天と地の守り人(第3部) の商品レビュー
遂に完結!! …というか、これで最後かと思うと読み終えてしまうのが惜しくて、買ってからしばらくは手をつけられなかった。 この巻で一番忘れられない場面は、第二章にあるバルサがタンダの腕を切り落とすところ。 切な過ぎて、やるせなくて……。 なんて酷い運命をバルサに科すのだろう! と...
遂に完結!! …というか、これで最後かと思うと読み終えてしまうのが惜しくて、買ってからしばらくは手をつけられなかった。 この巻で一番忘れられない場面は、第二章にあるバルサがタンダの腕を切り落とすところ。 切な過ぎて、やるせなくて……。 なんて酷い運命をバルサに科すのだろう! と、ちょっぴり作者を恨んだくらいw あと、最後まで相容れないチャグム親子も切なかったなぁ……。 息子は過酷な運命を背負いながら、それでも立派に真っ直ぐ育っていったのに、国が滅びの窮地に立たされても尚、帝として『天ノ神』で在り続けることに微塵も疑問を抱かぬ父。 生まれた時からそういう生き方しか教わらなかったとはいえ、実の息子の言葉すら受け入れられない、あまりに頑ななその姿勢は、憐れとしか言い様が無かった…(T_T) 最終的に、チャグムは国を護り、バルサにはタンダやトロガイと共に暮らす穏やかな日々が訪れたが、個人的には、頑張ったチャグムをもう一度バルサに会わせてあげて欲しかった! これから国を建て直して行かねばならないチャグムには、まだまだ苦難が降りかかるはずだから、この先、帝として頑張っていく彼に心の糧みたいなモノをあげても良かったのでは…と、思ったのは私だけ? 何にしても、涙なくして読むことの出来ない一冊だった。
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とうとう最終巻。 同盟を組んだチャグムは兵を引き連れて、バルサはタンダを探しに新ヨゴへ。 ナユグの春がサグにもたらす天災や圧倒的兵力を持つタルシュから、新ヨゴを救うことはできるのか。 精霊の守り人が本当に全部繋がっていて、最終章は前作に増して壮大になっている。 まだまだバルサやチ...
とうとう最終巻。 同盟を組んだチャグムは兵を引き連れて、バルサはタンダを探しに新ヨゴへ。 ナユグの春がサグにもたらす天災や圧倒的兵力を持つタルシュから、新ヨゴを救うことはできるのか。 精霊の守り人が本当に全部繋がっていて、最終章は前作に増して壮大になっている。 まだまだバルサやチャグム達の物語を読みたい気持ちと、全てが終わった清々しさのどちらも感じる。 苦手だったファンタジーが、この作家さんのお陰ですっかり好きになってしまった。
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とうとう終わってしまった。 映画も漫画もアニメもかなわない程の、豊穣な物語を味わうことができた。 シリーズを読み終えて不思議なのは、よくありがちな「物語のその後」はどうなったのか?できる事なら続編が読みたい…という思いが湧いてこないのだ。いい意味で。 腹八分目であとは余韻を楽しめ...
とうとう終わってしまった。 映画も漫画もアニメもかなわない程の、豊穣な物語を味わうことができた。 シリーズを読み終えて不思議なのは、よくありがちな「物語のその後」はどうなったのか?できる事なら続編が読みたい…という思いが湧いてこないのだ。いい意味で。 腹八分目であとは余韻を楽しめば、もう満足、そんな感覚におおわれる。足りないでも、満腹でもない。本当にちょうど良い。最高である。次にこんな感覚を味わえる物語に出会うのはいつになるだろうか…
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守り人シリーズの最終巻。 激動の戦に巻き込まれたタンダ、バルサ、チャグムを待つエンディングとは。 それぞれの納得がいく結末に、多少綺麗すぎるきらいがあった。 ファンタジーと言ってしまえばそれまでだけど、作者のキャラクターへの手心が透けて見えたのが残念。
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完。 終わってしまった。 主要なキャラのうち、誰かが死んだりするんじゃないかとドキドキしたんだけど見事な大団円。そして終わってみるとこれはチャグムの成長物語のような気も。思わずニヤリとしたとこは、タンダとの関係を問われたバルサが「…つれあいだ」と答えたところ。えーどういう意味でー...
