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株式会社ネバーラ北関東支社 の商品レビュー

3.4

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2022/11/06

うさぎパンに続き瀧羽さんの本を連続で読みました。 いつもなら、同じ作者の本は続けて読むことは少ないのですが、瀧羽さんの文章が好きになってすぐ読みました。 結果、ネバーラもとても好きな文章でした。 うさぎパン同様、小説だと分かっていても、実在しているように感じるくらい、登場人物の...

うさぎパンに続き瀧羽さんの本を連続で読みました。 いつもなら、同じ作者の本は続けて読むことは少ないのですが、瀧羽さんの文章が好きになってすぐ読みました。 結果、ネバーラもとても好きな文章でした。 うさぎパン同様、小説だと分かっていても、実在しているように感じるくらい、登場人物の描写が細かくてイメージしやすいです! 桃子さんの居酒屋 なにわ にも行ってみたいです

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2022/07/23

東京で恋愛や仕事に疲れた弥生が納豆愛がすごい田舎町で心も身体も癒されていく。 傷ついたら逃げ出してもいいんだよ。傷が深くならないうちにね。環境を変えてのんびり時間をかけるうちに傷は自然治癒するものですよ…と、言ってるようにとらえました。

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2022/02/08

「北関東支社」という題名が気になって手に取った本。 お仕事小説かな?と思ったら、疲れた心と身体に休息を…というほのぼのリフレッシュ小説だった。 東京でバリバリ働いていた弥生には、この会社もったいないと思われがちだけど、 自分の居場所は自分が1番わかっているだろう。 いつか、また力...

「北関東支社」という題名が気になって手に取った本。 お仕事小説かな?と思ったら、疲れた心と身体に休息を…というほのぼのリフレッシュ小説だった。 東京でバリバリ働いていた弥生には、この会社もったいないと思われがちだけど、 自分の居場所は自分が1番わかっているだろう。 いつか、また力を発揮するための休憩は、長い人生必要だと思う。 納豆の会社ということは、「茨城」かな? 地名が出てこないあたり、メルヘン的な要素があったり、ノスタルジーを感じて癒される。

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2021/11/14

東京の外資系の証券会社でバリバリ働いていた弥生は、田舎の健康食品の下請けメーカーに転職した。 実は納豆が苦手だったのに、採用はあっさりと決まってしまった。 バラエティー豊かで仲のいいメンバーと、何だかほのぼのとしたゆるやかな毎日が始まってゆく。 人生には休息が必要なのだと思う。...

東京の外資系の証券会社でバリバリ働いていた弥生は、田舎の健康食品の下請けメーカーに転職した。 実は納豆が苦手だったのに、採用はあっさりと決まってしまった。 バラエティー豊かで仲のいいメンバーと、何だかほのぼのとしたゆるやかな毎日が始まってゆく。 人生には休息が必要なのだと思う。本当にそう思う。 世の中にはうまくいかないことの方が多いのだから。 「ネバーラ」という一見おかしなタイトルだけれど、恋愛の要素も少し含まれていて、読んでいくうちに、身も心も癒されます。 併録されている短編「はるのうららの」は、高卒でネバーラの事務員として働いているマユミの、高校時代のことが書かれています。 東京への憧れは、熱病みたいなもの。 でも、東京にはない何かがこの土地にはある。 本編と似通ったテーマがここにも見つけられて、温かい気持ちになれます。

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2021/10/26

どうしてもたまに、5人がぺろりと平らげた真っ白なホールケーキに出会いたくなって、人があまりいない田舎の青空が見たくなって、桃子さんのバーにいって甘いお酒とビールを飲みたくなって読んでしまう。

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2021/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お仕事小説かと思って読み始めたけど、仕事というより、居酒屋「なにわ」の桃子さんが中心となって織り成す地方都市の人間模様でした。ドロドロしたところはなしで。サラサラ。 東京で無理して頑張ってる人たちに、無理しないで、地方に来てみたら?と言いたくなる。地方で頑張ってみたら?結果が、良くも悪くもダイレクトに返ってくるよ。今となれば、アフターコロナの世界にふさわしい小説なのかも。

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2021/02/01

優しい人しかいない、のんびりしたこんな職場で私も働きたいな。 噂話がすぐ広がるのはいただけないけど、すごく心がゆるやかになりそうな環境。 主人公は納豆嫌いとのことだけど、匂いは平気なのかな。というかよくそこを、周囲につっこまれないなと不思議に思う。無理やり食べてるってこと? あ...

