夜の写本師 の商品レビュー
とあるフェアで見つけて購入しました。 装丁がいい。丁寧につくられた感じがありました。 内容は、ファンタジー好きな私には 間違いなく楽しめるものでした。 物語の中の世界が確立されていて、 読んでいてブレを感じることなく安心して 最後までたどり着きました。 特に意識してそういう表...
とあるフェアで見つけて購入しました。 装丁がいい。丁寧につくられた感じがありました。 内容は、ファンタジー好きな私には 間違いなく楽しめるものでした。 物語の中の世界が確立されていて、 読んでいてブレを感じることなく安心して 最後までたどり着きました。 特に意識してそういう表現をしているわけでは なさそうなのに、全体的にエロティックな感じが しました。なぜだろう。 とても色香漂う物語だったと思っています。 この物語に気づくのが遅くて、既に文庫化されている ようですが、きっと装丁に惹かれて今後も このサイズを買ってしまうのだろうなぁ。
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文句なしの★5つ。正統派のファンタジーです。 言葉の使い方も美しく、ストーリーもしっかりしているので 大人の鑑賞にもきちんと耐える作品になっています。 コナン・ザ・バーバリアンがお好きであるらしい作者様。 栗本薫女史の亡き後、チャラついていないがっしりした ファンタジーの後継者...
文句なしの★5つ。正統派のファンタジーです。 言葉の使い方も美しく、ストーリーもしっかりしているので 大人の鑑賞にもきちんと耐える作品になっています。 コナン・ザ・バーバリアンがお好きであるらしい作者様。 栗本薫女史の亡き後、チャラついていないがっしりした ファンタジーの後継者はいらっしゃるんだと。 転生と復讐と、愛の撚り合わされた物語は、ラストに パンドラの箱のごとく希望をもって閉じられます。 愛と孤独と力に彩られた悲しい物語は、底流に男女が共生 してゆく、未来を紡ぐための方途を探そうとしています。 ゲド戦記・グイン・サーガ・そしてこのシリーズ…。 どれも素敵。和製ファンタジーにも、こんな香り高い本が あるのですものね。 ストーリーをここに書きたくて書きたくて仕方ないのですけど ネタバレはもったいなすぎる。 主人公のカリュドウには、先入観なく出会って下さい。 敵役のアンジストも、ちゃんと魅力的なので 何故ふたりが戦うという形で繋がり続けていたのかも 一つの愛の形として、読めると思います。 シリーズなのなら、ぜひ先を読みたい。 期待の作品でした。
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世界が彼方此方に飛び、たくさんの人が出てきて、時々読み返さないと分からなくなってしまう。理解できると脳内変換で大丈夫でしたが。 残酷な描写が苦手なので、時々 イテテ… となったけど、物語の魅力の方が勝ち読了。 あー、やっぱりファンタジーはいい。
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魔法世界のファンタジー小説。 大きな流れの復讐劇といって良いでしょうか。 世界観が壮大で魅了的なのですか、 抽象的な描写が多彩すぎて、くどく感じてしまい個人的には読みにくい印象でした。 多分そういうのが好きな人はハマる小説。 シリーズの一冊目ですが、ちゃんと完結してます。続き...
魔法世界のファンタジー小説。 大きな流れの復讐劇といって良いでしょうか。 世界観が壮大で魅了的なのですか、 抽象的な描写が多彩すぎて、くどく感じてしまい個人的には読みにくい印象でした。 多分そういうのが好きな人はハマる小説。 シリーズの一冊目ですが、ちゃんと完結してます。続きはどうでるのか気になるところ。
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これがデビュー作!? と思わず唸ってしまう濃厚で壮大な物語。 主軸は千年の時をも超える「復讐」 だから時折、エグい表現もあって。復讐するだけの理由づけが必要だからだというのは、大人になったわたしたちだから理解できること。 これは、そういう意味でも、大人にこそ読んでほしいファンタ...
これがデビュー作!? と思わず唸ってしまう濃厚で壮大な物語。 主軸は千年の時をも超える「復讐」 だから時折、エグい表現もあって。復讐するだけの理由づけが必要だからだというのは、大人になったわたしたちだから理解できること。 これは、そういう意味でも、大人にこそ読んでほしいファンタジーだといえる。 しかし、この作品が単なる復讐譚で終わらないのは、さらにその奥底に、さながら大地に育まれた水晶のように純粋で透明な愛があったように思えるから。 斃すべき敵がステレオタイプの悪者で終わらず、 そうならざるを得なかった背景を描いたのもよかった。 いずれにしても、ほめられたものではないけれど、物語に更なる深みを与えている。 表紙の雰囲気もとても素敵。 文庫版も出ているようですが、単行本で手元に置いておきまた読もうと思える、希少な出合いに感謝です。
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国名や人名が複雑で理解するまでに時間がかかるけど、一気読みできる。輪廻転生風の概念や職人な登場人物をみていると、日本人が書いてるんだなとしみじみ思ったり。大好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
魔術ファンタジーの王道。 1000年前、恋人の魔道師に裏切られた女性が何度も生まれ変わりながら復讐と癒やしを果たすまでの物語。主人公は4度目の生まれ変わりとなるカリュドウ少年(後半ではすっかり青年)。彼は魔道師にならず、文字に魔力を込めることのできる「夜の写本師」として復讐に挑む。 魔力の中でも闇の力に焦点が当たっているところが興味深い。 重層的な物語構造が面白い。縦にも横にも広がる物語世界の作りが見事。縦というのは時間軸、横というのは国々の広がり。文化も風習も違ういくつもの国々を設定し、その中で登場人物たちを自由に動き回らせる筆力は感嘆するばかり。ただし、人物の相関関係がかなりややこしく、きっちり読み込むにはパズルに取り組むのと同種の根気良さが必要。
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久しぶりにおもしろいファンタジーを読んだ(^_^) シリーズ第一作で、あと4冊くらい出てるみたいだから楽しみ。
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物語はオーソドックスな、世代と時を超えた復讐譚。月、海、闇の力を秘めた石を持って生まれて来たカリュドウという青年が、はるか過去の呪いを解き放つ物語。魔法の内容もカリュドウが操る写本師の技も面白い。真新しさはないが、ファンタジーの基本的な面白さを忠実に描いているという印象。魔法同士...
物語はオーソドックスな、世代と時を超えた復讐譚。月、海、闇の力を秘めた石を持って生まれて来たカリュドウという青年が、はるか過去の呪いを解き放つ物語。魔法の内容もカリュドウが操る写本師の技も面白い。真新しさはないが、ファンタジーの基本的な面白さを忠実に描いているという印象。魔法同士の戦いの描写など、文章も美しい。ファンタジーの醍醐味はその美しい文章なのだから、これはよい。次の作品も読んでみようと思えるデビュー作。解説が井辻さんというのもよい。
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ハイファンタジーは苦手と思い込んでいましたが、見事にひっくり返りました。どっぷり物語の世界にはまることが出来て現実に戻ってくるのがちょっと大変……あ〜!これぞ読書の醍醐味!という感じ。読んでいる間とても幸せでした。後数作出ているようなので、追いかけたいと思います。こんな魅力的なお...
ハイファンタジーは苦手と思い込んでいましたが、見事にひっくり返りました。どっぷり物語の世界にはまることが出来て現実に戻ってくるのがちょっと大変……あ〜!これぞ読書の醍醐味!という感じ。読んでいる間とても幸せでした。後数作出ているようなので、追いかけたいと思います。こんな魅力的なお話に巡り合えて本当に嬉しいです。
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