交渉術 の商品レビュー
タイトルは交渉術でも、これは ほとんど佐藤優の経験が詰まった実社会の お話、もしくはハードボイルドのような 読み物です。 ロシアでは殺人以外のたいていの犯罪は、秘密警察で もみ消すことができることや、 世間でイメージされているハニートラップなどは 現実にないことなど、情報も満載...
タイトルは交渉術でも、これは ほとんど佐藤優の経験が詰まった実社会の お話、もしくはハードボイルドのような 読み物です。 ロシアでは殺人以外のたいていの犯罪は、秘密警察で もみ消すことができることや、 世間でイメージされているハニートラップなどは 現実にないことなど、情報も満載。 何より、外務省として働いている雰囲気が ビシビシ文面から感じられてきます。 一国の総理大臣に対して説明をすること、それで 国の流れが変わるのですから、その緊張感や 正確性の必要さなどは相当なものでしょう。 自分の仕事を顧みると、こんな状況下になることなど ありませんからね。 男の仕事とは、を考えさせられる優れた 自己啓発書と言えるのではないでしょうか。 佐藤本でおなじみの、外務省の西村課長が どういう状況でアルマジロになったかも、 リアルにわかります。 嘘を突き通そうとしても、上司(鈴木宗男)に 見破られたときにアルマジロのように転がる。 実は、これも立派な逃げ方(!)だったのですね。 個人的には、佐藤本のベストです。
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人間の認識は非対称、恥を知らないことが日本では出世に重要など、これまでの自身の経験から共感できる点があった。
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著者の具体的体験談を中心に述べられており、交渉術のハウツー本では無いが、その具体的事実の背景にある、交渉に関するエッセンスを読み解いていく事で、交渉術のノウハウを見つけていく面白い読み方ができると思う一冊。
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交渉のノウハウというよりも、外交官の活動記録(裏対応含む)という内容だった。 魂を込めて仕事をしていた人だけにリアリティー満載で冒険活劇のように楽しむことができました。 自分に寄せて考えると、普段の仕事が妙にドラマチックになりすぎてしまいそうなのでどうかなと思いましたが、企業でサ...
交渉のノウハウというよりも、外交官の活動記録(裏対応含む)という内容だった。 魂を込めて仕事をしていた人だけにリアリティー満載で冒険活劇のように楽しむことができました。 自分に寄せて考えると、普段の仕事が妙にドラマチックになりすぎてしまいそうなのでどうかなと思いましたが、企業でサラリーマンとして生きていくためにも役立つ術を得ることができました。
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世の中いろんな仕事があるけれど、日本でもこういう仕事をしている人が本当にいるんだなぁと、全く異次元の世界を覗いた気分。政治家、外務省の見方が変わった。他の著作も読んでみたい。
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“交渉術”のタイトルを期待して読んでしまうとガッカリしてしまうかもですが、政治・外交の舞台や官僚の世界のヒリヒリするような裏話が満載でかなり面白かったです。登場してくる外務官僚の方達はどんな顔しているんだろ?と思ってネットで検索してしまいました。にしても私もお酒は好きですが、とて...
“交渉術”のタイトルを期待して読んでしまうとガッカリしてしまうかもですが、政治・外交の舞台や官僚の世界のヒリヒリするような裏話が満載でかなり面白かったです。登場してくる外務官僚の方達はどんな顔しているんだろ?と思ってネットで検索してしまいました。にしても私もお酒は好きですが、とてもロシアでは通用しそうにありません。
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個人的に佐藤優氏の著作が好きな所為もありましが、面白い本です。 特に、橋本、小渕、森、鈴木と著者が関わりのあった政治家の人物評は衆目の価値があり読み応えがありました。
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佐藤優マイブームにつき読んだけど面白い。交渉術のマニュアル本ではないけど、交渉術を相手の文法を把握した上での戦略的通訳のように捉えたり、時にはある事実について誰がどのような物語を作り上げるかをその相手の文法を礎に読み解くことと捉えていたり。この人の本はこういうとこが面白いな。独特...
佐藤優マイブームにつき読んだけど面白い。交渉術のマニュアル本ではないけど、交渉術を相手の文法を把握した上での戦略的通訳のように捉えたり、時にはある事実について誰がどのような物語を作り上げるかをその相手の文法を礎に読み解くことと捉えていたり。この人の本はこういうとこが面白いな。独特の物語を事象に対して作り上げるけれども、それがあくまでポイントオブビューだってことは踏まえてるものね。なんかある面では非常に俗物な気もするけどかなりの面では非常に知的。
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佐藤氏の本はこれで3冊目であるが、筆者の語る外交の裏側、インテリジェンス論については、毎回興味深く読ませていただいている。 (抜粋) ・助けてくれる人にはご用心。ロシア的ハニートラップについて、基本は困った状況に陥った者を「助けてあげる」で協力させる。 ・リーダーの本気を見極める...
佐藤氏の本はこれで3冊目であるが、筆者の語る外交の裏側、インテリジェンス論については、毎回興味深く読ませていただいている。 (抜粋) ・助けてくれる人にはご用心。ロシア的ハニートラップについて、基本は困った状況に陥った者を「助けてあげる」で協力させる。 ・リーダーの本気を見極める。本気のスイッチが入った瞬間を見逃すな。 ・減点主義の組織では恥知らずが出世する
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交渉術よりも、佐藤氏の暴露話が面白い。米原万里氏の本も好きなので、米原氏とのエピソードがかなり興味深かった。
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