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株式会社ネバーラ北関東支社 の商品レビュー

3.4

77件のお客様レビュー

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2020/01/30

タイトルにもなっている会社が舞台のお仕事小説ぽい心を癒すお話です。 主人公の弥生は東京の証券会社でバリバリと働いていましたが、失恋をきっかけに仕事にも疲れを感じ、とても田舎にある健康食品メーカーに転職します。その会社は売り上げのほとんどが納豆で、下請け会社のため取引先のブランドで...

タイトルにもなっている会社が舞台のお仕事小説ぽい心を癒すお話です。 主人公の弥生は東京の証券会社でバリバリと働いていましたが、失恋をきっかけに仕事にも疲れを感じ、とても田舎にある健康食品メーカーに転職します。その会社は売り上げのほとんどが納豆で、下請け会社のため取引先のブランドで市場に商品が出ていきます。弥生はこの田舎の街で、1時間に1本しかないバスで会社に通い、ゆるく仕事を始めます。弥生が所属する経営企画部は、ちょくちょく英語が登場する課長、28歳の沢森くん、パートの西川さん、高卒事務員のマユミちゃんの合計5名の居心地の良い職場です。身売りされるとの噂が流れ、本社から佐久間さんという研修の人が来て、お話が動き始めます。お仕事の内容については深く突っ込まずに、主人公の弥生が心の傷を治して前を向いて進めるようになるまでのほっこりお話です。 短編小説の「はるのうららの」は、マユミちゃんの高校時代のお話で、進路に恋に悩む女子高校生のほっこりお話です。

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2019/06/19

仕事の話し 面白い はるのうららの も ささっと面白かった 「東京に行く」が進路などの選択肢の一つになるのは、私は、心の底からは分かってないのだろうけど。 最近納豆をランチで食べるようになったのは、影響ありかな?

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2019/03/12

2019/3/12 好き! 最近心が忙しくてなかなか本を読めなかったんだけど、瀧羽さんなら読めるかなって。いまにピッタリでした。 心も体も疲れ果てて、北関東の田舎町へ転職した弥生。 帰れる場所がないなら自分で作ったら良いんだ。 マユミちゃんは本編と少しイメージが違ったかな。

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2018/04/21

主人公の「仕事ができる人」感など、伝わらないあれこれはあって、それが薄っぺらい感じには確かになっているけれど。この人の文章がとても好みで、読んでいるだけで満ち足りてしまうので、その辺はあんまり気にならずに終わった。 私もなにわで飲んでみたい。 波風のあまりない平和で退屈な日常はと...

主人公の「仕事ができる人」感など、伝わらないあれこれはあって、それが薄っぺらい感じには確かになっているけれど。この人の文章がとても好みで、読んでいるだけで満ち足りてしまうので、その辺はあんまり気にならずに終わった。 私もなにわで飲んでみたい。 波風のあまりない平和で退屈な日常はとても尊いと思う。

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2017/12/10

2篇の小説からなる小説集。 女性だから持ち得る選択肢の多様性、というと言いすぎなんだけど、二人の女性主人公は、「上昇志向」から一歩引いて、自分の居場所を作ることを目指そうとする。 多分同年代の男性が主人公だと、リアリティが感じられにくいのではないか。 とはいえ、そんな男性達も年を...

2篇の小説からなる小説集。 女性だから持ち得る選択肢の多様性、というと言いすぎなんだけど、二人の女性主人公は、「上昇志向」から一歩引いて、自分の居場所を作ることを目指そうとする。 多分同年代の男性が主人公だと、リアリティが感じられにくいのではないか。 とはいえ、そんな男性達も年を重ねるなかで、いつかは前だの、上だのを目指す生き方から、外れざるを得ないことを鑑みれば、割と普遍的なテーマの小説とも思えて、楽しく読めました。

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2017/10/13

この作者の別の本を読み、言葉の選び方が好きだなーと思ったので手に取った1冊。 やっぱりスッと読めて心に落ちてくる感じ。 主人公が、プライドが高いと言われてしまう場面も、私は主人公側からしか考えられなかったけど、確かにそうだ、と、考えさせられたり。。 ついつい現実と比較してしまうけ...

