天と地の守り人(第3部) の商品レビュー
いよいよ守り人シリーズ最終作。 いろいろなことが一気に収束していき、今までのことが思い浮かぶようであった。 チャグムもバルサも、そのほかの人も、全員が生き生きとしていたからこそ、成り立つ物語だったのではないかと思う。 本当に心躍るシリーズであった。
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守り人・旅人シリーズを年始位から読み始めて4月にやっと読了。 途中違う本が気になったりしていたら思ったより時間がかかってしまった。そもそもこの冬はちょっと読書量が少なかった気がする。 そんなことはさておき! 獣の奏者ですっかりはまってしまった上橋菜穂子さん。 きっとこのシリーズ...
守り人・旅人シリーズを年始位から読み始めて4月にやっと読了。 途中違う本が気になったりしていたら思ったより時間がかかってしまった。そもそもこの冬はちょっと読書量が少なかった気がする。 そんなことはさておき! 獣の奏者ですっかりはまってしまった上橋菜穂子さん。 きっとこのシリーズも面白いんだろうなと思っていたら期待以上の面白さ。あんなに子どもだったチャグムがこんなに大きく立派になって…って最後のこの巻は親戚のおばちゃんのような気持ちで読んでいました。(笑 バルサもチャグムが自らの置かれた運命や境遇をそれぞれに抗ったり、自分にはこの生き方しかできないと言い聞かせながらも、最後にはお互い静かな決心と共にそれぞれの生き方を選択する心の描写が丁寧で繊細でよかったなぁ。
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守り人シリーズ最終巻。壮大なストーリーもこれで終わりって読み終わってちょっとさびしくなった。 チャグムはしっかり成長したし、バルサも自分の居場所に戻れたし。単純にハッピーエンドというわけではないけど、ほんのりほんわかと終ったのが良かった。
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チャグムの成長にひたすら感動 何度もウルッときました 一度読んだ作品なのに駆け足で一気に読んでしまった 上橋先生のおっしゃるとおり、大人でも楽しめる児童文学 巻末についている鼎談も素敵です 鼎談の中で上橋先生がタンダの腕を切り落とすのは最高の愛情表現だとおっしゃっていて、なるほ...
チャグムの成長にひたすら感動 何度もウルッときました 一度読んだ作品なのに駆け足で一気に読んでしまった 上橋先生のおっしゃるとおり、大人でも楽しめる児童文学 巻末についている鼎談も素敵です 鼎談の中で上橋先生がタンダの腕を切り落とすのは最高の愛情表現だとおっしゃっていて、なるほどと思いました 小学生の頃から読んでいて、神の守り人を最初に読んだ時は確か中学生で、明言されていない2人の関係に気がつかず、高校生になってから天と地を読んでびっくりした記憶があります チャグムの劇的な成長も胸が痛くなるほど感動するけれど、バルサとタンダ二人のゆっくりと満ちていくような成長も素敵 チャグムとバルサが雪の中で再会するところ チャグムが私の守りたいものはそなたのそれより劣るというのか チャグムがカンバル王にひざまずくところ チャグムがバルサに人を殺した人の人生について問うところ タンダが草兵として戦争に巻き込まれるところ チャグムが志しあらば我に続けと戦場に飛び出すところ バルサがタンダの腕を切り落とすところ チャグムの天幕に母が尋ねてきてくれるところ タンダをつれてバルサが少し外に出て行くところ チャグムが妹と弟を花畑に連れて行くところ、最後素顔で飛び出すところ 好きな場面が、心に残った場面が多すぎてどうしようもないです
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完結 長かった 読み終わるのがもったいないと思う余裕もなく、一気に読了 精霊〜虚空〜蒼路〜天と地、このシリーズはチャグムが成長し、一国の王(帝)となる過程の物語という側面も強かったと思う 本当に最後に、帝として生きた父親を理解したチャグム 父は父なりに、国を...