完。 終わってしまった。 主要なキャラのうち、誰かが死んだりするんじゃないかとドキドキしたんだけど見事な大団円。そして終わってみるとこれはチャグムの成長物語のような気も。思わずニヤリとしたとこは、タンダとの関係を問われたバルサが「…つれあいだ」と答えたところ。えーどういう意味でー??気になるー(笑) もっと若い時に読みたかった。十代の人にはぜひ勧めたい本。
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カンバルとロタとの同盟がなりチャグムが故国へ帰還する。 タルシュ帝国との緒戦を大惨敗し各地の砦が破られる中、新ヨゴの国は神に祈り恐怖に怯えるだけの有様だった。 そこに物語の柱となるナユグ異世界の春がこの世に大洪水をもたらそうとしていた。呪術の真骨頂が見事に描かれ異世界(常春の喜...
カンバルとロタとの同盟がなりチャグムが故国へ帰還する。 タルシュ帝国との緒戦を大惨敗し各地の砦が破られる中、新ヨゴの国は神に祈り恐怖に怯えるだけの有様だった。 そこに物語の柱となるナユグ異世界の春がこの世に大洪水をもたらそうとしていた。呪術の真骨頂が見事に描かれ異世界(常春の喜び)と現世界(想像外の被害)が表裏一体であることがよくわかった。 結局、新ヨゴにとって父帝にとって神聖なるものとは絶対だった。国の象徴ためだけの存在で民草にとってどうあるべきなのか父帝とチャグムの相克がとても生生しい。だが父帝の死に様も狭き世界しか知らぬもの有り様としては納得できるものだった。 バルサは見事にタンダの魂を救い出し荒れた土地になった新ヨゴの国は復興の目を紡ぎだす。 本当に大演壇として終いを迎えたという充実感があった。 あぁご馳走様でした。
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守り人シリーズ本編、遂に完結。最も大きなうねりが到来し、全てが結末へと向かっていきます。帰還したチャグムと帝の対話の結末は、最善ではないにしても今まで築き上げた自分達の立場から考え得る精一杯のものだったのでしょう。また、バルサがタンダを救う為の並々ならぬ決意を持った行動も素晴らし...
守り人シリーズ本編、遂に完結。最も大きなうねりが到来し、全てが結末へと向かっていきます。帰還したチャグムと帝の対話の結末は、最善ではないにしても今まで築き上げた自分達の立場から考え得る精一杯のものだったのでしょう。また、バルサがタンダを救う為の並々ならぬ決意を持った行動も素晴らしかったです。トロガイもきっちりとその存在感を魅せつけたことにはあの緊迫した場面でも爽快な気分を味わせてくれました。そしてようやく訪れた平穏への兆し。彼ならきっと最後の温かい光景を守れる国を築いてくれるはず。短編集も楽しみです。
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「守り人」シリーズ最終章、ついに完結。 同盟を結んだ北国と南の大国との戦い、この世ではないもうひとつの世界に影響して起きる天変地異、皇子・チャグムと父・帝との確執、そして、死の淵にあるタンダとそれを介抱するバルサ。 すべてが決着し、また新たな風がこの世界に吹いているのを感じながら...
「守り人」シリーズ最終章、ついに完結。 同盟を結んだ北国と南の大国との戦い、この世ではないもうひとつの世界に影響して起きる天変地異、皇子・チャグムと父・帝との確執、そして、死の淵にあるタンダとそれを介抱するバルサ。 すべてが決着し、また新たな風がこの世界に吹いているのを感じながら読み終えた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物のほとんどが崖っぷちの状態で始まる最終巻。 本を手にとってみて、表紙を見ただけで泣きそうになりました。 「息子の成長を見守る両親」しか見えません! 「精霊の守り人」から読み始めて、「天と地の守り人」まで一度もぶれることなく面白かったです。 もしも「面白い本教えて」と尋ねられたら「守り人シリーズ」と迷わず答えようと思います。
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遂に完結!(T_T)守り人シリーズのみなさん。バルサ、タンダ。 編集者達のみなさん。そしてチャグム。たくさんの人達のお別れに 涙グム!(ダジャレー。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆)
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