大声を出していると被害者の兄にとび蹴り。破滅する。 パートナー野崎の家には90歳をこえた占師。妻は実家に帰ると嘆く。 理事長からは、病院経営で問い詰められた忙しい。
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図書館にて昨年11月にリクエスト、やっと借りることができ、読んだ。 悩む女性にとっては爽快感が大きい。 内科医で、レイプ魔である加害者と、周りの人。 点と点が線になり、加害者にじりじりと迫っている。
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さすが着眼点が素晴らしい。いかにもありそうな医者の不倫話だが、そこに犯罪を絡め、かつ被害者女性の読んでいて切なくなるほど意地悪書くところに脱帽。ただ結末があまりに最後の一回で纏めようとしあっけなく終わって残念。また、登場人物もそれぞれ面白いエピソードがあり、それだけでまた各々本が...
さすが着眼点が素晴らしい。いかにもありそうな医者の不倫話だが、そこに犯罪を絡め、かつ被害者女性の読んでいて切なくなるほど意地悪書くところに脱帽。ただ結末があまりに最後の一回で纏めようとしあっけなく終わって残念。また、登場人物もそれぞれ面白いエピソードがあり、それだけでまた各々本が書けそうなのに、突っ込み足りず、読者としては不完全燃焼。 桐野夏生さんには、連載後本にする時もっと書き直して欲しい!
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