この作者の別の本を読み、言葉の選び方が好きだなーと思ったので手に取った1冊。 やっぱりスッと読めて心に落ちてくる感じ。 主人公が、プライドが高いと言われてしまう場面も、私は主人公側からしか考えられなかったけど、確かにそうだ、と、考えさせられたり。。 ついつい現実と比較してしまうけど、現実と小説のいいバランスだった気がする、リアル過ぎるわけでもなく。

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2017/09/16

作者・瀧羽麻子は初読み。 東京に疲れて地方の企業に再就職した若い女性が・・・というストーリーにはどこか既視感のあって、自分の書評を調べてみたけど見つかりませんでした。山本幸久さんあたりが書きそうだし、なんとなく雰囲気も似ていますけど。 なかなか楽しい物語です。ただ上のように”既視...

作者・瀧羽麻子は初読み。 東京に疲れて地方の企業に再就職した若い女性が・・・というストーリーにはどこか既視感のあって、自分の書評を調べてみたけど見つかりませんでした。山本幸久さんあたりが書きそうだし、なんとなく雰囲気も似ていますけど。 なかなか楽しい物語です。ただ上のように”既視感”を感じるのは、ストーリーも人物設定も、どこかありふれたものだからでしょう(おデブ課長のカッコ良さはちょっと意外性がありましたが)。テレビドラマにでもしたら面白そうな作品です。 楽しく読めるけれどちょっと薄っぺらさを感じる、そんな作品でした。

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2017/04/24

東京の証券会社を辞めて、田舎の納豆メーカーに転職した弥生。ネバネバだからネバーラかと思ったら、まさかのネバーランドに掛けての会社名。たいしてやる気も起こらず、ゆるゆるとした生活を送るつもりが、同僚の沢森くんのひと言が弥生の心に火をつけます。やがて会社が乗っ取られるとの噂を聞き、そ...

東京の証券会社を辞めて、田舎の納豆メーカーに転職した弥生。ネバネバだからネバーラかと思ったら、まさかのネバーランドに掛けての会社名。たいしてやる気も起こらず、ゆるゆるとした生活を送るつもりが、同僚の沢森くんのひと言が弥生の心に火をつけます。やがて会社が乗っ取られるとの噂を聞き、そうはさせてなるものかと弥生たちは新企画を練り始めるのですが……。 同著者の『うさぎパン』と同様、キャラが魅力的。特に大阪出身で駅前の居酒屋を一人で切り盛りする桃子さんの頼もしいこと。「恋愛はな、とにかく押しや、押しの一手や!押してだめなら、もっと押す!」。 「どんなひとにも人生が手に負えなくなるときはある。そして、そのときに休むのは正しい」。そんな言葉も優しく。数時間でサラッと読めます。

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2017/01/22

いわゆる「仕事小説」としては、ゆるすぎることは確かです。都会での仕事・その他につかれた20代後半の女性が、一時しのぎの避難場所と決めていたはずの田舎の会社で、さまざまな出会いがあり・・・。 津村記久子さんなどの仕事小説--仕事を中心にして、安易な展開にしてしまわない小説--に親...

いわゆる「仕事小説」としては、ゆるすぎることは確かです。都会での仕事・その他につかれた20代後半の女性が、一時しのぎの避難場所と決めていたはずの田舎の会社で、さまざまな出会いがあり・・・。 津村記久子さんなどの仕事小説--仕事を中心にして、安易な展開にしてしまわない小説--に親しみをおぼえたなら、上記の展開に少なからず不満をおぼえて然るべきでしょう。しかし、なぜか難なく読み切ってしまい、読了感もさほど悪いものでないなら、それこそが作者の技量であり、本作の魅力なのかもしれません。文庫化されるということは一定の人気があり、版を重ねているということは一定の支持があるということでしょうから。 ちなみに併録されている書き下ろし短編「はるのうららの」は、「仕事小説」云々を抜きにして読めます。こちらの路線のほうが作者の本領なのかもしれません。

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2016/09/23

悩みました。結構楽しく読めたのですが、中身の薄っぺらいお仕事小説で、苦悩や再生がとってもペラペラで登場人物も結構魅力的になりそうなのにとっても薄くて書き割りに見えます。なので☆2にするか悩みました。でも楽しんだくせにそりゃないよなと自戒の意味も込め☆3つ。

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