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天と地の守り人(第3部) の商品レビュー

4.7

252件のお客様レビュー

  1. 5つ

    175

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    6

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2012/10/04

チヤグムはカンバルとロタの兵士とともに新ヨゴ皇国の都へ。戦況だけでなく洪水の危機を一刻も早く伝えねばなりません。バルサはチャグムと別れてタンダを探しにゆきます。ずーっと気になって気になっていたけどようやくタンダのことを書いてくれた、という気持ちでした。父帝と対峠する場面も、これま...

チヤグムはカンバルとロタの兵士とともに新ヨゴ皇国の都へ。戦況だけでなく洪水の危機を一刻も早く伝えねばなりません。バルサはチャグムと別れてタンダを探しにゆきます。ずーっと気になって気になっていたけどようやくタンダのことを書いてくれた、という気持ちでした。父帝と対峠する場面も、これまでの苦難の道が思い出され何とも言えません。ジンの涙にもグっときました。帝はこれまでは冷徹で人ならぬ神の子、という描かれ方をしていたように思いますがチャグム自身も為政者となる立場となって初めて、共感はできないながら父の生き方を理解できる境地に達し、悲しいめぐり合わせの父子でしたが、最後にそういうある種の和解が描かれていて良かったです。そしてやはりくせ者ヒュウゴがここでこう来たか!という役割を果たし、やっぱり彼を主役に据えたお話をいつか読みたい!と思いました。

Posted byブクログ

2012/09/30

上橋菜穂子さん「天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編」読んだ。終わってしまった。。でも、満足な内容。タルシュ帝国の圧倒的な戦闘シーン。チャグム率いる同盟連合軍による救援。タルシュ皇帝選択の行方。そして荒廃した焦土と天災からの復旧。。読者も納得いく展開だと思う。そして、長い物語の締め...

上橋菜穂子さん「天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編」読んだ。終わってしまった。。でも、満足な内容。タルシュ帝国の圧倒的な戦闘シーン。チャグム率いる同盟連合軍による救援。タルシュ皇帝選択の行方。そして荒廃した焦土と天災からの復旧。。読者も納得いく展開だと思う。そして、長い物語の締めくくりもホンワカしていて良い。「守り人シリーズ」は誰にでもオススメできる素晴らしいファンタジー。しばし余韻に浸ります♪

Posted byブクログ

2012/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感動したので少し綴ってみます。 子供の頃。女性主人公が戦う作品はどんなものがあったかなぁと振り返ってみると、ズバリ、セーラームーンだ。「戦い」よりも「恋愛」メインのお話で、助けてくれるナイト様が必ず登場するのが、この話の良い所だったし、少女漫画で連載するには、それが女の子の心をグッと掴む部分だったのだと思う。 守り人シリーズに出会ったのは、中学生の時だった。 その頃、丁度ハリーポッターが流行り始めた年で、司書の方に恵まれた私は、勧められたファンタジーを片っ端から読みあさる毎日を過ごしていた。 そんな中で出会った守り人シリーズの印象は「面白い!」だった。中でも主人公、バルサには度肝を抜かれた。30すぎの女性が、槍を振り回して戦うシーンを知り、なんてかっこいいんだろうと。 ただ、中学時代の私の印象はそこまで。チャグムを守って生きる彼女に関して、「かっこいい」「すごい」以外の印象を持てなかった。 いつの間にかバルサに年齢が近くなって、ふと、この作品を思い出すタイミングができた。 読んでみた感想は、やはり「面白い!」だった。 ストーリー構成から、世界観から、キャラクターからなんでもステキだと感じてしまう。これを著者は大学生の時に書き上げたというのだから、驚きだ。 シリーズを読み終えて…一番好きなキャラは変わらずバルサだった。彼女のかっこ良さを表現するのは難しいが、簡素に言えるとしたら…「自分はこの生き方があっている」という説得力のあるセリフなのではないかと思う。それは「簡単に幸せになっていはいけない」という意味ではないか。 生きている中で「枷」というものは誰にでもある。バルサの場合は、幸せになってはいけないことが枷なのだ。ただ、それだけでは物語は進まない。それを理解しているタンダが近くにいることが、とても素晴らしい。向き合っているようで、向き合っていないようで…バルサが帰る場所にはタンダがいるし、タンダもバルサを待っている。幸せになる場所があるのに、幸せにならないところがかっこいいのだ。 とはいえ、それはある意味甘えであって、この天と地の守り人ではタンダを失うかもしれない…と、初めて自分の置かれていた環境に気づく。「幸せになれない」というのは、あくまで彼女の自己満足にすぎないと思う。でも、その状況に置かれたことがない私だから、そう考えてしまうのだろう。 この物語で忘れてはいけないのはチャグムの存在だ。バルサが恋愛面での成長(笑)をしたのであれば、彼は自分が否定し続けている帝になるための成長を立派に遂げている。それがもう、かっこいいのなんの… 作中、帝になればもう会うこともない、とバルサは言っているが、本当にそのとおりだとしても、彼と旅をしたことをバルサは忘れないし、バルサと旅をしたからチャグムは帝になれるのである。強い絆で結ばれた2人には違いない。それがまた心暖まるエピソードになっている。 大人になってから読むファンタジーというのは、裏を読もうとしてしまってしょうがない。ここはこういう意味では?あれはこういう意味では…?なんて勘ぐったってしかたないことなのに。長くなったが、単純に「面白い!」と思える作品とこれからも巡り会いたい。上橋先生、ありがとう。