完結 長かった 読み終わるのがもったいないと思う余裕もなく、一気に読了 精霊〜虚空〜蒼路〜天と地、このシリーズはチャグムが成長し、一国の王(帝)となる過程の物語という側面も強かったと思う 本当に最後に、帝として生きた父親を理解したチャグム 父は父なりに、国を思って、帝のあり方を信じて生きてきた 帝がチャグムを嫌っていたのは、『人』としてではなく、『帝』としてだったんだなあ…… チャグムを支え続けたバルサは、シリーズ通してぶれない、芯の通った人だった 女性でありながら「最強」と言ってもいいほど強かったけど、そんな描写に違和感やご都合主義な感じを受けなかったのは、書き手が上手だったんだろうな タンダが生きていてなにより……というか泣いた 最後まで立ち位置がヒロイン…… 為政者としてのチャグムを支えるのは、やっぱりシュガ以外にいない……!! こっちに戻ってくるって信じてて良かった…… ナユグは長い春を迎えた タルシュ帝国内でも変化が起こりつつある 新ヨゴではチャグムが帝位につき、シュガ達の支えのもと、国を変えていくだろう 本当に大きなお話だった…………
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読み終えて1週間以上経ってからのレビューですが……。 前作でついにチャグムとの再開を果たしたバルサ。この第二部・カンバル王国編では、北の諸国の同盟を実現するため、チャグムはバルサと共に王都を目指します。 チャグムがバルサと共に旅をしたのは、第一巻「精霊の守り人」以来。当時11歳...
読み終えて1週間以上経ってからのレビューですが……。 前作でついにチャグムとの再開を果たしたバルサ。この第二部・カンバル王国編では、北の諸国の同盟を実現するため、チャグムはバルサと共に王都を目指します。 チャグムがバルサと共に旅をしたのは、第一巻「精霊の守り人」以来。当時11歳だったチャグムはバルサに守られてばかりでした。しかし、それから歳月が経ち、17歳になったチャグムは今回の旅ではしっかりとバルサをサポートしています。彼の成長が微笑ましく感じられます。 いつも上手く行きそうで行かないじれったさによって、物語に引き込まれます。 そして最後、全ての道が閉ざされたかと思った次の瞬間に、どーんと糸口が開くどんでん返しが爽快です。しかも、これがいきなりな展開ではなく、振り返ってみればその伏線がちゃんと紡がれている事に、さすがだなと思わされます。 タルシュ帝国との戦争という「サグ(この世)」の出来事ばかりに目を奪われがちですが、今巻の最後では「ナユグ(精霊界)」絡みの大事件が起きます。 タルシュとの戦いには希望が見えた反面、ナユグの事件はどうなるか分からないという終わり方。最終巻に向けての期待をこれでもかというほど高めてくれる作品です。
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感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201202/article_4.html
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そして父、帝との和解。 チャングムは色んな人との交わりで成長し、色々なものが見えるようになりました。
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シリーズ通して文句なく面白かった。 精霊から夢まではバルサを主人公としたファンタジー色の強い一話読みきりだったのが、虚空の旅人以降、チャグムとバルサの物語が縒り合わさる太い糸のように結びつき、そこに様々な人物や国、習俗や伝説、政治と生活が鮮やかに絡み合って大団円のうちに終わったと...
シリーズ通して文句なく面白かった。 精霊から夢まではバルサを主人公としたファンタジー色の強い一話読みきりだったのが、虚空の旅人以降、チャグムとバルサの物語が縒り合わさる太い糸のように結びつき、そこに様々な人物や国、習俗や伝説、政治と生活が鮮やかに絡み合って大団円のうちに終わったという印象。 完全な架空の世界でありながら非常にリアリティがあって、特に十代の若い人に読んでもらいたい。 作中の食べ物も美味しそうだった。 また文庫版に収録されているあとがきや解説、特に天と地の対談は、東北の大震災を踏まえて泣けてきた。 日本のファンタジーの最高傑作の一つだと思っている
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