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あの空の下で の商品レビュー

3.5

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2013/04/06

昔を懐かしんで、ほっこりするようなお話が12編と、旅にまつわるエッセイが載せられていた。 孤独や不安を携えながら過ごす旅先では、出会った人たちの温もりを、より深く感じるものなのだろう。 作者の人柄が垣間見られるような、素敵なエッセイでした。

Posted byブクログ

2012/03/05

「400字詰め原稿用紙10枚程度で、エッセイを書いてください」と頼まれれば、誰でも、とまでは言わないが、まあそこそこ文章を書いた経験のある人なら何とか書けるのではないだろうか。最近起こった事件とか、身の回りの出来事とか、友人と交わした何気ない会話などを題材にして、自分の思いを語れ...

「400字詰め原稿用紙10枚程度で、エッセイを書いてください」と頼まれれば、誰でも、とまでは言わないが、まあそこそこ文章を書いた経験のある人なら何とか書けるのではないだろうか。最近起こった事件とか、身の回りの出来事とか、友人と交わした何気ない会話などを題材にして、自分の思いを語ればいいのだから。 ところが、同じ分量で「小説を書いてください」と頼まれれば、話は別だ。 僅か4000文字程度の文章の中に、テーマ、人物構成、会話、エピソードなどを上手に散りばめ、起承転結のある一つの物語を構築しなければならない。 私は、それほど短編小説というのは好きではなかった。 というのは、先に書いたような素材や調味料を用いて、簡単に美味しい料理に仕上げてくれる「キューピー3分クッキング」のような短編になかなか出会わなかったせいだろう。 「で、なにが言いたいの?」「だからどうしたの?」 そんな読後感しか湧いてこない小説ばかりだった。 ところが。吉田修一、恐るべし。 著者との出会いは映画化され有名になった「悪人」が最初で、深い感銘を受け、彼の他の作品を読み漁ったのだが、短編が多い。意外だった。 が、彼の短編は珠玉の作品ばかり。 よくぞこの長さで心に響く物語を書けるものだと感心する。 なかでも、この短編集「あの空の下で」。 一編が僅か4000字程度の作品にもかかわらず、見事に余韻の残る、切なくもあり、ほのぼの感もある話ばかり。 ANAの機内誌『翼の王国』に連載されたものなので、舞台は海外であるとか、飛行機での旅に関する話とか制約を受けながらも、そのシチュエーションを活かし、一話一話が心に沁みる。 個人的には「自転車泥棒」が一番好きだ。 まさに彼の真骨頂を発揮した短編集で、単行本化に当たり書き加えた六篇のエッセイも秀逸。 現在も連載が続いているらしく、続編として「空の冒険」も発刊されている。 ANAに乗った時は、是非最新作を読んでみたくなる秀作です。

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2012/02/12

海外旅行の機内で読んだ。 短めの小説とエッセイが入っている作品集。 吉田修一の本を読むのはかなり久しぶりだけど、飛行機内で読んだこともあって、楽しく読めた。 ただ短すぎて、時間をつぶすには十分ではなかったけれど。

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2012/02/12

好奇心が好き 母親が大学へ進学した息子を心配して飛行機に乗る話し。 機内の通路に立ったままの気の利かない青年と、隣席の若いお母さんに抱かれた男の子の赤ん坊。自分と息子の過去と未来に重ねてみる様子が楽しい。子育ても旅だなぁと思う

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2012/10/05

旅にまつわる短編集。 超旅行したくなる!!!!沢木耕太郎の深夜特急みたいな感じ。 キャピ☆とツアー旅行をするでなし、ゴージャスな二人旅をするでなし、自分を風景と同化させたいのかな、と思うような旅人が登場する。 なんとなく列車のほうが旅情を誘うと思っていたけれど、案外飛行機も旅...

旅にまつわる短編集。 超旅行したくなる!!!!沢木耕太郎の深夜特急みたいな感じ。 キャピ☆とツアー旅行をするでなし、ゴージャスな二人旅をするでなし、自分を風景と同化させたいのかな、と思うような旅人が登場する。 なんとなく列車のほうが旅情を誘うと思っていたけれど、案外飛行機も旅情を感じさせる乗り物みたい。

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2011/11/20

モダンタイムス。ふらっと空港に行き、飛行機にのって旅をする話。 踊る大紐育。 アメリカ横断中に離れて旅するようになった大学生の話。 東京画。裏切らないのが親友ではなく、実は裏切りあえるの相手が親友と呼ぶのかもしれない。 ふむふむ。 ベストフレンズウェデング。はじめての一人旅...

モダンタイムス。ふらっと空港に行き、飛行機にのって旅をする話。 踊る大紐育。 アメリカ横断中に離れて旅するようになった大学生の話。 東京画。裏切らないのが親友ではなく、実は裏切りあえるの相手が親友と呼ぶのかもしれない。 ふむふむ。 ベストフレンズウェデング。はじめての一人旅。 ここまで短い短編集を読んだことがなかったので。評価に迷う。 ANAの機内誌らしい。旅好きにはどれかひとつは好きな話あるとおもう。 上に書きだしたのは好きな話。

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2011/11/12

飛行機にまつわる短編集。 200ページで18つあるので相当短い。基本的には飛行機が少しだけ関係している。少し切ないお話が多いけど、飛行機の中で読むには良い話。東京に出ても同窓生がかわってないっていう「東京画」が印象に残った。 上野のVillageVangardで購入。なんとカ...

飛行機にまつわる短編集。 200ページで18つあるので相当短い。基本的には飛行機が少しだけ関係している。少し切ないお話が多いけど、飛行機の中で読むには良い話。東京に出ても同窓生がかわってないっていう「東京画」が印象に残った。 上野のVillageVangardで購入。なんとカバーは余り紙からの手作りなのだ。

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2011/11/11

ん~。 吉田修一さんの作品は総じて好きだけど これはあまり好きになれなかった。 やっぱり飛行機会社の機内誌ということで 作品に偏りがあるので、 読んでいて飽きてしまったのが一番。 短編集なので、毎回出てくるんだよね飛行機が。 そんなに飛行機が好きではない自分としては やはり...

ん~。 吉田修一さんの作品は総じて好きだけど これはあまり好きになれなかった。 やっぱり飛行機会社の機内誌ということで 作品に偏りがあるので、 読んでいて飽きてしまったのが一番。 短編集なので、毎回出てくるんだよね飛行機が。 そんなに飛行機が好きではない自分としては やはり飽きてしまうんだよな、その点が。

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2011/11/09

海外に行く前に空港で買った本。 吉田修一にしてはあまりに普通な内容でちょっとがっかり。 中途半端な印象が残る話が多かった気がする。

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2011/11/04

空にまつわる短編、というより掌編とエッセイ。あたたかくてせつない吉田修一のエッセンスが詰まっている。

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