まともな家の子供はいない の商品レビュー

津村記久子【著】

2021/01/04

ブクログのタイムラインから面白そうだったので拾ってみたけど、不機嫌な女子中学生の日常を延々と見せられる感じでした。娘がいれば違う見方も出来たかも知れないけど、ただただつまらなかったです。

2020/12/09

中学生のいらだちがもろに伝わって来る
どの家庭も「まとも」ではない
なにを「まとも」とみるか

親にいらだつのよねえ
あの頃
そこから進んでいくしかないんだけれど

なにも解決していないけれど
それぞれなんとかあるいていくんだろうなあと

親の不倫はつらいなあ

大丈夫だよ。うん。
まず自分を好きになろう

≪　大人なら　大人らしくと　いらだって　≫

2020/09/26

津村さんのエッセイが好きだったので小説も手に取ってみました。どの家庭もいろいろあるよね、ってことが分かってちょっとホッとします。世間が見せてるのは幻想なのかなって。

2020/02/16

中学生って微妙すぎる時期。もう今となっては遥か昔の思い出だけど、とにかく感情的だったな。そんな大変期の中学生たちが主人公の作品。
「まともな家の子供はいない」はそれぞれの家庭にそれぞれの“大変”を抱え、いろいろあるよね君たちもって思いつつ、徐々に集まっていく宿題が、冒険者たちのひと夏のクエストのようで、読後感も悪くない。家庭のいろいろな事情は、みんなの力で夏休みの塾の宿題を乗り越えたとしても、局面が変わって悪くなったり良くなったりしながらずっと続いていくわけで、それが一度どこかの家庭に生まれ落ちた以上は背負っていかなくてはいけない、それが人生。
「サバイブ」こっちは苦い。読んだあと、いつもは前方に明るさを見るのに、こちらは明るかったことは全て過去。同じ続く人生でも、辛いことが必ず含まれてるって言われたみたい。こんな辛い津村記久子もあるんだと初めて知りました。

2019/08/12

働かない父親が嫌いで家に居たくないセキコ。
子供だから図書館か友達の家しか行くあてがない。

不登校のクレ。
ご飯が美味しくなくなって、本当に学校に行くのが嫌なんだと気付いて行くのをやめた。

2019/03/11

あらすじ
中学3年のセキコは家にいたくない。働かない父親にイライラするからだ。妹は要領よく、パートに出てる母親は父親の肩を持つ。友人のナガヨシの母は、でっぷりと太り騒がしく、買い物依存症だ。図書館で会ったクラスメートの室田さんも家に居づらいらしい。塾のプリントを届けな行ったクレは、父子家庭だが、のんびり不登校で暮らしている。それぞれ家族の事情を抱えながら、受験に向けて夏休みを過ごす。

面白かったわー。やっぱり津村紀久子は上手い。中学生を主人公って、面倒臭そうって思ってたけど、ひねくれながらも読ませるわー。本当になんてことはない夏休み。ひたすら家族にいらつき毒づき呪いの言葉を吐き出す。それがずばり上手いこと突いてる上に、端から見てたらユーモアもある。子供で制限があるゆえの被害者意識や、視野の狭さ、余裕のなさもすごく伝わる。その合間のちょっとしたこと、安くて美味い商店街のシュークリームとか、全部が面白かった。

2018/10/09

無職の父親を避けて図書館に通ったり、友人と夏休みの宿題を写したりする中学生の表題作にざわざわした。ホットケーキミックスで作ったドーナツが美味しそう。母親が不倫をしている、兄と彼女が家に居座って辟易する中学生と、母親がその人の前の妻である大学生の「サバイブ」も、連作らしく表題タイトルを連想した。

2018/04/30

仕事を辞め家にいる父に嫌気がさすセキコ、
買い物フリークのまるで娘のような母をいなすナガヨシ、
家を出たのに長期休暇で帰ってくる兄と過ごすのが嫌ないつみ。

思春期真っ盛りの中学生には、家族は鬱陶しいもの。
親に反抗する気持ちを持つことで、自立する子供達。
ある意味逞しく、当然の通り道なのだと思いました。

その時期を、ある程度平和に仲良く過ごしたせいで、我が家子達は、未だに自立出来ていない気が…。
それはそれで困ったものです。

後半のサバイブは、いつみの母の不倫疑惑の話。
こちらも子供達からすると困った親達の話で、いつみと沙和子の違う年齢での感じ方の相違の表現が上手いなと思いました。

すっかりはまった津村記久子。読んでいない本が少なくなってきていて寂しい気分です。

2018/04/13

題の通り、である。それぞれの子供がそれぞれの家庭の事情を抱え、それにからめとられながらも子供として居る。人間関係のややこしさ、ほどけなさを描いたらとてもうまい作者である。

2018/02/27

変わらずの津村節。意識したことなかったけど，いろんなことを抱えてる友達もいたんだろうなぁと今さらながら思う。