ブック・ジャングル の商品レビュー
読み始めてしまえば、次々と巻き起こる展開に目を奪われてつい読み進めてしまうのだけれども、いったん読み終わって冷静になると、いろいろと疑問がわきあがる。 というか、これ、結局こういう閉塞状況におけるパニックものを書きたかったということなんじゃないでしょうか。 動機が共感しづらいの...
読み始めてしまえば、次々と巻き起こる展開に目を奪われてつい読み進めてしまうのだけれども、いったん読み終わって冷静になると、いろいろと疑問がわきあがる。 というか、これ、結局こういう閉塞状況におけるパニックものを書きたかったということなんじゃないでしょうか。 動機が共感しづらいのは、石持作品の特長ですから仕方ないんですけど、どの登場人物も作者の目的のためにそこにいる、という感じ がして、必然性を感じるのが難しいです。 「君を護る」って言われてもなあ……。
Posted by
閉館になった図書館に忍び込んだ男女をラジコンヘリが襲い・・・ 冷静に考えれば、ツッコミどころ満載で微妙な設定なんだけれど、なんか普通にドキドキしてしまった。 子供の頃から本好きで、図書館通いをしていた人ならあるあるな、ノスタルジックな感じも味わえるし、まずまず。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
石持作品にたまにある、なんじゃこりゃ!?的な トリッキーな作品。閉館が決まった深夜の図書館に 忍び込んだ男女5人。この男女がまず、全くの他人なのに 偶然にも同じ日の深夜に、別々の理由で図書館に 忍び込んでる...って設定がもう...w。 更にその忍び込んだ図書館で、いきなり3機の ラジコンヘリコプターに襲われる!! という なんだかスゲー展開w。しかもこのヘリには 毒針まで搭載され、殺人仕様になってるんだから さらに凄い。 なんだか良く解らんうちに、読者もこの混乱した 事態に巻き込まれていくんですが、どうにも この殺人ヘリが怖いんだか、そうでもないんだか 分かり難いw。ハンカチで撃退出来たりするヤワさと、 武器の代わりにコショウ爆弾を搭載したりと、 なんか緊張感に欠けるんだよねー。 そしてその犯人の実体も中盤から露になってくるんですが 相変わらず、石持作品らしく、動機が...w。 しかも今回は思い込みがハンパじゃないっスw。 と、一見否定的に見える今作の感想ですが、本当は 凄く好きな内容でしたw。スゲー短時間でサクサク読めるし 図書館の書架を密林に見立てた、命を張った逃亡は、子供の頃 図書館でやりたかったかくれんぼを思わせます。 突っ込みや粗探しナシで、かる〜い気持ちでゼヒ。
Posted by
閉鎖された市立図書館に忍び込んだ男女5人組を毒針付きのラジコンヘリが襲う― かつてない展開ながらも迫りくるラジコンヘリの描写は緊迫感があり、得意の思考を絡めたせめぎあいは読みごたえがありました。
Posted by