交渉術 の商品レビュー
外務省の人が普段一体どんなことをしているのか?その交渉相手は? 誰ととんな交渉を?を垣間見ることが出来る。鈴木宗男の印象も少しは変わるんじゃないかな。外交の裏側、官僚機構の実際など普段あまり知られていない様子を垣間見ることが出来る。
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『交渉に絶対勝利することができる確実な技法を身につけることはできないが、交渉術のある種の原則と具体的な事例を研究すれば、交渉に勝利する可能性はかなり高くなる。 この点について、これからアルコール、セックス、カネ、ポストなど人間がもつ欲望を分析して、交渉能力を強化する方策について...
『交渉に絶対勝利することができる確実な技法を身につけることはできないが、交渉術のある種の原則と具体的な事例を研究すれば、交渉に勝利する可能性はかなり高くなる。 この点について、これからアルコール、セックス、カネ、ポストなど人間がもつ欲望を分析して、交渉能力を強化する方策について考えてみたい。』 交渉術を「交渉をしないための交渉術」、「暴力で相手を押さえつける交渉術」、「取り引きによる交渉術」に分類して、特に取り引きによる交渉術について分かりやすく説明している。綺麗事やロジカルな話ではなく、人間の感性に働きかける視点での説明は興味深く面白い。
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もっとビジネス話かと思ったら、ロシア外交時代の北方領土問題が話題。全く作者を知らずに読んだが、楽しめた。
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外交の裏側が垣間見れて面白い。こんなに書いていいのかと思うくらいだ。読み物として面白く、ためになる。 交渉には3つあるという。 交渉しないという交渉。 暴力で押さえつける交渉。 取引による交渉。 また、取引を行う上でのシナリオ、物語の描き方、登場人物の動かせ方、情報の取り方な...
外交の裏側が垣間見れて面白い。こんなに書いていいのかと思うくらいだ。読み物として面白く、ためになる。 交渉には3つあるという。 交渉しないという交渉。 暴力で押さえつける交渉。 取引による交渉。 また、取引を行う上でのシナリオ、物語の描き方、登場人物の動かせ方、情報の取り方などなど勉強になる。 そういう交渉術の一方、最後は人間力なんだなとも思わされる。首脳同士の相性によって国家関係はかなり変わってくる。 また、度々出てくる「職業的良心」という言葉が気になった。民間企業でいえば受注確保、利益増大のために奉仕する、ということになるだろうか。 佐藤優の職業的良心が強く感じられる本であった。
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ソビエト時代のロシアからロシアに変わった時代に北方領土の交渉に尽力した筆者の体験を通して交渉力を描いた本。ロシア大統領(エリツィン・プーチン)と日本歴代首相(橋本・小渕・森)の会談を通して、重要な交渉のポイントを解説している。鈴木宗雄議員と外務省官僚とのやり取りで官僚の舵取りの難...
ソビエト時代のロシアからロシアに変わった時代に北方領土の交渉に尽力した筆者の体験を通して交渉力を描いた本。ロシア大統領(エリツィン・プーチン)と日本歴代首相(橋本・小渕・森)の会談を通して、重要な交渉のポイントを解説している。鈴木宗雄議員と外務省官僚とのやり取りで官僚の舵取りの難しさが描かれている。
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「交渉術」というタイトルですが、一般の読者に役立つ交渉テクニックを紹介した本ではありません。元外務官で、インテリジェンスの現場の最前線に経っていた佐藤優さんが、主に体験談を通して、外交における交渉の実態を論じています。 前半は、カネ、セックス、アルコールなども駆使する交渉術の実...
「交渉術」というタイトルですが、一般の読者に役立つ交渉テクニックを紹介した本ではありません。元外務官で、インテリジェンスの現場の最前線に経っていた佐藤優さんが、主に体験談を通して、外交における交渉の実態を論じています。 前半は、カネ、セックス、アルコールなども駆使する交渉術の実態について、詳しく述べられています。後半は、主に北方領土をめぐって、小渕、橋本、森内閣のもとで、エリツィンやプーチンらとの折衝に当たってきた著者の体験を振り返り、当時日本とロシアとの間でどのような駆け引きがおこなわれてきたのかを明らかにしています。 巻末には、東日本大震災の際に、著者がインテリジェンスの観点から政府に対して呼びかけた提言について触れられています。
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読書会課題本。 長かった。 交渉術のハウツー本というよりも、著者が通ってきた色んな道を書いていて、生き方本の方が合っている気がする。 その生きていく中の一つとして交渉術がある、という感じ。 本のキーワードが交渉術、外務省、ロシア、というところだろうか。 副キーワードがあるとすれば...
読書会課題本。 長かった。 交渉術のハウツー本というよりも、著者が通ってきた色んな道を書いていて、生き方本の方が合っている気がする。 その生きていく中の一つとして交渉術がある、という感じ。 本のキーワードが交渉術、外務省、ロシア、というところだろうか。 副キーワードがあるとすれば北方領土、インテリジェンス、鈴木宗男かな。 きっと、課題本でなければ読みきれなかったと思う。
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佐藤優の著書をよく読む人なら、どこかで読んだ挿話、論調に気付くかも知れない。本著は交渉術を切り口に、特に外交官時代のインテリジェンスや北方領土問題について、登場人物を実名で語ってくれている。したごころの無い人道支援はあり得ない。外交において鈍さは罪。どれも、共感できる考え方だ。人...
佐藤優の著書をよく読む人なら、どこかで読んだ挿話、論調に気付くかも知れない。本著は交渉術を切り口に、特に外交官時代のインテリジェンスや北方領土問題について、登場人物を実名で語ってくれている。したごころの無い人道支援はあり得ない。外交において鈍さは罪。どれも、共感できる考え方だ。人間とは、生きにくいものである。時に利害を忘れたいが、愚鈍は利用される。我々は、走り続けなければならないのだ。
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交渉術というタイトルであるが、交渉の仕方と言うより、著者の佐藤優氏の仕事の経歴と、その後のバッシングから逮捕に至る過程を描いているという気がする。 とは言うものの、交渉についての考え方は参考になることがある。実生活で活かせるかどうかは、謀略の内容により可否があるが、それでもなお...
交渉術というタイトルであるが、交渉の仕方と言うより、著者の佐藤優氏の仕事の経歴と、その後のバッシングから逮捕に至る過程を描いているという気がする。 とは言うものの、交渉についての考え方は参考になることがある。実生活で活かせるかどうかは、謀略の内容により可否があるが、それでもなお、参考になる。 当事者が書いているのでその内容は話半分と見たほうが良いような気もするが、例のバッシングに至る過程の一端も垣間見ることが出来、佐藤氏のダークさが少し薄まった。
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情報を金で買うことをプロの情報屋は嫌がる。工作は人間の弱点に付け込んで行う。 動物行動の知識が役立つ。 情報の信ぴょう性を評価し、政策決定に役立つ形で加工を加えた特殊情報がインテリジェンス。インテリ限す期間は目的がない情報活動を調査のための調査、分析のための分析と揶揄する。国家と...
情報を金で買うことをプロの情報屋は嫌がる。工作は人間の弱点に付け込んで行う。 動物行動の知識が役立つ。 情報の信ぴょう性を評価し、政策決定に役立つ形で加工を加えた特殊情報がインテリジェンス。インテリ限す期間は目的がない情報活動を調査のための調査、分析のための分析と揶揄する。国家としての政策目標に資する形で情報収集、調査、分析を行うのがインテリジェンス。インテリジェンスには対象がある。
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