空が青いから白をえらんだのです の商品レビュー
受刑者の詩というものに初めて触れた。飾られない言葉たちが整然と並んでいた。なかでも表題の詩は、たった一行に込められた想いも含めて響いた。性質の差こそあれど、根っからの悪人など居ない。
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#空が青いから白をえらんだのです #寮美千子 #新潮文庫 #読了 受刑者とか少年刑務所という言葉だけでマイナスイメージが浮かんでしまう。しかしこれを読むとそうではないのだとわかる。もとから悪い子はいない。孤独や痛みが原因なのだ。詩に、言葉に、こんな力があるとは。 もっと寛容な社会...
#空が青いから白をえらんだのです #寮美千子 #新潮文庫 #読了 受刑者とか少年刑務所という言葉だけでマイナスイメージが浮かんでしまう。しかしこれを読むとそうではないのだとわかる。もとから悪い子はいない。孤独や痛みが原因なのだ。詩に、言葉に、こんな力があるとは。 もっと寛容な社会に。
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詩はあまり得意な方ではなかったです。 でもこの本に書いてある言葉には信じられないくらいのバックグラウンドがあると思うと、その余白にとてつもない重厚さを感じます。受刑者たちの気持ちにのまれ初めて本を読んでいて泣いてしまいました。
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もちろん法を破ったからこそ少年刑務所に身を置いているわけだけれど、ここには書かれていない事情や生育環境がそれぞれにあったのだろうと察せられて複雑な気持ちになる。詩というよりは思いの丈が拙くも書かれている。乾ききった心に本当に必要なものは丁寧に向き合い惜しみない愛情を注いでくれる誰...
もちろん法を破ったからこそ少年刑務所に身を置いているわけだけれど、ここには書かれていない事情や生育環境がそれぞれにあったのだろうと察せられて複雑な気持ちになる。詩というよりは思いの丈が拙くも書かれている。乾ききった心に本当に必要なものは丁寧に向き合い惜しみない愛情を注いでくれる誰かなんだと思う。
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自分の将来の夢を明確にしてくれた本。 号泣。自分と重なる所もあって共感したり、自分でも気づいたなかった自分の気持ちが少しわかった気がする。 本来救われる立場の人間が犯罪者になるこの世の中に嫌悪感。誰もが幸せな世界になればいいのに
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奈良に住んでいながら、奈良少年刑務所に関しては知識も関心もなかった生活を送っていた。赤煉瓦に囲まれた刑務所の中の少年たちに関わってこられた方の手記。想像通りの子どもたち。出所後の社会の視線はとても厳しいものだと予想するが、罪を認め、人生をやり直そうとする子どもたちの背中を押せる人...
奈良に住んでいながら、奈良少年刑務所に関しては知識も関心もなかった生活を送っていた。赤煉瓦に囲まれた刑務所の中の少年たちに関わってこられた方の手記。想像通りの子どもたち。出所後の社会の視線はとても厳しいものだと予想するが、罪を認め、人生をやり直そうとする子どもたちの背中を押せる人でありたいと感じる一冊。
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玉石混交。ストレートなもの、清冽なものから可愛いものまで、色とりどりというべきか。意図的に、あるいは無意識に心の防壁を作ってしまった青少年の "伸びしろ" に言及した「詩の力 場の力」が大変に興味深い。
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飾らない言葉がたくさんあった 後半はお母さんについて考える詩が集められていて、 母親との関係がその人をかたちづくるにあたって与える影響の大きさを改めて感じた 世の中にはどうしようもなく悪い人もいるのだろうけど、この本で言われているように周囲の環境から結果的に犯罪を犯してしまった人...
飾らない言葉がたくさんあった 後半はお母さんについて考える詩が集められていて、 母親との関係がその人をかたちづくるにあたって与える影響の大きさを改めて感じた 世の中にはどうしようもなく悪い人もいるのだろうけど、この本で言われているように周囲の環境から結果的に犯罪を犯してしまった人もいて、 刑務所にいる人、いた人ではなくその人自身と関わっていくことの大切さと難しさについて考えた
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生まれ落ちた場所によって過酷な運命を背負う魂もある。 私は、この建物に恋をした。 どんなドラマがここで、展開されたのかは知らない。 ホテルとして改装されるけれど、少年達の想い、覚えておきたい。 「もりのあさがお」っていう刑務官を描いた漫画も良かったな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とにかく考えさせられる本だった。 受刑者の少年たちが書いた詩ということだったが、他の方の評判にもあるように、とても犯罪を犯した人の書いた言葉とは思えない、なんとも素敵な言葉や感情が並んでいた。 特に「母」を想う詩は思わず涙しそうで、電車の中で読むのをやめてしまったほど。。 でも、 なんとなく、少年犯罪というのを美化しているように見えてしまう。。 複雑な家庭環境で育ったがゆえの犯罪、、というのも理解はできるものの、やはり犯罪には必ず被害者が存在して、その被害者のことを考えると、、どうなんだろう。。 加害者たちが公正していく姿を見るのは、関わっている人たちにとってはやりがいもありそうだし、 すごい社会貢献性の高いことだけども、一方、被害者視点で考えると傷ついた心や体を元通りにするってかなり大変なことなんじゃないかな。 この詩を読んで、見て、果たして被害者や被害者の家族たちは同じように心を打たれるのか。。 再犯させない社会を作ることも大事だけど、まずは何より子供たちが非行や犯罪に走らないような環境づくりや家庭のサポートをすることが何より大事だと思う。 個人としては心を動かされたし、とても考えさせられたけども、どうしても被害者のことを考えると☆5つはつけられなかった。 ★なんとなく心に残ったメモ↓ どんなことでも「知ってるでしょ?」と問いかけてはいけない。「知ってるかな?」と問いかけるべき。
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