優しい人しかいない、のんびりしたこんな職場で私も働きたいな。 噂話がすぐ広がるのはいただけないけど、すごく心がゆるやかになりそうな環境。 主人公は納豆嫌いとのことだけど、匂いは平気なのかな。というかよくそこを、周囲につっこまれないなと不思議に思う。無理やり食べてるってこと? あと納豆に歌を聞かせると良いというのが、ちょっと面白い。

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2020/11/21

都会の会社だろうが田舎の会社だろうがそう大差ないんだろうけど、人間関係は違うかも? 田舎のほうがお節介が多そうなイメージ。相手に踏み込まれるのが苦でなければ、のびのびできそう。

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2020/10/07

ネバーラの人たちも、居酒屋「なにわ」の桃子さんも、みんな温かい。 それに加えて田舎の風景と滝羽麻子の文章が合わさって、やさしさ純度100%の物語になっている。 キャリアを積んでいた証券会社を辞めるとき、友人に「今辞めたら、みじめになるだけだよ?」と言われた弥生は、こう考えを巡ら...

ネバーラの人たちも、居酒屋「なにわ」の桃子さんも、みんな温かい。 それに加えて田舎の風景と滝羽麻子の文章が合わさって、やさしさ純度100%の物語になっている。 キャリアを積んでいた証券会社を辞めるとき、友人に「今辞めたら、みじめになるだけだよ?」と言われた弥生は、こう考えを巡らせる。 「ここでがんばり続けるほうが、そしてとりかえしがつかないくらいすり減ってしまうほうが、よっぽどみじめに思えた。」 今疲れている人の支えにきっとなってくれると思う。 ただ、170ページ程度とボリュームが少ないせいで、ちょっと書き込みが足りないと感じた。 弥生の再生までの道のりはもっと詳しく書いてほしかった。 ネバーラの人たちともひと悶着あったりして、人間性を掘り下げて欲しかった。 だから、短編として奇麗にまとまっていた「はるのうららの」の方が出来は良かった。 こちらはネバーラに勤める事務員マユミの高校生時代のお話。 マユミは中学生のころから東京への憧れを抱いていたものの、いざ進路を選択する段になると、現実的に考えてしまって身動きが取れなくなってしまった。 「ネバーラ」を先に読んでいれば、マユミが地元に残ることは明らかなわけだが、どうやってその選択に至ったかが見どころとなる。 きっとマユミは真面目なんだろう。 何も考えずに東京に出てきてしまう人もいるのに、「東京へ行く理由」を探して戸惑う様子はかわいらしかった。 今のことも未来のことも大事に考えられるいい結末だったと思う。

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2020/03/16

設定が良い。バス、電車共に一時間に一本。北関東の健康食品メーカーの下請け。扱う商品は納豆が八割。 東京の外資系証券会社でバリキャリの主人公、弥生。戦場のような職場で仕事と恋に疲れた彼女。転職先に選んだ地がここ、北関東。 ゆるい生活が送られる。 良い意味で抑揚がない穏やかな作...

設定が良い。バス、電車共に一時間に一本。北関東の健康食品メーカーの下請け。扱う商品は納豆が八割。 東京の外資系証券会社でバリキャリの主人公、弥生。戦場のような職場で仕事と恋に疲れた彼女。転職先に選んだ地がここ、北関東。 ゆるい生活が送られる。 良い意味で抑揚がない穏やかな作品。 実にてともありふれた人生。大半の市井の人々が送るであろう生活。 読み終えた後に、すぐに内容を忘れてしまいそうな程、ありふれた風景。だが、きっと誰しもが他人から見るとこんな感じなのかもしれない。 ドラマチックで波乱万丈な人生よりも、こういう穏やかな人生が良いな。 初めて読む作者だが、中々に良い。

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