デフ・ヴォイス

丸山正樹【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2011/07/23
• JAN: 9784163808109

商品レビュー

2024/06/25

もう二度と読み返さない。
つらくて苦しくて悲しい物語。
だけど海馬の家親子以外の登場人物たち全員が幸せになってほしい。
そう願ってやまないお話。

社会福祉士として
基本的人権やスティグマ、coda、ヤングケアラー、マイノリティのレイヤーに関することなどなど
考えさせられることが多かった。
13年前の作品だから、今の更生保護制度が少しは良くなっていると信じたいけれど
取調や裁判での障害者の権利擁護は未だに課題が多くある。
身につまされる。

2024/05/26

以前から気になってはいたが、なかなか読むチャンスのなかった本。
NHKでドラマ化され、それを観て、やっぱり原作を読みたい。と思って、やっと読んだ。

ドラマと原作との違いはいくつかあったけれど、その違いは、2夜で終わらせるには端折るしかなかったし、端折ってもおかしくなかったんだなーと、変な感心をしてしまった。

ただ、ろう者、聴者、コーダ、それぞれが抱える問題や、それぞれの気持ちを生々しく理解できたのは、ドラマよりも原作だったと思う。

2024/04/25

『夫よ…』より、先にこちらを読むべきでしたね。とても良かったです。
コーダという言い方があることを初めてしりました。荒井の生い立ちや、その生い立ちゆえの考え方がとても丁寧に描かれていました。なので、ミステリーなんだけど、ミステリーとしては読まない方が良い感じ。『夫よ…』の逆ですね。
シリーズということなので、続きも読もうと思うけど、ドラマを見なかったことをちょっと悔やんでます。再放送しないかなぁ…。