よろずのことに気をつけよ の商品レビュー
よろずのことに気をつけよ そのタイトル通りの物々しさがずっと続き最後まで怖さを引きずりながら読んだ。 呪い 怨念 儀式 そうせざるを得ないまでに掻き乱される残された者の憤り 悔い改めそして懺悔 残された者の後悔 川瀬さんは法医昆虫学捜査官シリーズで好きになってそれ以外も何冊か読...
よろずのことに気をつけよ そのタイトル通りの物々しさがずっと続き最後まで怖さを引きずりながら読んだ。 呪い 怨念 儀式 そうせざるを得ないまでに掻き乱される残された者の憤り 悔い改めそして懺悔 残された者の後悔 川瀬さんは法医昆虫学捜査官シリーズで好きになってそれ以外も何冊か読んでいるけど、読んだ本すべてが面白い。
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好きな作家さんのデビュー作。少しバタバタしたところもあるけど、全体の重い感じやまとわりつく雰囲気は好きです。
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内容紹介 第57回 江戸川乱歩賞受賞作 被害者は呪い殺されたのか! ――謎が謎を呼ぶ、呪術ミステリーの快作 変死体のそばで見つかった「呪術符」の意味は? 呪いと殺人の謎に文化人類学者が挑む! 令和元年6月4日~8日
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呪術の研究家の中澤大輔は砂倉真由という少女から家に押しかけられている。彼女の祖父が殺されたが、家の下から呪符が出てきたからその呪いを教えてほしいと。中澤は一目でその呪符が本物の呪術師の手によってなされたものだと分かったが。彼らはその呪符を追って、どこに行きつくのか。
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川瀬七緒、乱歩賞受賞作/ 呪術や土着信仰の先生と、祖父を殺された少女の話/ 軽い文体で読みやすい/ キャラクターもいい/ 恐ろしい因習や念仏なんて小道具も抜群に引き込まれる/ 先を読みたくなる力が凄い/ さすが法医昆虫学捜査官を書くだけはある/ しかし、古い友人から紹介されたホー...
川瀬七緒、乱歩賞受賞作/ 呪術や土着信仰の先生と、祖父を殺された少女の話/ 軽い文体で読みやすい/ キャラクターもいい/ 恐ろしい因習や念仏なんて小道具も抜群に引き込まれる/ 先を読みたくなる力が凄い/ さすが法医昆虫学捜査官を書くだけはある/ しかし、古い友人から紹介されたホームレスが、たまたま被害者の知り合いだったっていうのはご都合に過ぎる/ 皆でグルになって同意する、最後のオチは好き/
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「呪い」。それが呪いだけしか見えないうちは、ただ、ただ怖いだけなのに。後ろにある、人の感情が見えてくると途端に物悲しくなるなぁ。
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法医昆虫学捜査官シリーズで著者を知り、初期の作品も読んでみたくなったもの。 実は先に江戸川乱歩賞の選評を読んでしまっていた。 それでも物語はぐいぐい進むし、選評でいくつか触れられていた警察の介入の少なさなど、特に気にならないくらい面白かった。 登場人物たちが自分の言葉として知識を語る場面は確かに、表面を滑るような感じで一部自分の中で流れてしまったところはあるが、最期まで楽しめた。 とはいえ自分なら真由の気持ちまで到達できたかというと最期の流れは少々綺麗に進みすぎている気もしなくはない。それでも良いと思えるくらいスパッと終わってくれたので、個人的には、またこの作者の話を読みたいと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本格、というと少し無理があるのかな? 特にトリックなどがあるわけではなく、穏やかに老後を送っている男性がなぜ惨殺されるに至ったかを、現場で見つかった呪符をキーに被害者の娘と研究者が真相を究明する話しだから。 そういう意味では、三津田信三+横溝正史テイストの「ダビンチ・コード」日本版、という感じ? 呪術師という特異な存在をクローズアップして、当時(江戸~昭和中期頃)の閉鎖的な田舎で実際に行われていた祈祷や因習を色濃く描きながら、舞台も東京、高知、山形と移動させて一気にラストまで読ませてくれる。 江戸川乱歩賞受賞作で完成度も高い。主人公カップルのキャラも、周りの人々のキャラも陰影豊かに描かれているし、難しくなり過ぎない範囲で、呪術の世界を描きこんであって知的好奇心も適度に満足させてくれる。 この作者の次回作を期待!
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第57回(2011年) 江戸川乱歩賞受賞作。川瀬七緒の法医昆虫学捜査官シリーズが好きでさかのぼって読んでみた。今よりもくどいなという感想。謎に迫っていく過程は面白いが終盤しらけちゃうかも。物語なのであんまり普通のこと書いててもしょうがないけど。読みやすくて好きです。
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文化人類学がベースになっているということで、自分が専攻していた分野でもあって楽しく読めた。 でも、やっぱり付け焼き刃の知識というか……物足りない。 呪いと実際の殺人は、同一人物がやってはダメだと思う。 呪いの深さや重さが薄れる。 呪いが深ければ深いほど、リアルなものに繋がってはい...
文化人類学がベースになっているということで、自分が専攻していた分野でもあって楽しく読めた。 でも、やっぱり付け焼き刃の知識というか……物足りない。 呪いと実際の殺人は、同一人物がやってはダメだと思う。 呪いの深さや重さが薄れる。 呪いが深ければ深いほど、リアルなものに繋がってはいけない。 憎悪の深さが、実際に殺人を行ったことで白けるというか。 今ひとつだな。
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