天と地の守り人(第3部) の商品レビュー
http://booklog.jp/edit/4037501104 文庫で発売された為再読。 鼎談およびあとがきが興味深かった。 奇しくもこの年は西洋占星術では春であり 東日本大震災の後に発売されたこの本。 物語の中と同じように未曾有の事件がおこったが その中でもバルサやチャ...
http://booklog.jp/edit/4037501104 文庫で発売された為再読。 鼎談およびあとがきが興味深かった。 奇しくもこの年は西洋占星術では春であり 東日本大震災の後に発売されたこの本。 物語の中と同じように未曾有の事件がおこったが その中でもバルサやチャグムたちのように 己に出来る精一杯のことをして 自分に嘘をつかず真っ直ぐに生きていけるなら 必ず道は拓けると信じたい。
Posted by
チャグムが帝と対峙する場面がすごく面白い。 あそこの場面の緊迫感と言い 気持ちの変化と言い とてもグサッとくる。 最終三部作・最後の物語 読み応え十分です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
守り人シリーズの最終章。 貪るように没頭して、一気に3冊読み上げた。 大団円に向かって収束していく物語を追うのは、非常に心地よく胸躍るものだった。 しかし、若干物足りなさを感じているのも事実。 登場人物があまりにきれい収まるように動いていて、予定調和が随所に見え隠れしているような感じを、読んでる途中からずっと感じていた。とにかく途中の話の流れに緊張感が乏しい。 それになにより、チャグムとバルサの別れが、あれで終わりとは物足りないにもほどがある。せめて、もう少し気の利いた別れを用意してもいいのではないか、そう思った。 でもこれらの不満も「あえて」言えば、というレベル。 全体としては十分に楽しめた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とうとう旅が終わってしまった。充足感と寂寥で胸がいっぱい。 タンダの腕のシーンがものすごく印象的で2人がお互い思いやり、共有しあっている感情が一気に流れ込んでくる感じがして泣けた。 タンダ:切り落とす時の痛み、その直後から長期間闘わなければならない激痛への恐怖はもちろんだけど、それ以上に、バルサにこんな辛い役割を負わせてしまうことの悲しみや申し訳なさ、 片手を失うことで今後ずっとバルサに負担をかけてしまうのではというやるせなさなど。 バルサ:自分が切らねばならない辛さよりも、タンダの激痛、無念、長期に渡るであろう心身の苦悩を思いやっている感じ。 帝はチャグムに愛情がなかったわけではないことが最後の最後で分かって少し救われた。 精霊の守人から通して振り返ってみると、チャグムの成長ぶりは本当に圧巻だった。 為政者と民衆が、みんなどこかに責任を投げているようなところ・・・現実に置き換えても耳が痛い。 ナユグも自然も天も地、ただあるようにあるだけ。 この考え方は西洋よりもやっぱり東洋的なのかなと思う。個人的にも最終的に行き着くところはここかなと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ファンタジーとしても児童文学としても、私が今まで読んだ中で、もっとも面白かったと言える本だと思う。 日本語でこの本を読めて、本当に幸せだ、確かに!! ストーリーや世界観の壮大さは言うまでもないけど、こういう長いお話になるとありがちな、くどくどしたしつこい言い回しがない。 スッキリしていて、読んでいてイライラしなかった文章力、構成にも感動。 震災のあとにこの物語を読んだ人は、新ヨゴ皇国を襲ったものを、自分の国のことのように受け止めたんじゃないだろうか。 私は少なくともそうだった。 時間を置いて、また読み返したい。
Posted by
チャグムは本当に成長した。皇子という立場を捨ててバルサとタンダと一緒に生きる結末もちょっと期待してたから残念ではあったけど、チャグムなら今までと違う新ヨゴ皇国を作ってくれるんだろうなぁ。 バルサとタンダが収まるところに収まってくれて本当に良かった。
Posted by
ついに完結。素晴らしい終結でした。帝を誤解してました。彼は誰よりも新ヨゴの帝として役目を果たして来たのですね。父子の別れは潔かった。そしてバルサとタンダも…良かった…。本当に良かった…。興奮と感動をありがとうございました。
Posted by
北部の同盟国軍をつれて故国に戻ったチャグムがついに父と対峙する。戦で負傷したタンダとバルサもようやく再会。大きく息吹きはじめるふたつの世界。物語はさらに壮大なスケールで展開していくけれど、不思議とそこに生きる彼らと共にあり心を同じくしているような感覚で一喜一憂しながら読んだ。 チ...
北部の同盟国軍をつれて故国に戻ったチャグムがついに父と対峙する。戦で負傷したタンダとバルサもようやく再会。大きく息吹きはじめるふたつの世界。物語はさらに壮大なスケールで展開していくけれど、不思議とそこに生きる彼らと共にあり心を同じくしているような感覚で一喜一憂しながら読んだ。 チャグムの父との決別の場面で喩えられる天と地の対比がいい。そういう意味かー!と唸った。 そして何より、タンダに笑顔が戻って本当によかった。
Posted by
物語の終わり。 チャグムは、兵を率いて故国へ。 バルサは、タンダを探して戦場へ。 それぞれが大事な人のために、命をかけて動く。 タンダとバルサの関係が、思ってた以上に大人でちょっと驚きました。でも、タンダは<嫁>だなww そして、チャグムは父と相対する。 どこ...
物語の終わり。 チャグムは、兵を率いて故国へ。 バルサは、タンダを探して戦場へ。 それぞれが大事な人のために、命をかけて動く。 タンダとバルサの関係が、思ってた以上に大人でちょっと驚きました。でも、タンダは<嫁>だなww そして、チャグムは父と相対する。 どこまでも、相容れることができない親子。でも、それを受け入れることができるだけチャグムは大人になったってことなんだろう。が、それはそれでなんかさびしい。 物語は終わったけれど、チャグムがつくる国や、バルサとタンダ、その後の二人の姿を読んでみたいと思うけれど、多分ここで終わることが一番美しいんだろう。 そうこれは、美しい人たちの美しい物語だった。
Posted by
帰還した皇太子の言葉に対する帝の感情の小さな揺れがとても大きいと思う。ずっと信じて求めてきたものが欺瞞だと子供に言われるのはどれだけ辛いことだろうか?結局帝は最後まで本当に神の力を信じることができたいたのかわからないけど、それをまわりに見せずに宮にこもったことで、どんな未来であろ...
帰還した皇太子の言葉に対する帝の感情の小さな揺れがとても大きいと思う。ずっと信じて求めてきたものが欺瞞だと子供に言われるのはどれだけ辛いことだろうか?結局帝は最後まで本当に神の力を信じることができたいたのかわからないけど、それをまわりに見せずに宮にこもったことで、どんな未来であろうと先の決断を皇太子に託したのだと思った。
Posted by