天と地の守り人(第3部) の商品レビュー
ああ、終わってしまった。これだけ大きな物語をよく書いてくれたなあ、と作者に感謝。 これまでいろいろありすぎただけに、あまりにも穏やかなラストにちょっと甘いかも、と思ってしまう自分が嫌。若いときに読んでいたら違っただろうに。
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ロタ編からこの新ヨゴ皇国編まで、一気読みした。これまでのシリーズの内容が絡みあい、大きなうねりとなってクライマックスへと盛り上がっていく構成は、見事としか言いようがない。
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【ネタばれあり】 ロタとカンバルがうごいた!北の諸国のうねりを背に、瀕死の故国へ帰還するチャグムに父との対決の時が迫る。緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探し求めるバルサ。大地が揺れ、天変地異が起こるとき、金の鳥が空を舞い、地を這う人々の群れは、ひたすらに生きのびようとする。――十年余りの時をかけて紡ぎだされた大河物語の最終章『天と地の守り人』三部作、ついに完結。 (BOOKデータベースより) *** 一番印象的なのは、帝とチャグム、再会と分かれの場面。 何代も前(建国時)から信じ続けられ、己も信じていたことを否定し、心を変えるのはとても難しい。 帝の考えも決して間違ってはいなくて、ただ必要とされる時期でなかったというだけなのではと思う。 最後、バルサたちの日常を描いて物語は終わる。 『天と地は、こうして、ただありつづけ、動きつづける。』 人は歴史上何があっても、それぞれの場所で生き続けるだけなんだと思いました。 しかし、サンガル王国の面々が思った以上に出なかったな…。 タルサンとか、もっと関わってくると思ってたけど。
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読み進めずにはいられず、とても面白かった!! 長い物語の最終章として、本当に読み応えがあったし、殺伐としたシーンも多い中、ラストはふんわりと、温かい気持ちになる結末に大満足。 それにしても、ヒュウゴのカッコいいこと! チャグムの成長ぶりもまぶしく、バルサとタンダが「つれあい」になったことなど、嬉しいことづくし。 喜びがひくと、今度は寂しさが。 これからも、登場人物たちのその後等を書いていってほしいです。 まだまだ守り人シリーズとはお別れしたくない!!
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シリーズ最終章おわり。 父との確執、異国の侵略と国家存続の危機、ナユグの異変、これだけ多くの事象が同時に起こるというすごい展開で、どんな最後がまっているのだろうかと思いましたが、最後はしっかりきれいに終決。 バルサからチャグムへ世代交代の話でもあります。チャグムは帝として、バルサ...
シリーズ最終章おわり。 父との確執、異国の侵略と国家存続の危機、ナユグの異変、これだけ多くの事象が同時に起こるというすごい展開で、どんな最後がまっているのだろうかと思いましたが、最後はしっかりきれいに終決。 バルサからチャグムへ世代交代の話でもあります。チャグムは帝として、バルサは一市民として、それぞれの道を歩んでいきます。戦争の犠牲はとてつもなく大きいけど、彼らの幸せを願ってやみません。 児童文学から生まれたこのシリーズは、大人も子どもも楽しめる最高傑作ですね。読み終わるまで10年かかりましたが、この本に会えてよかった!そして、この物語が何世代にもわたって末永く読み続けられたらいいなと心から思います。
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世界観がしっかりしてる!ファンタジーですが、他に似た様なのは私は読んだことないです 最後の三部作は歴史が動いていくのを感じます 登場人物の感情が受け取りやすい表現だと思いました 私はバルサが年齢性別、一番近いのですが、怪我とかあまりしたことないせいか、感情的には一番遠い人でした。...
世界観がしっかりしてる!ファンタジーですが、他に似た様なのは私は読んだことないです 最後の三部作は歴史が動いていくのを感じます 登場人物の感情が受け取りやすい表現だと思いました 私はバルサが年齢性別、一番近いのですが、怪我とかあまりしたことないせいか、感情的には一番遠い人でした。しばらくしたらまた読み返したい作品です
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人の世と異界が重なりあった世界で生きる人々のハイファンタジー。完結編。 完結編三部作。 拡大政策を続ける大帝国。支配された属国を見て、自国が支配から免れる道を探る皇子チャグム。 槍使いの用心棒バルサは、チャグムが生きていることを知り、力になるために彼を探し始める。 個人の思惑、国の思惑があって、さらに自然現象による大異変があって、ギリギリの中で国を救う細い糸を拾っていく描写が、話の都合を感じさせないのがすばらしい。 これぐらい複雑にからんだ話で、ギリギリの成功を物語が辿ると、作者の意図が見えてしまう陥穽や失策が目につくのだが、よくできた異世界で、皆が全力で臨んだ上で有るべきように道が開かれる。 悲しい事も多かったけれど、それぞれが精一杯に生きる、素晴らしい物語でした。 そのまま後日譚のためにガイドブックも買ってしまったけれど、タンダとバルサのこれからには、タンダのために穏やかな幸せを。欠けてしまった腕の分も、呪いの腕は上がりますように。 王となるチャグムは、重みを感じつつも、多くの人々に影響を与える座にやりがいを感じられますように。シュガたちや、好を通じた各国の人々がそれを支えてくれますように。 ヒュウゴも大帝国で生きる甲斐のある国づくりができるようになりますように。 確かに生きていた彼らそれぞれの幸せを、祈りたくなるお話でした。
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天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇 とうとう読了。これってファンタジーなのかな歴史物なのかなと思っていたけど、鼎談で納得、そうか大河か。素晴らしい物語だった。本当にどこかにこの国々が、ナユグがありそうなほどリアルな世界で、本の中で人々が生きてるのが紡がれてると思った。こういう物語に...
天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇 とうとう読了。これってファンタジーなのかな歴史物なのかなと思っていたけど、鼎談で納得、そうか大河か。素晴らしい物語だった。本当にどこかにこの国々が、ナユグがありそうなほどリアルな世界で、本の中で人々が生きてるのが紡がれてると思った。こういう物語に出会えることに、深く、満足。
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”精霊の守り人”から始まった守り人シリーズも この”天と地の守り人”編で終了。 文庫版から読み始めた口だが、シリーズ完結に10年以上を費やした 超大作が幕を閉じたわけである。 バルサとチャグム、用心棒と皇太子である二人の成長を これ以上見ることができないと思うと少しさびしい気...
”精霊の守り人”から始まった守り人シリーズも この”天と地の守り人”編で終了。 文庫版から読み始めた口だが、シリーズ完結に10年以上を費やした 超大作が幕を閉じたわけである。 バルサとチャグム、用心棒と皇太子である二人の成長を これ以上見ることができないと思うと少しさびしい気持ちも。
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とうとうシリーズが終わってしまった… バルサとタンダの再会。 チャグム皇太子と帝の対決。 トロガイの命をかけた術。 ヒュウゴの賭け。 もう見どころいっぱいの最終巻だった。 終わってしまうのが寂し過ぎる。
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