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デフ・ヴォイス の商品レビュー

4.1

71件のお客様レビュー

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    22

  2. 4つ

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2019/12/23

テンポ良く読んでいける自分の好きなタイプのミステリだった。最後のどんでん返しに驚かされた、とかではなく、逆に展開が予測できる部分も多々あり、ミステリとして秀逸か、と問われればそうでもないと思うが、ろうあ社会という自分にとって未知の領域に触れられたことも、読後の満足感につながってい...

テンポ良く読んでいける自分の好きなタイプのミステリだった。最後のどんでん返しに驚かされた、とかではなく、逆に展開が予測できる部分も多々あり、ミステリとして秀逸か、と問われればそうでもないと思うが、ろうあ社会という自分にとって未知の領域に触れられたことも、読後の満足感につながっていると思う。 初の丸山正樹だったが、2冊目いってみようと思います。

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2019/11/25

ミステリーとしても、ろう者について知るという意味でも、とても面白い内容だった。 犯人やからくりは途中で何となく分かったけれど、ろうのコミュニティのことやコーダである主人公荒井の心理描写など、興味深く読めた。 あとがきにもあるが、手話は彼らの言語なので、聴者とろう者が会話ができな...

ミステリーとしても、ろう者について知るという意味でも、とても面白い内容だった。 犯人やからくりは途中で何となく分かったけれど、ろうのコミュニティのことやコーダである主人公荒井の心理描写など、興味深く読めた。 あとがきにもあるが、手話は彼らの言語なので、聴者とろう者が会話ができないのは単に言語の違いであり、ろう者は自分たちを障害者だとは思っていない、という事実は目から鱗だった。 ろう者の方達に対する見方が変わった。 読んでよかった。

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2019/06/21

うっかり二作目を先に読んでしまったので、慌てて一作目も読む読む。 自分の知らない世界を教えてもらえる、ありがたいお話。 『聴こえない』世界にもいろいろあるのだと勉強になった。 三作目も読まなくちゃ。

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2018/12/14

小説としての出来も良いと思いますが、ほぼ手話に関する知識、ろう者の想いが全編を貫いております。こういう内容だと面白い面白くないで語りにくくなるのですが、この本はそういうハードルはしっかりと超えてくる面白さを持った本です。 そもそも手話に「日本語対応手話」「日本手話」の2種類ある事...

小説としての出来も良いと思いますが、ほぼ手話に関する知識、ろう者の想いが全編を貫いております。こういう内容だと面白い面白くないで語りにくくなるのですが、この本はそういうハードルはしっかりと超えてくる面白さを持った本です。 そもそも手話に「日本語対応手話」「日本手話」の2種類ある事自体知りませんでした。普通知らないんじゃないでしょうか。 ただ2種類あるだけではなくて、日本語を基に作った「日本語対応手話」と、独自の文法が有る別の言語としての「日本手話」。同じ手話と言っても「日本語」と「英語」という意味合い位に違うんですね。これは関わらないと本当に分からないです。 謎重視のミステリーが好きではない人なのですが、この話は必然性のある出来事を丹念に重ねて有るので、そういう意味でもいい本でありました。続編有るようですね。これは楽しみです。

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2018/11/12

自分の知らない世界を知ることができる。読書の醍醐味を実感しました。 もちろん、本を読んで全てが理解できたわけではないし、知ったかぶりには気をつけなければいけないけれど。 自分とは違う世界に生きる人々がいること、自分とは違う感じ方考え方をする人々と共に行きていくのだということを改...

自分の知らない世界を知ることができる。読書の醍醐味を実感しました。 もちろん、本を読んで全てが理解できたわけではないし、知ったかぶりには気をつけなければいけないけれど。 自分とは違う世界に生きる人々がいること、自分とは違う感じ方考え方をする人々と共に行きていくのだということを改めて心に留めたいと思います。みんな同じだとか、理解し合うとか…観念的なスローガンではなくて。

Posted byブクログ

2018/11/09

聴覚障害者についてほとんど無知だったことがよくわかった。 ミステリーなんだけど、考えさせられる内容。

Posted byブクログ

2018/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は危ういなと思う。 思春期の子供が読んだら、相当の打撃を受けるだろう。 障害という共通点から作り上げられるコミュニティの団結力を描き切っているが、団結は、断絶にもなりかねない。そんな世界を垣間見た子供たちは、その断絶にとらわれることにより差別を意識するのではないだろうか?この断絶についてもシンポジウムの場を借りて議論されていた。 ほかの読者の感想を知りたい。 私も最近精神障碍者になり、その境界のあいまいさに気が付いている。障害は身近なものであり、それを知ることは世界を広げる一助になるだろうと確信している。 健康なうちには気が付かない、当事者になって初めて気が付くことが多い。そう気が付く時はいかに自分が未熟であるか思い知らされる瞬間だ。間接的に関わっただけではわからない視点だと思う。 多くの人にこの本を読んでもらいたい。記憶の隅にでも障害とは?と言葉が残ればいいなと思った。

Posted byブクログ

2018/06/17

何も知らず、先に「龍の耳を君に」を読んでしまい… 悔しいなぁ。きちんと順番通り読みたかった。 良い本に出会った時いつも思います。 だから読書は止められない。

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2018/06/04

聴覚に障害をもつ「ろう者」同士の間に生まれた耳の聞こえる子供を、英語で「コーダ」という。コーダとして生まれた主人公荒井は、自分は、ろう者なのか聴者なのか、どちらに属するのか、自らのアイデンティティを問い続けている…。 ミステリー作品として謎解きの面白さもあるが、やはり印象深いのは...

聴覚に障害をもつ「ろう者」同士の間に生まれた耳の聞こえる子供を、英語で「コーダ」という。コーダとして生まれた主人公荒井は、自分は、ろう者なのか聴者なのか、どちらに属するのか、自らのアイデンティティを問い続けている…。 ミステリー作品として謎解きの面白さもあるが、やはり印象深いのは作品に描かれる、ろう者のコミュニティの実態だ。彼らの結びつきの強さだ。そして、聴者は彼らにどうかかわることができるのだろうかと、考えさせられた。

Posted byブクログ

2018/06/02

本を読んで泣いたの久しぶり。7年前の本ですが、今話題の優生保護法とか出ています。その後も是非読んでみたい!

Posted byブクログ