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2012/09/22

ついに、シリーズ最終巻。今までの話や世界観がぎゅっとつまって、綺麗におさまった、という印象があります。 色々な視点からこの世界を描いているから、この世界にすごく現実味が生まれていて。あるはずないのに。 とにかく、凄い!脱帽です、上橋菜穂子さん。かっこいい!

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2013/05/05

拝読中、次第に歴史小説の趣が濃くなってきて、しばしば宮城谷昌光を思い出した。 というのも、父との不和を抱えつつ他国を遍歴し見識を深めてゆくチャグムは『孟嘗君』の田文に、他国と協力する必要性を頑迷にも否定し、孤立の一途を辿る新ヨゴ皇国は『楽毅』の中山国に、それぞれ重なったためだ。 ...

拝読中、次第に歴史小説の趣が濃くなってきて、しばしば宮城谷昌光を思い出した。 というのも、父との不和を抱えつつ他国を遍歴し見識を深めてゆくチャグムは『孟嘗君』の田文に、他国と協力する必要性を頑迷にも否定し、孤立の一途を辿る新ヨゴ皇国は『楽毅』の中山国に、それぞれ重なったためだ。 上橋さんの紡ぐ物語は、現実味を多分に含むがゆえに、ファンタジーでありながら歴史小説に匹敵あるいは凌駕する雰囲気を纏うのかもしれない。 ただ、『獣の奏者』を先に読んだ身としては、否めない冗長の感。

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2012/09/13

9月の14冊目。今年の156冊目。 最終巻。思いのほか、すっきりまとめてきたなーと思いました。もっとぐだぐだするかと思った。笑 バルサの思い切りの良さはしびれますね。チャグムの父はほんとありがちな為政者って感じですね。なんか卑弥呼とか始皇帝とかそんな人名を勝手ながら連想しました...

9月の14冊目。今年の156冊目。 最終巻。思いのほか、すっきりまとめてきたなーと思いました。もっとぐだぐだするかと思った。笑 バルサの思い切りの良さはしびれますね。チャグムの父はほんとありがちな為政者って感じですね。なんか卑弥呼とか始皇帝とかそんな人名を勝手ながら連想しました。とりあえず、「守り人シリーズ」は読むぞ!と思いました。

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2012/09/09

最終巻までどれ面白かった。物語はここで終わりだけれど、チャグムやバルサの先の話も読んでみたいなぁと思った。

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2012/07/10

守り人シリーズの集大成。 物語の点と点が線になって繋がって、 素晴らしいクライマックスだったな、と。 いやぁ、ほんとにチャグムがすごい大人になっちゃって、 色々泣けました。 ちょっと名前やら設定やらが、なじみのない言葉が多すぎて、 覚えるのに大変だったけれども、それでも面白かっ...

守り人シリーズの集大成。 物語の点と点が線になって繋がって、 素晴らしいクライマックスだったな、と。 いやぁ、ほんとにチャグムがすごい大人になっちゃって、 色々泣けました。 ちょっと名前やら設定やらが、なじみのない言葉が多すぎて、 覚えるのに大変だったけれども、それでも面白かった。 また続きが読みたいな、と思える作品でした。

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2012/05/31

うーん、一気に詰め込みすぎた感がある。 侵略国と大きな天災、父と子の確執などに囲まれ、亡国の危機に追いやられていく「新ヨゴ皇国」。 民のためその身を犠牲にしてでも守りぬく決心を固める「チャグム」の勇猛果敢な行動が、読者の心を揺さぶる。 壮大な話が好きな人にはきっと受けがいい...

うーん、一気に詰め込みすぎた感がある。 侵略国と大きな天災、父と子の確執などに囲まれ、亡国の危機に追いやられていく「新ヨゴ皇国」。 民のためその身を犠牲にしてでも守りぬく決心を固める「チャグム」の勇猛果敢な行動が、読者の心を揺さぶる。 壮大な話が好きな人にはきっと受けがいいんだろうけど、個人的な想いとしては、バルサであれチャグムであれ、もっと登場人物に「肉薄」してほしかった。 話がちょっと王道すぎて「児童文学」の粋は脱していない。 でも全体を通して、バルサの戦闘シーンは秀逸であった。

Posted byブクログ

2012/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ最終章第3部。 とにかく面白かった! 全巻読んでしまって続きがないと思うと寂しいー。 けれどそれぞれの結末がとても爽やかで読了感バッチリ。

Posted byブクログ