殺人鬼フジコの衝動 の商品レビュー

真梨幸子【著】

2011/11/05

読み終わって、鳥肌。
不必要なまでのグロい表現。でも、フジコの壊れた精神の表現は軽い。
「はしがき～あとがき」を活かしたこの構成が、とてもおもしろかった。

人に勧めたいけど、勧められない小説。

2011/11/05

そんなに評判ほどじゃないなと読んでいたが、ラスト数ページで評価がひっくり返る。ここまでのオチは読みきれなかった。3/4過ぎてからがこの本の真骨頂。

2011/11/05

これほど救いのない話は初めてだった。「あとがきを先に読むな」と言ってた人が多いのも納得。
あまりに悲惨な結末なので、ハッピーエンドに慣れきっている人にはお勧めできない。
自身で消化できる人だけが読むことができる、そんな本。

2011/11/04

母親から虐待をうけていたフジ子。両親と弟が惨殺され自分だけ生き残った。その時の記憶がない。叔母の家に引き取られる。小学校で苛めに会わないようにリーダーにプレゼント。小遣いを強請るので叔母が不審に思う。お友達を選びなさい。新しくできた友達に教室のカナリヤをバラバラにしたのを見られた。首をしめて殺す。高校に進学。大学生と付き合い妊娠。親友だと思っていた子と浮気。彼女に別れを求められ、大学生が親友を殺した直後に部屋に。バラバラにして処理。それをネタに結婚。財産があるかと思ったら火の車。生保レディーの仕事。ノルマがきつい。勧誘された女が保険殺人で逮捕。子供は押入れにいれて殺す。夫を殺し失踪。数年後、夜の仕事。不動産会社社長の息子と結婚し子供が二人。不動産会社が潰れる。借金のかたに売春。最後の客を殺す。ホストも殺す。叔母が自分を見つけた。家にきたセールスレディは小学生の時に殺した子の母。
あとがきで、真実が明らかに。フジコの長女が執筆し自殺。
次女が出版。叔母が母に保険をかけ、保険金は宗教法人に寄付。
セルースレディもからんでいた

2011/11/04

日々虐待や、いじめに苦しめられていた小学生時代。
ある事件をきっかけに離脱した最悪の生活。
『人生は、薔薇色のお菓子のよう』
抑えられない衝動、変えられないカルマ。
上昇と転落の先にフジコは…

タイトルに惹かれて購入。
猛烈な不快感。
いじめ・虐待のリアルな描写は、顔を歪めずにいられない。
だんだんと偏っていくフジコの考え方がいい。
あぁ、人はこうやって崩れていくのだ、と恐怖。
帯にも書かれていたが、はしがきからあとがきまで読まなければ意味がない！
このしてやられた感。最高だ。

2011/11/04

何か、グロ過ぎるほどのいじめと虐待。殺人鬼になっても仕方ないだろうと思わせます。最後の最後まで救いようのない話です。一時だけ、整形で美人になり、玉の輿に乗って、その時だけがフジコの幸せだったのでしょう。

2011/11/04

不快な本でした。読後感も悪い。
でも、一気に読みました。
グロいシーンもあるけど、それは殺人や遺体処理のシーンよりも、いじめ・虐待シーン。グロイって表現じゃないかもしんないけど、とっても受け入れらないほど気持ち悪い。
内容自体は、「嫌われ松子の一生」と同じように、どうしてそっちを選択する？っていう感じ。アホすぎます。

2011/11/04

ちょっとエグすぎるというか･･･。表したい雰囲気などはわかるけど、いじめシーン、虐待の場面などはちょっと残酷すぎて救いがない。エンターテイメント作品として好きな人はいるかもしれない。「嫌われ松子の一生」や「告白」とテイストは似ているけど、それらの作品ほど好きにはなれなかった。残念。

2011/11/01

そう云う名の、
伝説の殺人鬼がいるのです。

少女は一家惨殺事件の生き残り。

少なくとも15人はその手にかけた
サツジンキ・・・・。

いつから狂い始めたの？

狂い始めたのは人生が先？
それとも彼女自身？

ザンニンだけど、
だけど、
ほんとうにカワイソウな彼女。

「人生は薔薇色のお菓子のよう」
よく口ずさんでた彼女。

薔薇色のお菓子、
ほんとうにそうだったらよかったのにね。

読み進めて、
最後の一行に辿りつき、
たくらみに戦慄し、
哀しみに慟哭する・・・・・。

「殺人鬼フジコの衝動」

あとがきまでが物語。

2011/11/01

小説って何でもあり。
そんな感じ。
グロいと言われればグロいがそこまで如実に書かれていない。
個人的には好きな部類だが…
評価は分かれるのでは。