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殺人鬼フジコの衝動 の商品レビュー

3.3

830件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    235

  3. 3つ

    301

  4. 2つ

    120

  5. 1つ

    23

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2011/11/20

『殺人鬼フジコの衝動』、オチが少し読めてしまったけど、あとがきを読むとフジコの人生をまた違った角度から見ることができて、面白いかな。 誰もがフジコみたいになる可能性ってあると思うんだよね。別にフジコは性格や考え方がとびきりおかしかったわけじゃなくて、心がズレてしまった時、またはズ...

『殺人鬼フジコの衝動』、オチが少し読めてしまったけど、あとがきを読むとフジコの人生をまた違った角度から見ることができて、面白いかな。 誰もがフジコみたいになる可能性ってあると思うんだよね。別にフジコは性格や考え方がとびきりおかしかったわけじゃなくて、心がズレてしまった時、またはズレそうになった時、そのズレを直していくことができなかったんじゃないかな。

Posted byブクログ

2011/11/20

『なにも持たず生まれた人間に残されたたったひとつの手段、それは、お金だ。』 『体全体が、心臓になったみたいだ。』 『今日、学校が終わったら、なにかプレゼント、買いに行こう。裕也が喜ぶような何か。裕也の機嫌がなおる何か。わたしの存在を見直してくれるような、何か。』 『大丈夫よ...

『なにも持たず生まれた人間に残されたたったひとつの手段、それは、お金だ。』 『体全体が、心臓になったみたいだ。』 『今日、学校が終わったら、なにかプレゼント、買いに行こう。裕也が喜ぶような何か。裕也の機嫌がなおる何か。わたしの存在を見直してくれるような、何か。』 『大丈夫よ。なにも心配いらない。バレなきゃいいのよ。バレなきゃ、"悪いこと"じゃないんだから。うまく隠せばいいの』 『もう、割に合わないことはいや。見返りのないことはいや。せめて、わたしが心を砕いた分の、幸せがほしい。』 『この部屋、こんなに血だらけになっちゃった。きれいにしなくちゃね。元通りにしなくちゃね。でも、どこまで元通りにすればいいのかしら? どこの「元」に戻ればいいのかしら? どこまで引き返せばいいのかしら? どこからやりなおせばいいのかしら?』

Posted byブクログ

2011/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ストーリーは好きじゃない。 でも、内容は嫌いじゃない。 不快すぎて、ありえなくて、 そーみんなが思えるからこそ、 社会の秩序が保たれてる。 でも、人間って、 死ぬまで正しいことだけを 続けることはできない存在だもん、 だから、殺人鬼の行動を 読み進めことができるんだよ。 絶対に間違ってる、 でも正しくて、 秩序そのものだったりする。 大人ってちょろい、って 言われるような社会。 であり、自分もそんな大人。

Posted byブクログ

2013/01/12

最後までページを捲る手が止まりませんでした。 時間を忘れて熱中できる作品。 あとがきのあとまで、ゾクゾクがとまらなかったです。

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2011/11/19

書店員さん絶賛の帯に惹かれて買ったけど あまりおもしろくなかった(´・ω・`) 2回目を読みたいとは思いませんでした!

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2011/11/18

恐い、気持ち悪い…でも最後まで読んでしまった。 最後の最後まで気が抜けず、最後の一ページ、鳥肌がたった。 フジコを「可哀そうな子」と思ってしまうけど、「そこまでするか?ふつー」とも思い、なかば混乱しながら読んでました…。 最後のほうにフジコが「元に戻さなきゃ。でもどこまで戻せば...

恐い、気持ち悪い…でも最後まで読んでしまった。 最後の最後まで気が抜けず、最後の一ページ、鳥肌がたった。 フジコを「可哀そうな子」と思ってしまうけど、「そこまでするか?ふつー」とも思い、なかば混乱しながら読んでました…。 最後のほうにフジコが「元に戻さなきゃ。でもどこまで戻せばいいんだろう」って悩むシーンは切なかった。 ふつうのしあわせが欲しかっただけなのにね。

Posted byブクログ

2011/11/18

11月13日~17日 一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎の...

11月13日~17日 一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。

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2011/11/17

帯の煽り文句を見て購入 全体を通して薄味な印象がした 前書きと後書きを利用した構成は面白いと感じたし題材もよかっただけに もう少し工夫すればもっと面白い作品になるのになと感じた

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2011/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

共通の感想として後味の悪さと最後の最後のオチ…という情報を持っていたので、身構える読書姿勢になってしまってたんです、良いのか悪いのかは自分の読後感のみが知るところですが、まぁそこまで評判にならなければ読むこともなかったのでいたしかたないんです… いわゆる「どんでん返し」にやられた!とか、最後の一文に衝撃!とか大好物の自分にとって、この情報のあるなしは避けがたいジレンマになってます。 事前情報ナシに素晴らしいミステリを読み、その仕掛けに驚き、作者の技に酔うことは読書の醍醐味ではあります、しかしながらこれだけ大量の読み物が氾濫してる現世において、偶然でそのような1冊に巡り合うことは至難の技でしょう。そこで様々な媒体を利用して自分好みのブツを探すんですが、情報が多いほど、その仕掛けに対する仕掛けへの期待も大きくなってしまって、読後感が情報に左右されてるんじゃないかと?と厭らしい勘繰りをしてしまう自分がいるのです。 この「殺人鬼フジコ~」は上記のことをほとほと感じさせてくれました。構成もラストにおける結末の反転の可能性の記述も、そして最後の最後のゾっとする場面もよくできてるとは思うんです、ただし情報が大きかったため、大きな驚きを得られなかった…あぁこんなものか?ってのが正直な思いでした。 ただこの女流作家さん、人物の描き方はよいと思います。よくもあれだけ嫌な人間を、その特性をちょっとずつ変えて、大量に登場させることができるものだと思います。善人ばかりを描くのは嫌いだけど、物書きの手腕として、嫌悪感催す人物造詣力というのは評価できると思います。 とにかく嫌な人間ばかりのミステリでした。

Posted byブクログ

2011/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリだと思って手にとって読み進めていたらホラーだった。 確かに強引に物語に引き込まれていく魅力はある。 グロくてネチネチとした曲がった心理、解説で「毒をもって毒を制する」とあるが、もっとカラっとしたホラーならまだしも、救いのない世界は現実だけで十分、そんな私のようなタイプには完全に失敗した選書だった。

Posted byブクログ